働き手として障害者を積極的に受け入れている農家を招き、農福連携の始め方やコミュニケーションのポイントなどを学ぶセミナーが2023年11月27日(月)、愛知県豊橋市のとよはし産業人材育成センター講堂で行われます。農家にとっては貴重な働き手となり、障害者にとっては就労の場を得ることで自信や生きがいにつながる農福連携。興味のある方のご参加をお待ちしています。
農福連携とは、農業と福祉が連携し、障害者らの農業分野での活躍を通じて、農業経営の発展とともに、障害者の自信や生きがいを創出し、社会参画を実現する取り組みです。働く場を求める障害者を受け入れることで、年々高齢化している農業現場は貴重な働き手を得ることになり、障害者自身の生活の質の向上も期待されています。
ただ、農家側は安全性への配慮など、気になるポイントも多く、障害者の雇用に興味はあるものの、「忙しい時期だけ頼みたいけれど、どうやって始めればいいかわからない」、「実際にお願いしたとき、どのようにコミュニケーションをとればいいのか不安」など、連携の進め方が分からずに一歩を踏み出せない農家も多いのではないでしょうか?
農福連携セミナーの内容
豊橋市が主催する「豊橋市農福連携セミナー」は、農家や福祉事業者、農福連携に興味がある市民と事業者の方々を対象に開催します。2部制で、前半は株式会社笠間農園の笠間令子さんによる基調講演「農福連携における障がい者とのコミュニケーションの図り方」です。
作業療法士として病院での勤務経験を持つ笠間さんは、嫁ぎ先の小松菜農家で2017年から農福連携に取り組んでいます。現在では、年間7事業所から収穫や袋詰め作業などで施設外就労を受け入れています。最近では、 障害者アートを活用して6次化商品をリニューアル。 また、石川県の農福連携促進アドバイザーとしても活躍しており、県内のマッチングにも携わっています。今回は地域の障害者の活躍の場を広げ、農業と福祉の懸け橋として活動してきた経験をもとに語ってもらいます。
後半は、「豊橋市の農福連携の推進を目指して」をテーマにパネルディスカッションを行います。パネラーは笠間さんの他、JA豊橋常務理事の繁原好幸さん、豊橋市障害者自立支援協議会就労支援専門部会部会長の新井成徳さん、東三河農林水産事務所農業改良普及課の河野真砂子さん、農福連携のマッチングサービスを手がける株式会社アグリトリオ代表取締役の石川浩之さんです。コーディネーターは、愛知大学地域政策学部教授の岩崎正弥さんが務めます。 豊橋市で農福連携に関わってきた方々がパネラーとなっているので、より身近な話が聞けるチャンスです!
会場はとよはし産業人材育成センター(豊橋市神野新田町字シノ割1番地3)。時間は午後1時半~同4時半で、参加は無料。オンラインでも視聴できます。
申込等・セミナー概要について
申し込みの締め切りは、2023年11月17日(金)午後5時。豊橋市農業支援課まで、電話(0532・51・2461)かメール(info_nogyoshien@city.toyohashi.lg.jp)、FAX(0532・56・5130)で申込みください。その際は、氏名、住所、所属(勤め先など)を記入してください。メ ールの場合は件名に、「豊橋市農福連携セミナーの申込」と記載してください。オンラインでの参加を希望する場合は、メールで申込みください。働き手を確保し福祉の役にも立てる農福連携に興味はあるが、一歩足を踏み出せない方の応募をお待ちしています!
○開催日時
令和5年11月27日(月)
13時30分~
※13時開場
○対 象
農家、福祉事業者、農福連携に興味のある方 など
○内 容
‐基調講演「農福連携における障がい者とのコミュニケーションの図り方」
‐パネルディスカッション「豊橋市の農福連携の推進を目指して」
○講師等
‐基調講演
笠間 令子 氏(株式会社 笠間農園)
-パネルディスカッション
■コーディネーター
岩崎 正弥 氏(愛知大学地域政策学部 教授)
■パネラー
繁原 好幸 氏(JA豊橋 常務理事)
新井 成徳 氏(豊橋市障害者自立支援協議会就労支援専門部会 部会長)
河野 真砂子 氏(東三河農林水産事務所 農業改良普及課)
石川 浩之 氏(株式会社アグリトリオ 代表取締役)
笠間 令子 氏(株式会社 笠間農園)
○会 場
とよはし産業人材育成センター 4階 講堂
(豊橋市神野新田町字シノ割1番地3)