Stapleと山口フィナンシャルグループが合弁会社を設立、長門湯本温泉の老舗旅館「六角堂」を事業承継

掲載日: 2023年11月01日 /提供:Staple

山口県の長門湯本温泉に複合施設「SOIL Nagatoyumoto」を計画中。2025年春の開業を目指す。

瀬戸田と日本橋に拠点を置くソフトデベロッパーである株式会社Staple(本社:広島県尾道市瀬戸田町、代表取締役:岡雄大、以下「Staple」)は、株式会社山口フィナンシャルグループ(以下「YMFG」)と合弁会社を設立し、長門湯本の老舗旅館「六角堂」を事業承継したことをお知らせいたします。本州の最西端、山口県の谷あいにある長門湯本は約600年の歴史を持つ温泉郷。その中心地に佇む老舗旅館「六角堂」をリニューアルし、宿泊施設を伴う複合施設「SOIL Nagatoyumoto」の開発を計画中。宿泊者は郷内の温泉やアウトドアアクティビティへ送客し、他施設の宿泊者と地域住民の方々はカフェ・レストランやサウナの利用できる仕組みをつくり、観光客と地域住民に開かれた施設を目指します。開業は2025年春、工事着工は2023年度中を予定。



なぜ長門湯本温泉なのか


山口県長門湯本温泉は、新山口駅から車で約50分、長門市内から車で約10分の谷間にある温泉郷。温泉郷の中心を流れる音信川、360年の歴史を誇る萩焼文化、600年の歴史の出発点である外湯施設「恩湯(おんとう)」をシンボルとする自然豊かな場所です。

ここでは「長門湯本温泉観光まちづくり計画」(2016年8月 長門市)に基づき、地域・行政・民間が一体となったまちづくりを行っています。2020年には長門湯本温泉の出湯である恩湯を民間再建、また同エリアに「星野リゾート 界 長門」が進出したほか、お土産処や郷土料理が味わえる飲食店、ブリュワリーが続々と開業。音信川を中心とした河川・広場・道路などの空間を有効活用しつつ、「そぞろ歩き」が楽しい魅力的な温泉郷を目指しエリアリノベーションを推進しています。

長門湯本温泉エリア全体で新しい活動が生まれ盛り上がりをみせる一方で、「“長門湯本温泉と言えばそぞろ歩き”のイメージが定着していない」「温泉郷を回遊させる仕組みが少ない」「そぞろ歩きを楽しむためのコンテンツが足りていない」などの課題が存在します。このたびStapleは長門湯本温泉まち株式会社や長門湯守をはじめとする地域事業者とともに、老舗旅館「六角堂」のリニューアル事業を通じ、長門湯本温泉の再生に向けた取組に参画する運びとなりました。これまで瀬戸田(広島)や日本橋(東京)で場やまちの企画・開発・運営を行ってきた知見を活かし、長門湯本温泉の発展に貢献してまいります。

そぞろ歩きの中心となる複合施設「SOIL Nagatoyumoto」の構想


Stapleは、温泉郷の中心を流れる音信川のほとりに館を構える老舗旅館「六角堂」を受け継ぎ、「SOIL Nagatoyumoto」を2025年春に開業いたします。当施設は、22部屋のリバービューの客室、カフェ・レストラン、アウトドアアクティビティセンター、ショップ、サウナで構成。姉妹施設には「SOIL Nihonbashi」、「SOIL Setoda」があり、「SOIL Nagatoyumoto」はSOILシリーズの第3弾となります。当施設は「街のリビングルーム」として、地域住民や観光客が1日を通して気軽に食事をしたり、ミーティングをしたりできる空間を目指します。最上階の絶景サウナは地域の温浴施設や温泉旅館、宿泊施設と提携し、そぞろ歩きをしながら複数の場所で湯巡りができる仕組みを計画。また、アクティビティセンターでは、萩焼の窯巡りや洞窟探検など、地域の魅力を体感できるアクティビティを発信してまいります。
SOIL Nagatoyumotoの外観イメージ
デザインはSOIL Setodaの関連施設も手がけるPuddle Inc.が担当。

デザイン:Puddle Inc.
建築家 加藤匡毅(かとうまさき)率いる建築・空間設計事務所。 まだ見たことのない“情景を描く”ことから手を動かし始め、これまで15を超える国と地域でカフェやホテルの空間設計、家具や音響プロダクトの開発など、多面的なアプローチを用い、居心地の良い空間創りで高い評価を得ている。代表作に「SANU Apartment Ichinomiya 」「sequence MIYASHITA PARK」「Dandelion Chocolate」などがある。

Puddle Inc.コメント
我々Puddleは「まだここにない情景を描き続けること」をビジョンに掲げ、人が集う場としての豊かな空間体験を探求し模索している。高度成長期の躍進と共に多くの日本人観光客を受け入れ癒してきた、積層型(6層)温泉旅館建築を、どのように街に開き、呼吸し成長していく未完成の器として生まれ変わらせるか。を主軸にデザイン計画を進めた。街に対してクローズドな既存温泉旅館のグラウンドレベルを街に開き、同化させる。 開放的かつ人が流入しやすいファサードに作り替え、所々に人が自然と滞留できるスポットを点在させる。このアイディアは建築の目に前に流れる「音信川」の性質からいただくことにした。流れはとめない。その上で居心地良いお気に入りの場を設ける。またこれからこの建築、街を訪れる人々はますます多様化へ展開していくことであろう。川向こうから眺めるグラウンドレベルだけでなく、展望サウナ、客室はまさにこれからの長門の個性を視覚化する人の営みがファサードとなって彩をつくっていく事を確信している。このプロジェクトを通し、長門をはじめ全国各地に点在する積層型温泉旅館建築に新しい風と光が差し込む情景を想像し、その滞在が待ち遠しくたまらない。
<Puddle Inc. 代表取締役 加藤匡毅>

山口フィナンシャルグループコメント


YMFGは、長門湯本温泉観光まちづくりの推進や創業支援・事業承継など、長門湯本エリアの地域課題解決に向けた活動を行ってきました。この度、「六角堂」旅館の事業承継の課題をキャッチし、事業パートナーのStaple様との共同プロジェクトの立ち上げに至りました。今後も、地域の枠を超えた様々なパートナーとの共創の取組みを通して、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
<山口フィナンシャルグループ 常務執行役員 地域共創事業本部長 矢儀 一仁>

Stapleについて


会社名:株式会社Staple
所在地:(本社)広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田433番地、(支社)東京都中央区日本橋小舟町14-7 SOIL Nihonbashi 401
設立年月日:2018年11月5日
代表取締役:岡 雄大
Web:https://staplejp.com/
Instagram:https://www.instagram.com/staple__inc/
Facebook:https://www.facebook.com/staple.inc/
お問い合わせ先:info@staplejp.com


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