新型コロナウイルス感染症の拡大により、飲食店の営業自粛や休業、酒類の提供禁止、宴会の場が減少し、令和2年4月以降、国内では飲食店を中心に酒類消費が一段と減少しました。(※1)。今月20日に緊急事態宣言が解除されたものの、引き続き飲食店での飲酒の制限や、直近発表された五輪会場で酒類提供の見送りなどにより、酒類の提供が制限されることに加えて世間の酒類に対する風潮により、酒類業界でも依然苦しい状況が続くことが想定されます。
特に飲食店を中心に卸していた一升瓶や、管理に手間のかかる要冷の生酒が売れなくなったとの声も上がっています。そんな中「Makuake」を活用する酒類事業者が増え、この時代に対応する新しい取り組みが次々と生まれています。
■コロナ禍「Makuake」のプロジェクトの傾向
飲食店の休業や時短営業が続く中で、より「家飲み」に特化した企画が目立つようになりました。
283年の歴史を持つ老舗酒蔵の千代菊が自宅で気軽に日本酒を楽しむことができるよう開発した、日本酒を作る過程で出るにごり酒を使ったリキュールの「長良Bleu Y.U.M」や、おうち時間で毎月異なる樽の熟成蒸留酒を楽しむことができる定期便コースを用意した酒商菅原の「菅原水鏡」。また、デニオ総合研究所が紹介する「マンマミーア!リモンチェッロ!」ではレモンサワーやカクテルなど自分好みに合わせて様々な飲み方を楽しめたり、イエのみのミカタが提案する「クラフトジン飲み比べキット」で自宅で様々なクラフトジンを試し飲みできるなど、この時期だからこそ生まれる新しいチャレンジが多数現れています。
さらに、一升瓶や四合瓶は保存することや自宅で飲みきることが難しいという意見をもとに、SakeBottlers株式会社が開発した少量で扱いやすい180mlの日本酒缶ブランド「HITOMAKU」や2人でちょうど1杯ずつワイングラスに入れて楽しめる170mlのサイズ8銘柄を飲み比べることのできるセットで注目を集めた株式会社RiceWineがプロデュースする「HINEMOS」など、「家飲み」のニーズに合わせて容量や構成に工夫をした取り組みも増加しています。
■なぜ酒類業界が今「Makuake」を活用するのか
・飲食店での酒類提供の制限が続く中、プロジェクトページを通して、一般生活者にダイレクトに販売することができる
・店頭にいなくともストーリーや作り手のこだわり、思いを伝えることができる
・お酒好きの「Makuake」ユーザーにPRできる
・新製品にどれくらい需要があるか、客観的に確かめることができる
・購入者の属性や応援コメントやメッセージを通して、購入者のニーズを知り、新商品開発に役立てられる
また、「Makuake」では2020年5月から2021年1月にかけて、オンライン上で各酒蔵・酒販店が実施する日本酒のプロジェクトをまとめて掲載する「オンライン日本酒市」を2度開催したほか、アプリ内で酒ジャンルをまとめた特集ページを作るなど、新型コロナウイルスの長期化に対応したサポートを強化してきました。
■プロジェクト数と応援購入総額の増加
コロナ禍以前と比較すると酒ジャンルプロジェクト数は前年比約2倍増、応援購入総額は3倍増と成長が顕著に現れました。
酒ジャンルのプロジェクト数が2倍に対し、応援購入総額が3倍もの成長を見せたことから、一件あたりの応援購入金額が増加していることが分かり、コロナ禍以前に比べよりお酒のプロジェクトに対する「Makuake」ユーザーの興味関心度が高まっていることが見受けられます。
さらに従来から実施が多かった日本酒の他に、ワインやビールや焼酎などのプロジェクト数も増加していることや、今まで「Makuake」で実施件数の少なかったウイスキーにおいて、清酒づくりで400年近くの歴史のある東亜酒造の20年ぶりにウイスキーの自社蒸溜に挑む「羽生蒸溜所復活プロジェクト」が2,500万円の応援購入金額を集めるなど、多様な酒類のプロジェクトが盛り上がりを見せました。
■「購入する」から「応援購入する」ことへの意識変化
また、酒ジャンルの成長には単にお酒を購入するだけではなく、お酒を購入することで作り手への応援の気持ちを示す「応援消費・応援購入」への意識の高まりも関係していると考えられます。
コロナ禍で打撃を受ける酒米農家を応援するために、出羽桜酒造が実施した「麹甘酒を造るプロジェクト」では「日本の酒文化を衰退させたくない!」や「少しでもお力になれたら幸いです」、「大変な時代ですがみんなで協力し合いながら乗り越えましょう!」など応援の言葉が多数寄せられました。
■今後予定している取り組み
・8月にかけアプリ内にて酒ジャンルプロジェクトをまとめた特集ページの実施(対象:2021年8月時点でプロジェクト実施中のものをご紹介)
・マクアケ公式Twitter、Instagramにてアプリの特集ページと連動してご紹介
緊急事態宣言が解除されたものの、引き続き酒類提供に関する制限は継続されるため、当面厳しい状況は続くと考えられます。長引く新型コロナウイルスの影響を鑑み、今後も当社ではアプリやSNS内でのお酒特集など様々なサポートプランを予定しています。新しいものやサービスを生み出し、広げようとする国内外の実行者と、それを応援するサポーターをつなぎ、「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」を目指していきます。
(※1)出典元:国税庁「酒レポート」内(令和3年3月)https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2021/pdf/001.pdf
■本文中ご紹介プロジェクトページURL
・長良Bleu.Y.U.M:https://www.makuake.com/project/nagara-bleu03/
・菅原水鏡:https://www.makuake.com/project/sugawara_suikyo4/
・マンマミーア!リモンチェッロ!:https://www.makuake.com/project/manmamia-limoncello/
・クラフトジン飲み比べキット:https://www.makuake.com/project/zingraver/
・HITOMAKU:https://www.makuake.com/project/hitomaku/
・HINEMOS:https://www.makuake.com/project/hinemos03/
・羽生蒸留所復活プロジェクト:https://www.makuake.com/project/toashuzo/
・麹甘酒を作るプロジェクト:https://www.makuake.com/project/dewazakura/
■サービス概要
サービス名:アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」
「Makuake」は、「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」をビジョンに掲げる、アタラシイものや体験の応援購入サービスです。全国100社以上の金融機関との連携により日本各地の事業者が活用しているほか、国内外の流通パートナーとも連携し、プロジェクト終了後も事業が広がるよう支援しています。また、プラットフォームとしてプロジェクト実行者とサポーター双方の利便性と満足度向上を目指し、プロダクトの改善や新機能の開発に注力しています。
Web URL:https://www.makuake.com/
iOSアプリ:https://apps.apple.com/jp/app/id1274816320
Androidアプリ:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.ca_crowdfunding.makuake_android
■会社概要
会社名:株式会社マクアケ
代表者:代表取締役社長 中山亮太郎
本社所在地:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-16-1 Daiwa渋谷宮益坂ビル10F
設立:2013年5月1日
事業内容:「Makuake」を中心とした各種ビジネス支援サービスの運営、研究開発技術を活かした製品プロデュース支援事業
URL:https://www.makuake.co.jp/