マーケティングリサーチ会社の株式会社アスマーク(東京都渋谷区東、代表取締役:町田正一)は、1都3県と2府2県、20~30代の男女に「若者と日本酒に関するアンケート調査」を実施し、その結果を7月24日に公開しました。
※調査日は2024年6月26日(水)~6月28日(金)です。
調査結果
2020年のコロナ禍でお酒の市場は、2019年の3兆4810億円から、2020年が3兆2050億円と減少し、前年度比92.1%となりましたが、コロナ禍が明け、2022年では3兆2350億円と前年度比104.0%(2021年は3兆1100億円)となり、回復している兆しが見えます《参考元:株式会社矢野経済研究所「酒類市場に関する調査を実施」(2023年)》。
では、お酒の種類、例えば、ビールやワイン、日本酒などで見てみると、どういった状況にあるでしょうか。
ビールでは「若者の『ビール離れ』」という言葉を見聞きした方もいるでしょう。異なる視点では、「ソバーキュリアス」という「お酒を飲めるけど『あえてお酒を飲まない』ことを選択」することを指す言葉があり、日本でも実践する方が増えつつあるようです《参考元:時事ドットコム『「あえて飲まない」ソバーキュリアスが受けるワケ◆変わるお酒との距離感』【時事ドットコム取材班】》。
また現状として、日本酒の需要は1973年から減少傾向が続いており、2000年以降は更にそれが加速しています《参考元:nikkei4946.com「日本酒の国内需要減、高級化や輸出拡大に活路」》。
そういった中で今回、「若者と日本酒」に注目し、若者へ、アルコール飲料を飲む目的や日本酒を購入しない理由、著名人が日本酒を飲むと購買への影響があるかなどを聴取しました。
性別や年代別以外にも、『「日本の伝統的なものづくり」に対する興味』別や『「美容効果のある飲料」に対する興味』別でも分析しております。
トピックス
- アルコール飲料を飲む目的は、性年代に関わらず、全体の6割以上が「リラックスするため」と回答
- アルコール飲料に求めるものは、男女の30代で顕著に差が出る
- 好きな著名人が日本酒を飲んでいた際、30代は「購入したくない計」が男女ともに高く、20代より影響を受けにくい傾向がみられる
資料ダウンロードはこちら
ピックアップ
■アルコール飲料を飲む目的
Q3.あなたがアルコール飲料を飲む目的はなんですか。最もあてはまるものを1つお知らせください。(1つ選択)
アルコール飲料を飲む目的は、「リラックスするため」が全体の約6割以上と最も高い。
次に多い「友人とコミュニケーションをとるため」(18.5%)の3倍以上であった。
性別で大きな差は見られないが、年代別でみると「リラックスするため」(71.0%)が20代より30代のほうが20pt以上高い傾向が見られる。
アルコール飲料を飲む目的
■アルコール飲料の味・のど越しに対して求めるもの
Q4.あなたがアルコール飲料の味や、のど越しに対して求めていることはなんですか。最もあてはまるものを1つお知らせください。(1つ選択)
アルコール飲料の味やのど越しに最も求めていることは年齢よりも性別で大きな差が表れた。
男性30代は"のど越し"で「キレ」(30.0%)の支持が最も高く、女性30代からの支持は最も低い(8.0%)。
女性30代は"味"で「フルーティー」(32.0%)の支持最も高く、男性30代からの支持は最も低い(8.0%)。
30代の男女で求めていることが相反する結果となった。
また、これは全体と比べてもどちらも全体の10pt以上高い結果となっている。
アルコール飲料の味・のど越しに対して求めるもの
■日本酒を購入しない理由
Q5.あなたが普段日本酒を購入しない理由として、影響があるものはなんですか。最もあてはまるものを1つお知らせください。(1つ選択)
全体でみると普段日本酒を購入しない理由として6割以上の人が「味」と回答し、 次に多い「価格」(18.5%)の3倍以上であった。 性年代別で見ると、20代男性は「味」が顕著に低く、代わりに「価格」が顕著に高い傾向が見られる。
日本酒を購入しない理由
■日本酒の陳列場所での購入意向の変化度合い
Q6.普段購入するアルコール飲料の目に付く場所に、日本酒が陳列されていたら購入したいと思いますか。(1つ選択)
日本酒が普段購入するアルコール飲料の近くに陳列されていた際に、購入意向が上がるのは約2割。4割は「どちらともいえない」。
性年代別で見ると、30代男性の3割以上が「購入したい」と答え、他と比べて高い。
日本酒の陳列場所での購入意向の変化度合い
■著名人による日本酒の宣伝効果での購入意向の影響度合い
Q7.あなたが好きな著名人(芸能人やYouTuber、インフルエンサーなど)が日本酒を飲んでいたら購入したいと思いますか。(1つ選択)
好きな著名人が日本酒を飲んでいた際、購入意向が上がるのは2割以上で、30代は「購入したくない計」が男女ともに高く、20代より影響を受けにくい傾向がみられる。
著名人による日本酒の宣伝効果での購入意向の影響度合い
調査結果のダウンロードはこちら
調査概要
株式会社アスマーク
代表取締役:町田 正一
所在地 :〒150-0011 東京都渋谷区東1-32-12 渋谷プロパティータワー4F
電話番号 :03-5468-5101
FAX番号 :03-5468-5102
設立 :2001年12月21日
資本金 :139百万円(2023年12月31日現在)
加盟団体 :一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会
取得認証 :プライバシーマーク(登録番号:12390094)
マーケットリサーチ製品認証規格(ISO 20252)