「有楽町『SAAI』Wonder Working Community」日本最大規模のカンファレンスを通して事業創造コミュニティの聖地へ

掲載日: 2021年05月21日 /提供:ゼロワンブースター

~地方起業家や法人向けの会員体系も追加し、更に多様性のある拠点へと進化~

 株式会社ゼロワンブースター(以下、01Booster)※1と三菱地所株式会社(以下、三菱地所)は、両社が手掛ける個人向け会員制インキュベーションオフィス「有楽町『SAAI』Wonder Working Community(以下、SAAI)」を起点に、日本最大規模の施設横断型・事業創造コミュニティカンファレンス「01 Community Conference」を2021年6月24日(木)に開催いたします。


 働き方の多様化に伴い、起業支援拠点やシェアオフィスなどは年々増加をしておりますが、本カンファレンスは、そうした日本全国の施設同士が事業創造におけるコミュニティの在り方について議論し、施設の垣根を超えた連携を図る新たな取り組みです。オンラインでの開催で、国内外のコミュニティ施設や独立系ベンチャーキャピタルなど、連携企業約60社・参加者約2,000人を見込んでおります。異なるコミュニティ同士が出会うことで、本カンファレンスから新たなイノベーションを生み出します。

また、これまで個人をターゲットとしてきたSAAIは、コロナ禍でも当初の想定通り会員数を伸ばしてきました。この度、より広範で多様性のある個人・法人との連携を図っていくために、新たなメンバーシップ体系として、1.地方在住の起業家・スタートアップも対象に含んだ「コミュニティ会員B」(5月1日より運用開始)、2.新規事業の創造に取り組みたい法人を対象とする「イノベーションパートナー会員」(6月上旬より運用開始予定)の2つを新規導入いたします。

SAAIは2020年2月の開業から1年余りの間、ビジネスコンテスト「0→1 START! 2020」※2の実施やベルリンでイノベーションをテーマに開催されるカンファレンス「Tech Open Air」の日本版オンライン配信会場として選ばれるなど、精力的に活動を展開し、約270名の会員が所属するコミュニティに成長しております。今後はSAAIが事業創造におけるコミュニティのハブとなり、開かれたコミュニケーションのできるエコシステムを構築し、事業創造における聖地として価値を発揮することを目指します。




■「01 Community Conference」の概要
本カンファレンスは、2020年12月に開催し、延べ約2,000人の参加者を集めた「01Booster Conference」に続く開催となります。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、川崎市、川崎市産業振興財団の3者連携により運営する起業家支援のワンストップ拠点「Kawasaki-NEDO Innovation Center(K-NIC)」や、東北最大級のシェアオフィス「enspace」、イタリアの複合コミュニティスペース「TENOHA MILANO」のほか、独立系ベンチャーキャピタル「Incubate Fund」など、国内外の施設やベンチャーキャピタルと連携し、事業創造におけるコミュニティの重要性を、事業創造に携わる当事者が様々な角度から語ります。これまでSAAI・01Boosterが培ってきた知見を活かし、単なるインプットではなく交流・対話が生まれる仕掛けをつくり、参加者・参加コミュニティによるエコシステムを実現します。

イベント名:「01 Community Conference ~つながる、ひろがる、深まる、共創の場~」
開催日:2021年6月24日(木)
主催:三菱地所、01Booster
連携企業:
Kawasaki-NEDO Innovation Center(K-NIC)、enspace、for Startups, Inc.、CIC Tokyo、Incubate Fund、Venture Café Tokyo、SUNDRED、TENOHA MILANO、ナレッジキャピタル、など計約60社(一部。順不同)



会場:オンライン(SAAIから一部配信)
内容:
1.スタートアップや起業家が登壇する新規事業チャンネル
2.行政や地域創生に携わるプレイヤーが登壇する産官学連携チャンネル
3.ワークショップ・イベントなど視聴者参加型チャンネル
以上3つのチャンネルからコンテンツを配信します。
公式ウェブサイト:https://community-conference.01booster.com/


