日本酒D2Cのライスワイン、老舗酒蔵とタッグを組み新たな日本酒造りに挑戦

掲載日: 2021年06月07日 /提供:RiceWine

神奈川県小田原市の冷蔵倉庫内に、酒蔵を新設

日本酒を製造・販売する株式会社RiceWine(以下、ライスワイン)は、350年の歴史を誇る愛知県の酒蔵、森山酒造とタッグを組み、新たな酒造りに挑戦します。ブランド誕生以来、消費者への直接販売(D2C:Direct to Consumer)を通じて手に入れた知見を日本酒づくりに活用するほか、冷蔵倉庫内に酒蔵を新設して通年で酒造りに取り組みます。従来とは異なる手法を取り入れることで、年間30軒の酒蔵が廃業するという危機的状況(*1)にある日本酒づくりの文化を継承し、世界へ発信していくことを目指します。


▼神奈川県14蔵目、小田原市唯一の酒蔵が誕生

※酒蔵建設予定の冷蔵倉庫・外観
ライスワインと森山酒造は神奈川県小田原市にある冷蔵倉庫内に酒蔵を移設します(完成予定は2021年7月・移転申請実施中)。これにより、神奈川県では14蔵目、小田原市唯一の酒蔵が誕生します。酒蔵を冷蔵倉庫内に設けることで、24時間365日酒造りに適した環境を維持し、従来の冬場だけの酒造り(いわゆる「寒仕込み」)ではなく、1年通じて酒づくりに取り組める、いわゆる「四季醸造」が可能となります。

冷蔵倉庫内:タンクなど醸造設備を運び入れる。
設備及び従業員の通年稼働により、製造ペースが通常の3~4倍に向上させられるほか、既存の物流施設を活用することで建設コストも従来の4分の1に抑えることができます。

四季醸造と寒仕込みの違い
▼森山酒造とライスワインについて

愛知県にある森山酒造・外観
森山酒造は愛知県で350年にわたって酒造りを続けてきました。しかし、拠点が過疎地にある上、従来の設備では酒造りに取り組む冬場は3~4ヶ月ほど休日なく働かざるを得ないなど酒づくりの環境は厳しく、事業の継続が危ぶまれていました。

そこで森山酒造12代目の湯浅俊作は森山酒造の移転を決断。ライスワインの支援を受け、協力して小田原に最新鋭の酒蔵を作ることを決意しました。新しく冷蔵倉庫内に作る酒蔵では、冬に集中していた酒造りの作業を1年通して平準化することができます。杜氏・蔵人など従業員の働き方改善につながるほか、酒づくりの回数が増えることで日本酒造りの回数を飛躍的に向上させることができ、技術の発展にもつながります。

▼日本酒業界の流通構造・ライスワインの優位性
今回、森山酒造がタッグを組むライスワインはIT業界出身という異色の経歴を持つ酒井優太が2018年に設立しました。2019年には委託醸造という方法で、時間に寄り添う日本酒”HINEMOS”をリリースし、日本酒業界に新しい風を吹き込んできました。


時間がコンセプト、時間に寄り添う日本酒「HINEMOS」をプロデュース
ライスワインの特徴の1つは販路にあります。一般的に日本酒メーカーは酒問屋をはじめとする卸や酒屋経由に流通経路が限定されています。中間流通を多く挟むため、酒蔵の利益向上を図る施策は限定的で、十分な利益を確保することは難しいと言われています(*2)。

一方、ライスワインは売上のうち、9割以上が自社ECなどを通じた消費者や飲食店への直接販売(D2C)となっています。顧客と直接つながることで細かな要望を汲み取り、これまでも委託醸造(OEM)での酒づくりに活かしてきたほか、中間流通を省くことで利益を確保し、積極的に消費者が好むデザインやプロダクト開発への投資が可能になりました。

また、SNSを使ったマーケティングなども積極的に展開し、自社の日本酒『HINEMOS』は2020年12月の売上は昨年対比1375%、つまり約14倍伸びるなど、加速的なペースで販売量を拡大しています。

