薩摩酒造株式会社 (代表取締役社長:本坊愛一郎、本社:鹿児島県枕崎市) は、第46回鹿児島広告協会賞において、新聞B部門最優秀広告賞など4部門を受賞しました。また、芋焼酎造りを子育てになぞらえて表現した「芋焼酎は、知恵と愛情でできている。」が、応募作品104点の中で最も印象に残った作品に贈られる「かごしまクリエイティブ賞」に輝きました。
かごしまクリエイティブ賞と新聞B部門の最優秀広告賞を受賞した「芋焼酎は、知恵と愛情でできている。」は、薩摩酒造が大切に受け継いできた焼酎造りの真髄を、広告という手法を通して伝えるものです。どんなに時代が進化しても、焼酎の製造には伝承や造りに携わる者達の経験に基づいた「五感」が、要所要所で必要となります。それ故、焼酎造りに関わる人々の「愛情・知恵・誇り」などが重要な役割を担っていることを「子育て」になぞらえて4回のシリーズで表現しました。特に芋焼酎の、南薩摩の風土の中で大事に育てられたサツマイモを原料に、造り手たちの知恵と愛情でその味わいが醸し出される様は、焼酎いう生き物との二人三脚。焼酎文化を牽引してきた「白波ブランド」の使命として、正面からストレートに伝えたものです。
薩摩酒造は、これまで、薩摩地方に伝わる焼酎文化を発信してきました。今後も薩摩酒造独自の技術力を磨きながら、鹿児島から全国、日本から世界へ焼酎文化のさらなる発信に努めてまいります。
第46回鹿児島広告協会賞における薩摩酒造の受賞内容
■「芋焼酎は、知恵と愛情でできている。」
技術の進歩がありながらも、「人の手」が基本です。芋の植え付け・芋の収穫・芋選別・仕込み・貯蔵と、人間の愛情無くして良い芋焼酎は生まれません。その工程にスポットを当て、人と焼酎の関係を1年を通して、薩摩酒造の「造りに対するこだわり」を企業広告として表現しました。
芋畑篇:「いとおしい我が子です。」
サツマイモ畑では、契約農家の皆さんが「今年もよかふうに育ったなあ」と土の中からこの世に送り出す芋は、丸々と育った元気な顔つきばかり。この南薩摩の豊かな自然に感謝。
芋選別篇:「その跡は、対話記録。」
どんなに工場が大きくなっても芋選別だけは、人の手が基本。美味しい芋焼酎になるように、一個一個丁寧に人の手でカット。まな板に残った一つひとつの包丁の跡は、いわば人と芋の対話記録のようなもの。愛情をもって芋に話しかけ次の工程に送り出す。
もろみ篇:「いい顔した育ち盛り。」
焼酎の出来を左右するもろみ。毎日育っていく状態は、機械ではなく蔵人の経験とカンが頼り。良い表情になるまで見守り続ける。
貯蔵篇:「寝る子は旨くなる。」
焼酎造りの最後を締めくくる貯蔵。うまみ成分の状態を大切に見守っていきます。寝るのが仕事の焼酎の寝顔を一つずつ見て回り、出荷する直前まで愛情を注ぎ続ける。
薩摩酒造株式会社 受賞コメント
今回の第46回鹿児島広告協会賞において、かごしまクリエイティブ賞と新聞B部門にて最優秀広告賞など4部門を受賞しました事を大変嬉しく思います。特に「芋焼酎は、知恵と愛情でできている。」の4回のシリーズについては、『焼酎は、生きもの』をコンセプトに『人と焼酎』ではなく、『人と人』という立ち位置で表現しながら、当社の焼酎造りに対するこだわりと情熱をインパクトのあるデザインで伝えたもの。その本質的な部分を評価されたことが、何よりも嬉しいと思っています。これからも、南薩摩に伝わる焼酎文化を大事に伝えていきたい。最後に、今回の制作に携わったスタッフの皆さん・生産農家の方々に心から感謝申し上げます。
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