パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、冷媒圧縮を個別のコンプレッサーにより2段階で行うブースター方式の「CO2冷媒採用ノンフロン冷凍機」80馬力モデルを新たに開発し、2021年8月18日より受注を開始します。自然冷媒を採用した大出力の冷凍機の販売を通じて、需要が拡大する大型物流倉庫や食品工場など冷凍冷蔵食品関連大型施設の冷凍機ノンフロン化に貢献します。
国内では、2015年4月のフロン排出抑制法改正(※1)により機器の低GWP(※2)(Global Warming Potential)冷媒化が求められ、また国際的にも2019年1月の「モントリオール議定書・キガリ改正」発効および改正オゾン層保護法の施行に伴い、代替フロンの生産および消費量の段階的削減が義務化されるなど、気候変動防止に向けた取り組みが強化されています。この流れを受け、国内の冷凍機市場において自然冷媒の導入が加速しています。
本製品に採用したCO2冷媒は、GWPが1で、環境負荷が小さく、温暖化抑制に貢献します。また、インバーター制御のコンプレッサーを搭載し、省エネを同時に実現。さらに汎用通信プロトコル(Modbus)に対応していますので、外部モニタリングコントローラー(※3)と通信接続することで、お客様のニーズに合った機器運転状態の監視管理(※4)が可能です。
パナソニックは、業界に先駆けて冷媒のノンフロン化に取り組み、現在までにCO2冷媒採用ノンフロン冷凍機を累計14,000台発売してきました。2030年別置型冷凍機に占めるノンフロン冷凍機の出荷台数比率100%を目標に掲げ、商品ラインナップを拡充し、地球温暖化防止への貢献を目指します。
【品名】CO2冷媒採用ノンフロン冷凍機
【品番】OCU-C8000MVFJ-SL
【冷媒】R744(CO2冷媒)
【圧縮方式】ブースター方式
【タイプ】冷凍・冷蔵兼用/屋内設置・屋外設置兼用
【メーカー希望小売価格】オープン価格
【発売開始日】2021年8月受注開始/2022年2月出荷開始
※1 正式名称は「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」で、2001年に制定されたフロン回収・破壊法の全面改正で施行されました。2015年4月の改正により、各メーカーに対して2025年以降、呼称出力1.5 kW(2馬力)以下を除く業務用コンデンシングユニットおよび定置式冷凍冷蔵ユニットの出荷は、使用冷媒GWP×出荷台数の加重平均値を1,500以下にすることが義務付けられています。
※2 CO2を1.0とした場合の相対値としてあらわす係数で、値が小さいほど環境性に優れます。
※3 他社製汎用モニタリングコントローラーや計測機器など、別途手配品が必要です。またそのコントローラーを使用にあたって、様々な機能設定をして頂く必要があります。
※4 機器運転状態の監視管理では、温度、スケジュール管理、デマンド制御など接続する外部コントローラーによって管理できる項目が異なります。
全文は以下プレスリリースをご覧ください。
▼[プレスリリース] ブースター方式「CO2冷媒採用ノンフロン冷凍機」80馬力モデルを発売(2021年8月18日)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2021/08/jn210818-1/jn210818-1.html
<関連情報>
・パナソニック コンデンシングユニット
https://panasonic.biz/appliance/condense/