桑名直送のハマグリのおいしさと演出が口コミで広がり、人気店へ~はまぐり庵

飲食・宿泊2014.05.08

桑名直送のハマグリのおいしさと演出が口コミで広がり、人気店へ~はまぐり庵

2014.05.08
生息数が減り、漁が制限される天然ハマグリは希少品

ハマグリを同店に提供するのは、桑名で四代にわたってハマグリを扱ってきた老舗・マルタカ水産(三重県四日市市、古川智一社長)。日本では天然ハマグリと畜養ハマグリ(他の地域で獲れたハマグリをいけすに放って育成したもの)が流通しているが、マルタカ水産では双方とも取り扱っている。

はまぐり庵は「ハマグリの美味しさを一人でも多くの方に味わっていただけるよう、リーズナブルな価格帯で提供したい」(村田氏)というコンセプトがあったことから、これにマッチするマルタカ水産との連携が実現した。

ハマグリは育成期間によって味や食感が微妙に異なることから、同店では焼きはまぐり用=5年もの、はましゃぶ=3年ものといった形で、メニューごとに最適なハマグリを提供。また、非常に希少な品であるが、とくに味と食感が良い天然の7年、10年ものは入手できた際に提供できるようメニューに記載した。

ライブ感、眺望、積み上がる殻・・・演出にも人気の秘訣が

メインであり一番人気メニューの焼きはまわんこ480円(税込518円)/3個は、先の通り桑名では一般的に親しまれてきたメニュー。桑名近郊でこのメニューを提供する店は、座席やテーブルごとに焼き網が着席時からセットされており、「焼きはまわんこを食べる前提の店づくり」となっていることが多い。

香ばしい匂いが食欲をそそる焼きはまわんこ

しかし同店では「ハマグリが焼けていく、目で楽しめるライブ感はそのままにしたい。でも(わんこそばのように)急いで食べるというよりも、じっくり 堪能していただきたい」(村田氏)との考えがあり、カウンターで次々と焼かれるハマグリを、オーダー後すぐに提供する方法を採用した。

ただ、この提供方法を実現するまでは、相当の苦労があった。味を左右する焼き台は、最適な火力になるようメーカーと調整を重ね、試行錯誤の末に完成。食べ方についても当初は、塩や醤油など食材本来の美味しさを引き出すテイストで検討したが、来店客の幅広いニーズに応えられるようバターやガーリック、エスニックなど異なる4種のテイストも用意した。

また、「ハマグリに含まれるアミノ酸は、白ワインと非常に相性が良い」(村田氏)ことから、和を主体としたダイニングながら日本酒ではなく白ワインとのマリアージュを提案。

ヘルシーで美肌効果も期待されるはましゃぶ2650円(税込2862円)~(要予約)や、はまぐり出汁巻きたまご850円(税込918円)などハマグリを使ったメニューを多彩に揃えている。

2~3人で食べれば、殻も山のように。高さを競うグループも

こうして食べるうちにテーブル上は殻が山積み状態となるが、これも演出の一つ。関西人らしい競争心を見事にあおり、他のテーブルよりも殻の山を高く 積もうと追加オーダーに繋がっていく。そして、冒頭のように、最近では「こんなに食べました!」と皿に積み上がった殻とカメラに収めて、SNSへ投稿する客も少なくないとか。

あわせて同店は、地上約100メートルから眼下に広がる美しい眺望もポイント。会話を楽しみつつ、ゆっくり過ごしたいというニーズにも応えている。

愛 される店として繁盛する1号店の開店からまもなく2周年を迎える今春4月7日には、同じ梅田駅周辺に2号店「はまぐり庵‐吉祥別邸‐」をオープン。個室空 間を備え、宴会や接待のニーズに対応する。両店とも良質で美味しいハマグリを提供する関西随一の店として、今後もさらなる人気を博していくことだろう。

はまぐり庵(大和企業株式会社)

住所:〒530-0017 大阪府大阪市北区角田町8-47 阪急32番街グランドビル28階
電話:06-6315-9215
定休日:不定休(阪急32番街に準ずる)
営業時間:11:00~23:00
公式HP:http://daiwa-kigyo.jp/shop/shop_hama.html
お話:大和企業株式会社 営業部長 村田徳次様

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