■新規メンバーシップ体系
1.「コミュニティ会員B」

東京に拠点を持たず、月に数回都内近郊に出張に来られる地方在住の起業家やスタートアップの方にもSAAIを利用していただくため、従来のメンバーシップ体系に加え、月に3回終日利用ができる「コミュニティ会員B」を2021年5月1日より新設いたしました。地方を拠点とするスタートアップ企業からの「東京と繋がりを持ちたい」という声に応えるべく、新たに導入することとなりました。

※従来のコミュニティ会員をコミュニティ会員Aと名称変更
※各会員の詳細メニューはHP参照:https://yurakucho-saai.com/

2.「イノベーションパートナー会員」(法人協賛プラン)※6月上旬より運用開始
個人による自発的な活動と良質なコミュニティ形成をより発展的に促していくため、SAAIコミュニティと連携して新規事業の創造に取り組みたい法人を対象とする「イノベーションパートナー会員」制度を導入いたします。個人会員数が一定の規模まで成長したSAAIに、新たな事業創造に取り組みたい企業人材が参画することにより、双方のリソースを最大限活用した、より多様性のあるコミュニティを構築し、SAAIにおける事業創造をさらに加速させることを目指します。




■「有楽町『SAAI』Wonder Working Community」におけるこれまでの取り組み
SAAIは有楽町「Micro STARs Dev.(マイクロ スターズ デベロップメント、MSD)」※4 の取り組みから誕生した、会社や役職、本業や副業といった既存の枠組みに捉われない、これからの時代を創る人材が活躍できる場です。事業創造アクセラレーターである01Boosterが施設内に本社を構えていることが最大の特徴で、「事業創造コミュニティ」として個人単位のアイデアを事業としてカタチにする仕組みづくりに取り組んでおります。

1. 事業化した事例


「0→1 START! 2020」で採択された、ビジネスデザイン会社myProductは、食の産業観光プラットフォーム実現に向けた実証実験を宮城県南三陸町にて実施し、有楽町microで2021年3月に成果展示を行いました。


カップルや夫婦向け情報を発信する「フタリノ」はSAAIでの出会いをキッカケにブランドリニューアルを行い「ふたりで生きる、ベース(土台)を作る」をコンセプトに新サービス「フタリノBASE」を2021年5月よりスタートしました。こちらも「0→1 START! 2020」で採択されたアイデアです。


2. 約270名の多様な会員が所属
会員属性は、コロナ禍での働き方改革によりリモートワークが中心となった大企業勤務者が約5割(うち20%が大丸有周辺)、創業者・経営者約3割、約2割がスタートアップ・クリエイターで、多くは会員からの紹介で入会しています。年齢層は、30代半ばを中心に大学生~60代まで幅広い世代が利用しています。会員としてSAAIを利用すると、起業家支援のノウハウをもつ01Boosterが、アイデアのメンタリングを日常的に開催するなどの支援が受けられます。実証実験の場としても利用されており、SAAIの資源を活用して各々がビジネス展開を加速させています。



▲あらゆる業界の無人化を目指す「New Innovations」が手掛けるAIカフェロボット「root C(ルートシー)」の実証実験の様子。利用者は自身のスマートフォンから注文して、待ち時間なく淹れたてのコーヒーを購入できるサービスです。


▲旭化成が開発するプライバシー問題を解決したライブカメラSKETOLN(透け撮るん)で撮影された風景です。映り込む人を輪郭線化することで、施設内の様子をスマートフォンからリアルタイムに閲覧できます。SAAIではコロナ対策として二酸化炭素濃度も同時測定しています。


3. オンライン/オフライン両方を使った交流機会の創出
SAAIではコミュニティマネージャーが中心となり、会員同士の交流をより促進するため、オンラインとオフラインを使い分けた多様なイベントで交流機会を提供しています。全会員が登録する「SAAIアプリ」内で気軽に立ち上げることのできる「STUDIOシステム」では、個人が思いついたアイデアをメンバー同士で深堀し、プロジェクト化できる仕組みを整えており、ビジネス関連から趣味に関するものまで、すでに約20のSTUDIOが立ち上がっています。
また、SAAIに集まった会員同士を有機的につなげる存在として、「Bar変態」があります。有志で選ばれた14名のチーママ&チーパパが運営しており、昼間は別の仕事に従事しながら、兼業副業時代の新しい活動の仕方を自ら体現しています。(※「Bar変態」はコロナ禍において一時運営休止中)


