カバは、瓶内で二次発酵を行う伝統製法を用いて製造された、スペインの高品質のスパークリングワインです。そのなかでも、カバ・デ・グアルダ・スペリオールはカバの上位ランクにあたり、カバ・レセルバ(18か月以上熟成)、カバ・グラン・レセルバ(30か月以上熟成)、カバ・デ・パラへ・カリフィカード(限定地域種、36か月以上熟成)の3つのカテゴリーから構成されています。この度カバ原産地呼称統制委員会が新たに導入したカバ生産規制は、世界の厳格な伝統製法による原産地呼称制度における高品質スパークリングワインのなかで、世界で最も厳しい基準となります。この規制により、100%オーガニック、長期熟成、ブドウ樹齢10年以上、1ヘクタール当たりのブドウ生産量を10,000キロまでに制限すること、ボトルへの収穫年表示など、ブドウの収穫から瓶詰めまでを保証する綿密なトレーサビリティを約束し、ワインの品質基盤を強化します。
今回の新規制は、カバ原産地呼称統制委員会の中でも重要性を増しているオーガニック・ワインの成長を後押しし、ワイン業界の次世代の担い手と産地の保護を担保することを目的としています。カバ原産地呼称統制委員会の会長ハビエル・パジェス(Javier Pagés)は、「D.O.CAVAは進化しています。オーガニックのカバの生産量は、現在13,780,711本に達したところです。そのうち34.09%が上位ランクのカバです。」と述べています。さらに、「私たちは、消費者も市場もオーガニックのものを求めていることを承知しています。今回の規制による配慮が、産地の保護に必ず繋がると考えています。」とコメントし、オーガニック生産の推進に、カバ原産地呼称統制委員会が尽力することを強調しました。
【カバについて】
カバは、スペインの決められた4つの生産地でつくられる、高品質の原産地呼称制度「カバ」のスパークリングワインです。ボトル内でアルコールを二次発酵させる伝統的製法は、他にはみられない特徴を有しています。
カバは、スペインの原産地(コムタッツ・デ・バルセロナ、バリェ・デル・エブロ、ビニェド・デ・アルメンドラレッホ、レバンテ地域)において生産されています。カバは大きく2つの型に分けられ、カバ・デ・グアルダ(9カ月間以上)、および上位のスペリオールクラスがあります。上位クラスは、カバ・レセルバ(18カ月以上)、カバ・グラン・レセルバ(30カ月以上)、カバ・デ・パラヘ・カリフィカード(36カ月以上)から構成されます。このようにカバに様々なタイプがあることで、世界中の様々な料理に完璧に合います。
赤枠内の上位のスペリオールクラスのカバは、2025年より100%オーガニックになります
【カバが生産される4地域】
【カバ原産地呼称統制委員会とは】
カバ原産地呼称統制委員会は、スペイン農業水産食糧省の分権化された組織であり、ワインメーカー、生産者、及びカバ生産地域の自治州と省の両方の代表者で構成されています。カバ原産地呼称統制委員会は、カバの品質を保護、保証し、規制仕様に準拠する責任があります。ワイン生産地、生産方法、分析および特性を証明するために適切な公的機関から委任された監視機関です。生産、取り扱い、分類、準備、加工、保存、包装、保管、ラベリング、プレゼンテーション、輸送といったワイン製造のプロセスの管理に徹底して取り組んでいます。
URL: www.cava.wine/jp
■ 原産地呼称「D.O.CAVA」の起源、土地、持続可能性への取り組み
カバはスペインで最も輸出されている原産地呼称ワインで、国際市場での売上が60%を占めています。38,000ヘクタール以上のブドウ畑園と6,800以上のブドウ農家から成り立っています。ワイナリーは370に及び、100カ国以上に輸出されています。カバは、美食と幅広く調和し、起源、土地、持続可能性に厳格に取り組んだ伝統的な方法でつくられています。
【読者からのお問い合わせ】
カバ原産地呼称統制委員会 日本代表エージェント:株式会社 新東通信内
E-MAIL:cavadiscoveryweek@shinto-tsushin.co.jp