IoT喫煙検知プロダクトの開発

更新日: 2023年12月13日 /提供:ニーリー

~国立大学法人山口大学協力のもと、IoTを活用したタバコの喫煙検知を実現~

株式会社ニーリー(代表取締役:佐藤 養太)は、自社のIoT開発体制の強化および禁煙場所におけるタバコの喫煙検知を目的とし、国立大学法人山口大学工学部電気電子工学科中島翔太先生ご協力のもと、熱画像の解析技術を用いてタバコの喫煙検知に関する実証実験を行ったことをお知らせします。


1.実証実験の概要
今回の実証実験では、熱画像の解析技術を用いて、自動車内でのタバコの喫煙検知を可能にしました。車内のバックミラー上部に遠赤外線用の小型カメラを設置し、熱情報を取得、取得された熱情報の中から、熱画像の解析技術によってタバコ先端部の熱とその他を分類し、検知しました。

・実証実験開始日時:2019年2月上旬
・実証実験対象車両:5人乗り乗用車

2.実証実験背景
社会的に禁煙化が進む中、禁煙指定がされているホテルやレンタカー・カーシェアの車内などで利用者が喫煙を行い、結果として清掃代や他の利用者からのクレームが発生するといった問題を多くの事業者が抱えております。現状、明確に喫煙者および喫煙可否を特定する方法が無いこともあり、上記の問題は事業者を長年悩ませておりました。
今後の5Gの普及を見据えて近年IoTが世界的に再注目されており、弊社もIoT開発体制の強化が必要であると考えております。
今回の実証実験では、IoTや画像解析技術などを用いることで、従来できなかった事業者側の課題解決とIoTが普及しつつあるマーケット環境を考慮した開発体制の強化を目指しました。

3.実証実験の結果
今回の実証実験では、水平方向と垂直方向それぞれにおいて検知範囲を3等分し、3列ずつの計27点をタバコ、およびニクロムライターを用いて測定しました(下図: 測定点要参照)。






図の検証結果の表の通り、熱画像解析を行った結果、全測定点において喫煙時のタバコとそれ以外の熱源との分離が可能であることが判明しました。また、ニクロムライターをセンサ方向に向けた場合でも外気との区別が可能であり、電子タバコや喫煙前のライター検知など応用でき得る結果を得られました。
これまでは煙やニオイ検知が主流で、これらの手法では窓の開閉やその他の異臭といった外部環境の条件によって誤検知が起きやすく、実用化のハードルが高かったものの、今回の技術を用いることで実用化のハードルが下がったと考察しております。

4.プレスリリースに関するお問い合わせ先
株式会社ニーリー
担当:代表取締役 佐藤
Email:info@nealle.com
Tel:03-6264-8585
(受付時間:平日10時~17時)
URL: https://www.nealle.com

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