今後、森山酒造とタッグを組み自社での酒造りに取り組むことで、生産量を増大させ、安定的に商品供給ができる体制を構築します。また、冷蔵倉庫の中で通年生産できる強みと、D2Cにより顧客の声を直接集められる強みをかけ合わせて、より魅力的な商品開発、及び国内外の販路開拓を進めて参ります。

▼酒蔵新設のクラウドファンディング
ライスワインは酒蔵の新設に合わせ、クラウドファンディングを実施します。
冷蔵倉庫内に新設される醸造設備イメージ
応援いただいた方へのリターンとして、森山酒造で代々受け継がれている「蜂龍盃(はちりゅうはい)」、そしてライスワインがプロデュースするHINEMOSの飲み比べセットを中心にお送りします。
実施期間:6月7日(月)14:00(予定)~7月30日(金)18:00まで
募集URL:https://www.makuake.com/project/hinemos03/
※上記URLは、実施期間以降にアクセス可能です。

(*1)・・・平成15年度に1836軒あった酒蔵は、平成29年度に1371軒に減少。年間30軒のペースで酒蔵が廃業している。
出典:国税庁 清酒製造業の概況(平成30年度調査分)

(*2)・・・製造業全体との比較により、収益性及び生産性は低く、企業活動としての効率は悪い、と業界分析資料より判断されている。
出典:株式会社日本政策投資銀行 清酒業界の現状と成長戦略(P51)


以下、各社概要となります。
▼森山酒造


「森山酒造」は、元禄元年に創業され300年以上の歴史をもつ老舗の酒蔵です。
代表銘柄「蜂龍盃(はちりゅうはい)」は深みのある味わいとすっきりした後味。伝統の味を守り、飲み応えのあるキリっとした辛口に仕上げました。中国の高貴な盃・蜂龍盃から命名されていて「蜂も酔ってしまうほど美味しい」という意味が込められています。
2021年7月をもって、愛知県北設楽郡東栄町から、神奈川県の小田原市に移転します。(移転申請実施中)

▼森山酒造12代目・湯浅俊作

大学を卒業してからは、静岡県の志太泉酒造にて5年間修行を積んだ後、井上酒造に27歳の若さで杜氏として抜擢され、平成29年度日本酒業界で最大規模のコンテストである「全国新酒鑑評会」で金賞を受賞。その他、フランスで開催される Kura Master にて最高ランクであるプラチナ賞や、イギリスで開催される IWC(International Wine Challenge) でもシルバー賞を受賞。 それぞれ全く味わいの異なる日本酒を醸し、国内外で受賞を続けるその実力は折り紙つき。全国に約150名しかいない、国が認める唯一の清酒関連の専門資格「清酒専門評価者」の認定を所持。

▼HINEMOSについて

HINEMOSは2019年に生まれた、時間をコンセプトにした新しい日本酒ブランドです。難しい専門用語を使わずに、もっと気軽に日本酒を楽しんでほしいという思いから、世界中の人に共通した概念である"時間"を商品のコンセプトにし、銘柄の名前自体を”SHICHIJI”や”HACHIJI”というように"時間"にした日本酒を手掛けています。

その日本酒の味わいは多様性に富み、低アルコールや極甘口のもの、スパークリングや白濁しているにごり酒、新感覚の赤色酒など、誰が飲んでも違いがはっきりとわかり、食事シーンでのペアリングのイメージがつきやすいような酒質を心がけています。初めて日本酒を飲むような方でもはっきりと違いがわかり、自分の好みにあった日本酒がわかる。そのような日本酒を展開しています。

現在PM7:00~AM2:00までの8つの時間帯をテーマにした8銘柄を展開中。
▼ライスワインについて
社名:株式会社RiceWine
URL:https://ricewine.co.jp/
代表者:代表取締役CEO 酒井優太
所在地:神奈川県小田原市栄町3−12−8 旧三福2F
設立:2018年8月2日

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