▲現在はオンラインで開催中の「Bar変態」


▲新規会員をつなぐ「ミートアップ」


4.ビジネスプランコンテスト「01 Start 第2期」を開始
2020年12月には、初のビジネスプランコンテスト「0→1 START! 2020」を開催しました。地域活性やパートナーシップの改善、リーダー育成プログラム、教育事業、宇宙開発、健康・食、社会課題の解決など多岐にわたる事業領域から107件の応募があり、採択された7チームがSAAI会員として入会しました。現在、選考を行う「01 Start 第2期」では、スタートアップ部門、イントラプレナー(社内起業家)部門、地方発起業・第二創業部門の3部門から多数のビジネスプランの応募がありました。
最終審査結果は、6月24日(木)「01 Community Conference」にて発表いたします。「SAAI」から社会を変えるようなビジネスを多く生み出すことを目指します。

【6/24最終審査結果発表】ビジネスプランコンテスト「01 Start 第2期」
最終選考により選ばれたチームは、1年間、有楽町「SAAI」を無償で利用いただけるほか、01Boosterの定期的なメンタリングを受けながら事業を推進し、大丸有(大手町、丸の内、有楽町エリア)にある大企業との連携などを模索することができます。

・スケジュール
 応募締切:~2021年4月30日
 選考:2021年5月1日~6月11日
 プログラム実施:2021年7月~2022年6月
・公式ウェブサイト:https://01start.01booster.com/


5.コロナ禍での新たな働き方に合わせて施設レイアウトを変更
新型コロナウィルス感染拡大の予防を徹底しながら、安心して施設をご利用いただけるようレイアウトの改変にいちはやく取り組みました。快適なオンライン会議のために「ソロブース」を増設するほか、一人用テーブルの追加、隣席との間隔を広くとったスペースの設置などハード面での改善を行っています。また、急増するオンライン配信の需要に応えるために、カメラや照明などを備えた配信スタジオを新設し、会員は気軽に本格的なオンライン配信が行えるようになりました。


▲テレビ会議に対応した「テレキューブ」の設備設置


▲新設した配信スタジオ


■関係者からのコメント
「事業創造にはコミュニティが必要」
01Booster/SAAIコミュニティディレクター/ブランスクム 文葉

アイデアを育て、人を巻き込み、変化をもたらし、互いの成長を加速させるために、事業創造コミュニティがあります。
新しいものを生み出す「0から1のプロセス」には他者と対話しながら、知識・経験を共有する場(コミュニティ)が必要不可欠です。昨年12月に開催した「01Booster Conference」の中でも、多くの登壇者から企業・組織の枠を超えたつながりを持つことの重要性が語られました。
しかし、ただ場があるだけでは自然につながりは生まれません。我々コミュニティチームは、幅広い人的ネットワークを活かして施設内のコミュケーションを活性化し多くの起業家の課題解決をすべく、日々奮闘しています。4月からはSAAIに加え、ゼロワンブースターによるK-NICの施設運営がスタートし、事業創造が加速するエコシステムも構築されつつあります。今回の「01Community Conference」を皮切りに、さらに多くの方がつながり、対話を深め、共創できる環境を構築して参ります。

ブランスクム 文葉(ぶらんすくむ・ふみは)
オリエンタルランドで店舗運営や人材教育、ディズニーシー立ち上げを経験後、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に転職。経営管理部門、CFO秘書を経て野村證券へ。ファイナンシャル・アドバイザーとして15年、コンサルティング業務を行う。2020年01Boosterに参画。ビジネス経験と人的ネットワークを活かし、コミュニティディレクターとして事業創造に関する支援を行う。有楽町SAAI / K-NIC施設運営責任者。グロービス経営大学院MBA。


