コロナ禍で挑む。脱東京を目指す都内、飲食店のチャレンジ。香川県で食を通じた古民家再生プロジェクトを始動【4月26日(月)オープン】

掲載日: 2021年04月05日 /提供:寶田堂

2回目の緊急事態宣言が明けた東京都。長引く新型コロナウィルスの感染拡大によって苦戦が続く飲食店ですが、地方に勝機を見出し、脱東京に挑戦する飲食企業の取り組みが始まりました。

飲食事業を展開する株式会社 寶田堂(さいたどう)(所在地:東京都新宿区、代表取締役:関 喬史、以下 寶田堂)は、香川県三豊市にある築150年の古民家をリノベーションし、昼はラーメン、夜は焼き鳥をメインにした居酒屋の二毛作店舗を4月26日(月)にオープンします。地域資源や地域課題にスポットを当てた三社共同プロジェクトの旗艦店として、今後の事業展開におけるモデル店舗を目指します。


アプローチからの外観
焼き鳥用の職人がてがけた桐箱。後ろは愛媛県菊間瓦。

リノベーション中の築150年の古民家
リノベーション前の状態

▼プロジェクトの概要
◇目的
地域資源を新たな価値に変えて、地元・国内・世界に発信する。

◇参画企業
株式会社寶田堂(東京都新宿区) プロデュース
− 設計・デザイン DesignOffice USTET(東京都目黒区)
株式会社リージョナル・イノベーション(香川県三豊市) 店舗運営
有限会社三栄産業(香川県観音寺市) 物件管理・施工

※()内は本社所在地。

◇実施中のプロジェクト
1.空き家となった古民家を飲食店として再生するプロジェクト「焼き鳥・醤ラーメン くうかい高瀬」
2.地域の食材を新しい価値に変えて発信するプロジェクトとして、香川県小豆島の醤油をつかった「木桶仕込みの醤(ひしお)ラーメン」

昼のれんデザイン
夜のれんデザイン


▼勝機は地方にあり。脱東京の背景。
約12年間、東京で飲食店を経営してきた当社ですが、脱東京を図り、地方へと事業展開する判断をいたしました。市場規模の小さい地方で勝負すること、長く続けてきた東京を離れること、家族のいる社員のことなど、課題もありますが、決断するに至った背景があります。

◇地方で感じた食に対する不足感
「美味しい焼き鳥屋が無いんだよね。」
当社、代表である関の地元、香川県に住む知人からの一言でした。

焼き鳥だけではありません。選択肢の多い都会に比べ、地方では満たされていないニーズがあると感じるきっかけでした。

◇地方と東京における飲食店への期待感の違い
東京では「またお店が変わってる」。地方では「あそこにお店ができたんだって」。飲食店が乱立する東京と、お店の数が少ない地方では、飲食店に対する期待が違います。多くのお店が乱立する都会よりも、より地元に密着した地域にとって必要とされる存在でありたい、との想いがあります。

◇プロジェクトに共感してくれた仲間の存在
運営からデザイン・施工管理まで、当社だけではできないところを協力し、同じ目的を共有できた仲間の存在があります。当社、代表の出身地である香川県から始める理由です。

店舗運営を担う株式会社リージョナル・イノベーションの代表取締役、佐々木・27歳

▼「地域資源×食」のくうかいブランドの立ち上げ
くうかいブランドは、地域資源を新たな価値に変える飲食店を目指すべく「地域のヒカリ」というコンセプトのもと、2019年秋にスタートしました。

地域課題であり地域資源でもある「空き家となった古民家」。そこに当社が得意とする焼き鳥をメインとする業態をかけ合わせることで、和の落ち着きのあるモダンな空間で、大衆食文化である焼き鳥を気軽に楽しめるお店に設計しました。

◇コンセプト
「地域のヒカリ」
地域資源を新たな価値に変える飲食店

地域課題・資源「空き家となった古民家」×食「焼き鳥」

◇名前の由来
始まりの土地として香川県に縁のある名前にしました。

・香川県善通寺市の生まれである空海
・香川県で使われる方言で「くうかい?」=「食べてみる?」

◇くうかいブランドで目指す事業の在り方
6つのRがキーワード
・Region(地域・地方) :都会ではなく地方で。
・Reuse(リユース) :あるものは再び使う。
・Recycling(リサイクル):地域の環境への配慮。
・Row rent(低い賃料) :低い賃料で収益力の高い業態に。
・Respect(リスペクト) :地域に必要とされる存在であること。
・Repeat(リピート) :繰り返し訪れてもらえる場所。

