日本コカ・コーラ株式会社(本社:東京、代表取締役社長:ホルヘ・ガルドゥニョ)は、オリンピック・パラリンピックのワールドワイドパートナーとして、東京2020オリンピック・パラリンピックの開会式のアスリートパレードで各選手団を先導する「プラカードベアラー」80名の募集を、2021年4月1日(木)から4月30日(金)まで実施しました。
その結果、オリンピック・パラリンピック全体で多数ご応募いただき、選考を経て、パラリンピック開会式「プラカードベアラー」31名を選出しました。また、オリンピック開会式「プラカードベアラー」は先行して選出しており、7月23日(金)に実施された開会式アスリートバレードで選手団を先導する大役を果たしました。
コカ・コーラ社は、お客様、アスリート、自治体およびオリンピック・パラリンピックのパートナーとともにチームとして、東京2020オリンピック・パラリンピックの成功を目指す活動である、チーム コカ・コーラを展開しています。
チーム コカ・コーラでは、コカ・コーラ社の多様な製品を通じてあらゆる人々のニーズや嗜好(しこう)に応えるという理念に基づき、誰にとっても東京2020オリンピック・パラリンピックが特別な体験になるよう、様々な楽しみ方を提供してまいりました。その活動の一環として、オリンピック・パラリンピック開会式の「プラカードベアラー」を募集しました。世界中の選手団が一堂に会し、あふれる個性が一つに集まる開会式は、多様性の素晴らしさを発信する祭典であり、この「プラカードベアラー」も、多様性を世界に発信する役割を担うとコカ・コーラ社は考えています。
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 スポーツディレクター/ジェンダー平等推進チームヘッド 小谷実可子氏は以下のように述べています。
「東京2020パラリンピックの「プラカードベアラー」に選ばれた皆様には、開会式のアスリートパレードにおいて各国・地域の選手団を先導するという重要な役割をしていただくことになります。当大会は「多様性と調和」をコンセプトの一つとしており、人権に配慮した大会を目指しています。そして、障がいがある、ないに関わらず、女の人も男の人も、お年寄りも若い人も、すべての人がお互いの人権や尊厳を大切にし、支え合い、誰もが生き生きとした人生を送ることができる「共生社会」の実現を目指して開催されます」
「様々な障がいのあるアスリートたちが創意工夫を凝らして限界に挑むパラリンピックは、多様性(ダイバーシティ)を認め、誰もが個性や能力を発揮し活躍できる公正な機会が与えられている場であり、「共生社会」を具現化するための重要なヒントが詰まっている大会です。「すべての選手、観客および大会関係者等にもダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の考え方を共有することで、大会後には、一人ひとりが東京2020大会で得たD&Iの意識を新たなフィールドで実践し続けることにより、社会にレガシーとして根付かせていくことを目指しています。このD&Iを世界に発信するという役割をお願いする「プラカードベアラー」の皆様には、開会式への参加に感謝するとともに、力を結集し大会を成功させ、インクルーシブな社会を創出してまいりましょう。」
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東京2020パラリンピック開会式の「プラカードベアラー」には、全国各地等から、10代から60代まで幅広い年代の方々にご応募いただきました。延期となった一年分の想いを文章と写真、またはビデオレターで表現していただき選考を行った結果、選出された方々は、パラスポーツに取り組む人や、パラスポーツのサポート経験者、ご自身やご家族が障がい・病気を持ちながら前向きな目標をもっている人、障がい者支援に関わる人や医療関係者、教育・福祉・国際交流に関わる人たちです。8月24日(火)に行われる開会式では一人ひとりそれぞれのパラリンピックにかける想いを込めて、プラカードを掲げて選手団を先導します。
世界中の選手団が一堂に会し、あふれる個性が一つに集まる開会式は、多様性の素晴らしさを発信する祭典であり、「プラカードベアラー」もこの多様性を世界に発信する役割を担うとコカ・コーラ社は考えています。選出された皆さんには、開会式までの期間に当社主催のD&Iワークショップに参加いただき、「多様性の尊重」についてさらに理解を深めていただく予定です。
今回、選ばれた3名のプラカードベアラーはその想いを以下のように述べています。
冨貴 健太(フウキ ケンタ)さん (33、大阪)
現在、私は大阪の知的障害、肢体不自由のある支援学校で勤務しています。中学生の頃、思春期で学校を楽しめなく、毎日遅刻。先生に心配され何回も呼びだしをされていました。悪さをするわけでもなく、いじめられていた訳でもなく、ただただ授業が楽しくなく、毎日遅刻するばかりでした。授業に出ていないのでテストの点数は悲惨なものでした。しかし、私には3歳から続けていた水泳があり、また両親の支えがあって、高校、大学と進学でき、教師になることができました。中学生の頃、勉強していなかった分、相当努力しました。子ども達には過去じゃなく、未来に向かって努力すれば未来は切り開ける。努力すれば夢は叶う。そういった思いを胸に、支援学校で障がいのある子ども達と関わっています。そのような気持ちを障がいのある子どもに伝えたいと思い、プラカードベアラーに応募させていただきました。
野寄 真紀(ノヨリ マキ)さん (51、福岡)
