本イベントは足立区と結んだがん対策に関する連携協定のもと、足立区の後援を受け、近隣の皆さまに向けて参加費無料で開催しています。
エヌ・ケイ・クリニックによるマンモグラフィ検診車体験や、がん検診の啓発ブースも設置。がん検診が身近に感じられるよう、さまざまな体験型コンテンツを用意しました
司会は木曽さんちゅうさんが担当。
ステージはおせつときょうたさんによる、漫才のコーナーからスタート。お子さんから大人まで楽しめるトークのおかげで、天空劇場が賑やかな笑い声に包まれました。
足立区 近藤やよい区長も登壇し、限定プレゼントが当たるジャンケン大会も開催。
■中川医師自身が、初期がんの罹患経験者。
当日は雨天にも関わらず、イベント全体で400名以上が来場。13時からは、講演会とトークショーが開催されました。
実は本日の登壇者である、中川医師自身が膀胱がんを罹患した経験があります。2018年に定期検査として自身で検査を行った際に、ごく初期のがんを発見しました。
かつて講演等で”がんは3人に2人、つまり誰もがなる病気です”とお話をされてきたものの、やはり「自分ががんになるとは思っておらず、ショックを受けた」そうです。
幸い先生の場合はステージの早い段階で無症状であったため、早急に手術を行い仕事にもすぐ復帰となりました。
がんは、“一生に一度はかかる病気”になりつつあります。
かかってしまう原因の大部分は、遺伝子の経年劣化と加齢による免疫力の弱体化です。つまり、平均寿命が長くなった現在では、老化の一種とも考えられる存在です。
■足立区出身の雛形さん×中川医師トークショーの様子
後半のトークショーからは雛形あきこさんが登場。
足立区出身の雛形さんからは、今年のお正月に西新井大師に行かれた話など地元トークも飛び出しました。
雛形さんご本人は、すでにお住まいの区で行われているがん検診を定期的に受けられているとのこと。
中川医師によると、いわゆる「早期がん」と呼ばれるのは2cm以下のがんなのだそうです。病気を早く見つけさえすれば安心に思えますが、現在の医療では病巣が小さすぎる状態では見つけることができず、検査で発見されるのは腫瘍が1cm程度の大きさになってからなのだそうです。
そして、がんの腫瘍が1cm育つには20年近くかかりますが、そこから2cmになるまでは1~2年ほど。この間には自覚症状がなく、検査を受けないと見つけることができません。
けれどもこの初期の間に検査で見つけることができれば、95%の割合で完治させることが可能となっています。
■50代前半までは、癌の患者数は女性の方が多い
「がんは年齢を重ねた人だけの病気」と思われがちですが、実際にはそんな事はありません。
子宮頸がんのピークは30代前半、乳がんは40代後半から50代の前半に増えてきます。
女性全体で考えると、乳がんだけでも9人に一人が経験をするとすでに統計が出ています。
中川医師より、「区の検診は、医学データをもとに一番がんを発見しやすいタイミングで組まれています。通知が届いたら、必ず受診をするようにしてください」と検診へのお墨付きをいただきました。
雛形さんはトークショー全体を通して、「がんは自分にもありえる、身近なひとも全員がなる可能性がある病気だと感じました。検診は、今後もちゃんと受けたいと思います。
皆さんも、今日をきっかけに検診を受けてもらえたら嬉しいです」と感想を話されていました。
城北ヤクルトとヤクルトレディの活動によって、これまでで1,400名以上(足立区と荒川区の合計)のがん検診受診に繋がりました。今後もより多くの方ががん検診受診のきっかけを得られるよう、さまざまな活動を行ってまいります。
参考資料
城北ヤクルト販売(株)が足立区と協定。北千住にて、「がん予防イベント」開催。ライブ配信も実施
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000080382.html
丸山桂里奈さん、本並健治さんも参加。ヤクルトが「健康増進フェスタ」を実施