この循環が、地域に貢献するものと考えています。

◇リユースの事例
オープン予定の「焼き鳥・醤ラーメン くうかい高瀬」では、実際に、解体時に出た瓦や建具、欄間をリユースしています。空き家となった古民家もリセットさせるのではなく、土地や建物の所有者だった方の想い入れを大事に、できる限り残せるように取り組んでいます。
解体時に出た瓦はアプローチに
ディスプレイにも使用
建具は壁の一部に
欄間も塗装・磨き直してカウンター上の内装に

▼二毛作店舗へ。醤油に着目した醤ラーメンの開発。
当社の代表である関は大学入学とともに上京。
そこで初めて食べた一杯のラーメンの感想。

「ラーメンがこんなに美味しいとは思わなかった。」

その感動を届けるべく、昼夜で異なる二業態を構えた二毛作店舗に設計しました。うどん屋が多い香川県に、とにかく美味しさにこだわったラーメンを、との想いで開発に着手。そして、着目したのは、約400年の歴史がある地元香川県の醤油です。

◇コンセプト
「香川県小豆島醤油の本格醤油ラーメン」
地域資源の伝統を大衆食として新しい価値に。

地域資源「香川県小豆島 醤油」×食「ラーメン」

◇醤ラーメンの特徴
素材は醤油をベースに、香川県産のものを使用しています。

・醤油
小豆島、三つの醤油蔵の醤油をブレンド。

木桶仕込み ヤマロク醤油
生搾り タケサン醤油
天然醸造 マルキン醤油

・塩
香川県宇多津の塩+小豆島の塩

・スープ
魚、鶏、豚を独自の配合でブレンドしたトリプルスープ。

魚だしには、香川県観音寺市伊吹島の伊吹いりこを使用。北海道産の真昆布と一晩水出しした淡麗煮干しスープ。豚、鶏はゆっくりと煮出しした透明ながらもコクのある清湯スープ。

・チャーシュー
小豆島醤油で長時間煮込み、柔らかく、醤油の旨味がたっぷりのとろけるような煮込チャーシューと、低温調理した噛みごたえのあるレアチャーシュー。

すっきりスープの醤ラーメン”空”
コク深スープの醤ラーメン”海”

▼コロナ禍で加速する地方での事業展開。今後の展望について。
プロジェクトの進行中に拡大した新型コロナウィルスは、図らずも地方への事業展開を加速する要因となりました。コロナ禍において、東京、直営店では通販や二毛作店舗への改装の実施など、様々な取り組みを行ってきました。それでも脱東京へ転換し、より地方へと軸足を置いた事業展開を行っていきます。

◇今後の計画
・地方での直営店舗の出店。
・香川県内でのくうかいブランドのFC展開。
・現在、東京で勤務している社員もローテーションで地方勤務ができる体制づくり。
・都内、直営店舗の規模縮小。


▼現地での取材・下見をご希望のメディア様へ。アポイントのご案内。
ご希望のメディア様には、以下の日程で店舗のご案内やお料理の試食など、4月26日(月)にオープンするお店についてご説明いたします。こちらの日程でご検討下さいますようお願いいたします。

1.4月16日(金) 15時~17時
2.4月19日(月) 15時~17時
3.4月21日(水) 15時~17時


※要事前予約
※予約・問い合わせは末尾の「問い合わせ先」をご参照ください。

◇東京での取材対応について
別途、ご対応いたしますのでご相談ください。

◇店舗情報
焼き鳥・醤ラーメン くうかい高瀬
香川県三豊市高瀬町下勝間15-1

・オープン日
4月26日(月)

・営業時間
ラーメン 11:00-14:00
居酒屋 16:00-23:00

・定休日
月曜日
※オープン後のGW期間中は不定休となります。

・アクセス
https://goo.gl/maps/XhXVRzuvzmsVJVQb6


▼直営店舗一覧
焼き鳥・鶏料理 さいたどう高田馬場
醤ラーメン くうかい高田馬場(昼のみ営業)
東京都新宿区高田馬場3-3-23 シャトレ高田馬場1F
TEL:03-3363-0508

鶏料理・水炊き鍋 たから 五反田店
東京都品川区西五反田1-28-4 田口ビル 2F
TEL:03-5436-3870

瀬戸内海×地中海 Setouchi Kitchen 五反田店
東京都品川区西五反田1-28-4 田口ビル 1F
TEL:03-6420-0407

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