私はクリスタリン網膜症の元ICU看護師です。この病気は60歳までに失明します。2020年3月、コロナ感染患者を受入れた直後に、職務困難になり退職しました。退職後、看護師として働けないことへの罪悪感と絶望しかありませんでした。しかし、障害者スポーツに出会い、活動し始めました。そのおかげで徐々に絶望感が和らぎ、「看護師以外の生き甲斐を見つけよう」「見えている間に、沢山経験しよう」と前向きになることができました。そして、延期になったからこそ「パラリンピックを見るまでは絶対失明しない」と希望を持ち一年乗り越えられました。そして、今も見えています。トップアスリートを目の当りにすることは、失明する恐怖を取り除き、これから生きていく支えとなると確信しています。そしてパラリンピックを通して、温かく送り出してくれたコロナと闘う看護師仲間に希望を分けたいと思い、応募しました。
根本 征子(ネモト セイコ)さん (55、香川)
「その手に、世界をかかげよう。」その言葉に魅せられて、こんな私でも一生に一度のチャンスに参加できるのなら是非!と、この企画にチャレンジすることにしました。私は小豆島という小さな島で、中学校の教師をしています。島の子どもたちに私はいつも「夢」「笑顔」「チャレンジ」「多様性」「つながる」をキーワードに、「ちっちゃな島だけど、大きな世界を見よう、感じよう。そして羽ばたけ、みんな共に幸せになるために」と語っています。今回のパラリンピックは、まさに生きた教材です。夢の舞台って、どんなもの? こんな田舎の島育ちでも世界を感じられる?年も性別も関係なく? 誰でも夢に向かってチャレンジしていいんだということを証明したい。そんな思いが次から次にあふれ、私の挑戦で得たものを、生徒たちに伝えられたらどんなに幸せだろうかと思い、子どもたちと共に「広い世界」を語り合うために、プラカードベアラーに応募しました。
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コカ・コーラ社は、パラリンピックのワールドワイドパートナーとして、「プラカードベアラー」をはじめとするパラリンピックならではの忘れられない体験を提供し、東京2020 パラリンピックの成功に向けてパラリンピック・ムーブメントを支えてまいります。
■東京2020パラリンピック開会式「プラカードベアラー」募集・選出の概要
応募期間:2021年4月1日(木)~4月30日(金)
選出人数:パラリンピック開会式「プラカードベアラー」31名
応募方法:オリンピック開会式またはパラリンピック開会式のいずれか参加したい開会式を選択し、「プラカードベアラー」になりたい理由を、延期になった一年分の想いとともに、400字以内の文章と写真または 2分以内のビデオレターで表現して応募。
選出者の年代、住所:
1.10代 埼玉県朝霞市
2.20代 埼玉県さいたま市
3.40代 埼玉県久喜市
4.40代 埼玉県上尾市
5.10代 千葉県松戸市
6.30代 東京都中野区
7.30代 東京都世田谷区
8.40代 東京都豊島区
9.50代 東京都墨田区
10.40代 東京都葛飾区
11.40代 神奈川県横浜市
12.50代 神奈川県秦野市
13.10代 神奈川県横須賀市
14.60代 愛知県豊田市
15.40代 京都府京都市
16.40代 大阪府大阪市
17.20代 大阪府松原市
18.20代 大阪府摂津市
19.30代 大阪府豊中市
20.60代 大阪府寝屋川市
21.50代 兵庫県赤穂市
22.20代 奈良県吉野郡
23.50代 広島県広島市
24.50代 香川県小豆郡
25.40代 高知県高知市
26.50代 高知県高知市
27.60代 高知県高知市
28.30代 福岡県福岡市
29.20代 福岡県北九州市
30.50代 福岡県北九州市
31.10代 佐賀県杵島郡
コカ・コーラ社とオリンピックおよびパラリンピック
アムステルダム1928オリンピック以来、コカ・コーラ社は何億人ものファンや選手に“さわやかさ”とかけがえのない思い出に残る特別なひとときを提供してきました。コカ・コーラ社は、オリンピック・パラリンピックのワールドワイドパートナーとして、そして東京2020オリンピック聖火リレープレゼンティングパートナーとして、東京2020を日本と世界にとってこれまで以上に忘れられない特別な大会となるよう取り組んでいきます。
コカ·コーラシステムのサスティナビリティーへの取り組みについて
日本コカ・コーラ株式会社と全国5社のボトリング会社などから構成されるコカ・コーラシステムは、「世界中をうるおし、さわやかさを提供すること。前向きな変化をもたらすこと。」の事業目的にのっとり、日本が直面する重要な課題に対し、ビジネスを通じて変化をもたらしながら、未来を共創していくことに責任を持って取り組みます。2020年には「多様性の尊重」「地域社会」「資源」の3つのプラットフォームと9つの重点課題を特定し、システム共通のサスティナビリティーフレームワークを策定しました。各領域において事業活動を通じて社会課題の解決を目指すことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも貢献してまいります。 詳しい活動内容については、最新のESGレポートをご覧ください。
https://www.cocacola.co.jp/sustainability
ご参考:日本コカ・コーラの「多様性の尊重」への取り組みについて
日本のコカ・コーラシステムでは従来より「多様性の尊重(Inclusion)」のサスティナビリティー戦略における注力分野の一つとして掲げ、「ジェンダー」「年齢/世代」「障がい者支援」「LGBTQ」の4つの重点課題に取り組んでいます。このうち「ジェンダー」においては女性従業員の活躍を推進し、2025年までに女性管理職比率50%(日本コカ·コーラ単体)の達成を目指します。また2020年1月には障がい者の活躍を支援する国際イニシアチブ「The Valuable 500」 にも加盟しました。また2021年5月には同性パートナーの従業員の婚姻に対応した就業規則の改訂をコカ・コーラシステム全社で完了するなど、各種取り組みを加速しています。詳しい活動内容については、以下をご覧ください。
https://www.cocacola.co.jp/sustainability/inclusion