明治ホールディングス株式会社
北海道根釧地区新工場建設並びに生産体制再編に関するお知らせ
明治ホールディングス株式会社は、当社の事業子会社である株式会社明治(以下「明治」)におきまして、北海道標津郡中標津町に新工場を建設するとともに、生産体制を再編することを決定いたしましたので、お知らせいたします。
記
1.本計画の目的
このたび、西春別工場・本別工場の老朽化対応による乳製品の安定供給、さらには国内外への事業拡大に向けた乳製品の付加価値向上等を目的として、日本最大の生乳生産基盤である北海道根釧地区に新工場を建設することといたしました。
西春別工場では、バター、クリーム、脱脂粉乳、脱脂濃縮乳を、本別工場では、クリーム、脱脂濃縮乳を生産しております。これらは商品として市販用および業務用に展開されているほか、ヨーグルトやプロバイオティクス、スポーツプロテイン等の原料の一部としても使用されています。両工場は操業開始から50 年以上が経過しており、乳製品の安定供給や生乳の需給調整機能維持に向けて、建屋や生産設備の老朽化対応が必要となっています。
新工場の建設を含む生産体制の再編を実施することで、コア事業の強化・成長に向けて、脱脂粉乳やバターなどの既存製品に加えて、乳の持つ価値を高めた新たな製品を生み出し、海外輸出も含めた需要拡大に取り組んでまいります。
2.新工場建設の概要
(1)名称
未定
(2)建設予定地
所在地
北海道標津郡中標津町字計根別
71 番地他
敷地面積
230,258 ㎡(69,652 坪)
(3)投資額
約480 億円
(4)生産品目
脱脂濃縮乳、脱脂粉乳、乳たんぱく質、クリーム、バターなど
(5)生産能力
生乳換算
43 万トン/年 (50 万トン/年への生産能力増強を想定)
3.新工場のコンセプトと取り組みについて
(1)コンセプト
『人、環境に優しいサステナブルな付加価値乳製品工場』
(2)取り組み
①乳の持つおいしさや栄養などの価値を高めた新たな乳製品の生産体制を構築するとともに、海外輸出を想定したハラル認証の取得など、乳製品の需要拡大に向けた取り組みを進めます。
②IoT や自動化設備等を最大限活用することによって省人化・省力化を追求し、生産性向上を図るととも に、誰もが働きやすい工場を目指します。
③新しい技術・生産方式の導入により、「CO2排出量」、「地下水の揚水量」を既存工場と比べて半減させることで、地球環境に優しい工場を実現します。
4.西春別工場・本別工場の概要
(1)西春別工場
①所在地
北海道野付郡別海町西春別43-7
②操業開始
1968 年
③生産品目
脱脂粉乳・脱脂濃縮乳・バター・クリーム
(2)本別工場
①所在地
北海道中川郡本別町新町
1 番地
②操業開始
1972 年
③生産品目
脱脂濃縮乳・クリーム
5.今後のスケジュール
2024 年 4 月 新工場着工
2027 年 3 月 新工場生産開始
2027 年 3 月(予定) 西春別工場生産中止
2027 年 9 月(予定) 本別工場生産中止
6.業績への影響
本投資が2024 年 3 月期の連結業績予想に与える影響は軽微と見込んでおります。なお、2025 年 3 月期 以降の影響につきましては、状況に応じて精査し、影響を認識した時点で速やかに開示いたします。
以上