「信頼のおけるコミュニティの重要性」
MSD総合プロデューサー/古田秘馬

時代の変わり目には、同時にかならず価値の転換が起こります。江戸時代の侍が明治には軍人となり、経済の時代には会社というものに信頼が置かれてきました。これからの時代をつくるのは「個」です。SAAIという場所も、そうした信念のもとに誕生しています。オープンから約一年半で、思い描いていた通り、所属や肩書ではない個人としてのコミュニティが形成され、活動のできる場になっていると感じています。日常に偶然的な出会いが少なくなるいま、個として新しい人脈を広げようと思ったとき、信頼のおけるコミュニティとのつながりはより大切になるはずです。ここ有楽町から新時代のイノベーションを起こしましょう。

古田秘馬(ふるた・ひま)
プロジェクトデザイナー。株式会社 umari 代表。慶應義塾大学中退。東京・丸の内「丸の内朝大学」などの数多くの地域プロデュース・企業ブランディングなどを手がける。農業実験レストラン「六本木農園」や讃岐うどん文化を伝える宿「UDON HOUSE」など都市と地域、日本と海外を繋ぐ仕組みづくりを行う。現在は地域や社会的変革の起業に投資をしたり、 WILLER 株式会社やCAMPFIRE、自然電力株式会社などの顧問ほか、医療法人の理事などを兼任。MSD総合プロデューサー。


【注釈】
※1 株式会社ゼロワンブースター(01Booster):
2020年2月から「有楽町『SAAI』Wonder Working Community」を運営。「日本を事業創造できる国にして世界を変える」という企業理念のもと、大手企業とベンチャー企業が足りない部分を相互に補完し合い、イノベーションを共創し、事業の成長を加速するオープンイノベーションプログラム「コーポレートアクセラレーター」や社内起業家を発見・育成するプログラム「イントラプレナーアクセラレーター」を展開。起業家や社内の事業開発担当者を育成するアクティブラーニングプログラム「01Dojo」の運営や、ベンチャー投資や大企業向けベンチャー留学などの事業も行うなど、事業領域を拡大中。

・SAAI始動リリース:https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec200213_saai.pdf
・公式ウェブサイト:https://01booster.co.jp/

※2 0→1 START! 2020:
2020年12月にSAAIで初めて実施した、ビジネスプランコンテスト。スタートアップ 、イントラプレナー(社内起業家)を問わず、また、地域を問わず、事業ジャンルやステージを問わず、幅広い方々の新たなチャレンジを応援する目的で行った。採択されたチームは、1年間、SAAIの無償利用ができ、ゼロワンブースターの定期的なメンタリングを受けながら事業を推進し、大丸有(大手町、丸の内、有楽町エリア)にある大企業との連携などが模索できる。

※3 プロデューサー:
有楽町「Micro STARs Dev.」プロジェクトを推進するプロデューサーを指す。丸の内朝大学等の実績から地域プロデュースや企業ブランディングにおける豊富なノウハウを有する株式会社 umari 代表取締役 古田 秘馬氏を中心に、様々なジャンルから多彩な計18名(2021年5月20日時点)のプロデューサー陣が参画中。
・公式ホームページ:https://yurakucho-msd.com

※4 有楽町「Micro STARs Dev.」:
様々な人・アイデア・文化・食に出逢える多機能型市場「有楽町『micro FOOD & IDEA MARKET』」と個人単位のアイデアを形にするワーキングコミュニティ「有楽町『SAAI』Wonder Working Community(サイ ワンダー ワーキング コミュニティ)」及び有楽町の街全体を舞台に見出した、まだ価値の定まりきらない(=microな)人・アイデア・コト・モノをcultivate(交わり・耕し・育み・磨く)し、「次の時代を担うスターが生まれる“仕組み”を有楽町で作り上げる」ことを目指すプロジェクト。
・始動リリース :https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec191202_msd.pdf・公式ウェブサイト:https://yurakucho-msd.com


○丸の内エリアのまちづくりコンセプト:「丸の内Reデザイン」

三菱地所は、2020年以降の丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)におけるまちづくりを「丸の内NEXTステージ※」と位置付け、“人・企業が集まり交わることで新たな「価値」を生み出す舞台”を創造していきます。「丸の内Reデザイン」はその実現に向け、まちづくりのあり方から変えていくコンセプトワードです。
※始動リリース: https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec200124_marunouchinext.pdf

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