パルシステム東京(本部:新宿区大久保、理事長:松野玲子)は11月4日(土)、5日(日)、「みやぎ復興応援スタディツアー」を開催しました。石巻市立大川小学校や南三陸町防災対策庁舎など震災遺構をめぐり、東日本大震災の教訓をあらためて学びました。地域コミュニティ活性化により復興をめざす人びととも交流し、未来の地域づくりにかける思いに耳を傾けました。
「思い」による復興を知る
ツアーには、パルシステム東京の利用者家族と役職員32人が参加しました。震災当時の津波被害の状況を知るため、84人の児童と教職員が8.6mの津波に飲み込まれた石巻市立大川小学校や、高台への避難を呼びかけ続けた職員などが犠牲となった南三陸町防災対策庁舎、校舎4階まで浸水しながら全員命を取り留めた気仙沼向洋高校旧校舎を訪れました。
語り部の「町は復興しても、心の復興はまだ」との言葉を受け止めながら、災害に対する危機意識と一瞬の判断が安否を分けることを参加者一同、改めて認識しました。
南三陸町では、津波により壊滅的な被害を受けた店主たちが、地域の復興と希望のシンボルになるようにと立ち上げた「さんさん商店街」を訪れ、地域のにぎわいにひと役買う名産品などを楽しみました。「オーイング菓子工房Ryo」の店主長嶋涼太さんからは「震災はたしかに大変でしたが、これだけたくさんの人と知り合う機会を得ました。とにかく前を向き、待っている人のため立ち上がります」との再開までの思いや道程など、話を聞き交流を深めました。
子ども連れの参加者は「つらい話も出てくるので心配でしたが、受け止めていたと思います」と話し、震災の経験を後世に伝える大切さを実感していました。
椿の森と世代間交流をデザイン
気仙沼市では、本吉町前浜地域の住民が主体となり椿を植樹し、防潮林をつくるプロジェクトを見学しました。プロジェクトを運営する一般社団法人カメリア代表の廣重剛史さんは、避難所での「椿を植えよう」との声から、地域で椿の種を集め大学生ボランティアが関東で苗に育てる植樹交流が始まった経緯などを説明しました。地域の復興を行政任せにせず、住民自らがさまざまな世代や地域の人たちと手を携え作り上げてきた景観から、人と人のつながりが、地域の復興に欠かせないことを感じ取りました。
パルシステム東京はこれからも、震災復興に向け歩み続ける人たちと手を取り合い、地域の取り組みを応援していきます。
組織概要
生活協同組合パルシステム東京
所在地:東京都新宿区大久保2-2-6、理事長:松野玲子
出資金:217.1億円、組合員数:52.6万人、総事業高:864.8億円(2023年3月末現在)
HP:https://www.palsystem-tokyo.coop/
パルシステム生活協同組合連合会
所在地:東京都新宿区大久保2-2-6 、理事長:大信 政一
13会員・統一事業システム利用会員総事業高2,530.9億円/組合員総数171.4万人(2023年3月末現在)
会員生協:パルシステム東京、パルシステム神奈川、パルシステム千葉、パルシステム埼玉、パルシステム茨城 栃木、パルシステム山梨 長野、パルシステム群馬、パルシステム福島、パルシステム静岡、パルシステム新潟ときめき、パルシステム共済連、埼玉県勤労者生協、あいコープみやぎ
HP:https://www.pal.or.jp/