ラミネート加工に関わるCO2排出量を約25%削減するハイソリッドタイプのバイオマスラミネート接着剤を開発

掲載日: 2022年04月25日 /提供:東洋インキSCホールディングス

東洋インキグループの東洋モートン株式会社(代表取締役社長 小林 雄一、東京都中央区)は、ハイソリッドタイプのバイオマスラミネート接着剤「ECOAD(エコアド)(R) EA-B3860/EA-B1290」を開発いたしました。主に軟包装材の複層フィルムの貼り合わせに用いられ、塗工時の溶剤使用量を低減させることで、ラミネート加工に関わるCO2排出量を約25%削減可能です。


気候変動をはじめとする環境問題への対策はモノづくり企業の必須課題です。東洋インキグループは、原材料段階での有害化学物質の不使用や天然物材料の積極的活用に取り組むとともに、お客様の使用段階での環境負荷低減やライフサイクルアセスメント(LCA)を考慮したライフサイクル全体でのCO2削減に貢献できる製品の開発を進めています。

この度東洋モートンが開発したラミネート接着剤「ECOAD(R) EA-B3860/EA-B1290」は、天然物由来の材料を使用し、かつ塗工時の溶剤使用量を低減させたハイソリッド(高固形分)タイプの接着剤です。通常、固形分を増やすほど塗液が高粘度化し塗工性が損なわれることに加え、各種物性が低下しますが、独自のポリマー設計技術によりこのトレードオフを解消し、ハイソリッド化・バイオマス化・各種性能の維持を両立いたしました。
本接着剤を使用することで、非バイオマスタイプの一般的なラミネート接着剤と比較し、ラミネート加工に関わるCO2排出量を約25%削減することができます。


 東洋モートンは、今後も再生可能な材料や天然物由来の原料を用いた製品を提供し、サステナブルな社会の実現に貢献してまいります。

【バイオマスとカーボンニュートラル】


植物由来の資源を原料の一部に使用するラミネート接着剤をバイオマスラミネート接着剤といい、製品の乾燥重量


中に占めるバイオマス原料の割合をバイオマス度といいます。バイオマスラミネート接着剤は、原料の植物が成長する過程でCO2を吸収するため、廃棄の際に燃焼したとしても全体としては地球温暖化の原因となるCO2量が増加しない「カーボンニュートラル」の考え方に基づいています。


・バイオマスパッケージソリューション
https://www.toyoink.jp/ja/solution/biomass/

【東洋モートン株式会社について】

 東洋モートン株式会社は、国内トップシェアのラミネート接着剤をはじめとするポリマー関連製品のご提供により、みなさまの暮らしに貢献する接着剤のリーディングカンパニーです。軟包装材用途から、リチウムイオン電池のパッケージやメディカル分野まで、幅広い分野に製品を提供しています。単なるモノづくりでは無く、CSV(Creating Shared Value)を意識した新時代にふさわしい独自の付加価値を提供することで、お客さまのニーズにお応えします。東洋モートンの詳細については、ウェブサイト(toyomorton.co.jp)をご覧ください。


Toyo-Morton、Toyo-Mortonロゴ、およびECOADは、東洋インキSCホールディングス株式会社の登録商標です。


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