知事記者会見 令和5年9月6日
知事記者会見
記者会見での発表事項等を紹介します
令和5年9月6日 知事記者会見
令和5年9月6日 記者会見室
「和歌山製油所エリアの今後の方向性について 中間とりまとめ」の公表について
資料1(PDF形式 1,374キロバイト)
定例会見を開きます。今日は話題事項だけなのでご質問をいただくことになると思いますが、一つ目は、和歌山製油所エリアの今後の方向性について、中間とりまとめが出ました。昨日発表されているので内容はご存知のとおりだと思いますが、一時、エネオスの和歌山製油所の事業が止まるという発表がありました。その時は、私も県選出の国会議員で、地元を中心に大きなショックがありましたが、中間報告を拝見いたしますと、SAF(持続可能な航空燃料 )という脱炭素の最先端の技術を使った事業を、エネオスさんが開始していただけるということです。私が就任してから、和歌山県としては、脱炭素をキーワードにサーキュラーエコノミー(循環型経済)に資する企業誘致にも力を入れてきており、歓迎したいと思っています。
さらにポイントとしては、中間報告でも書かれていますが、SAFに次ぐ次世代の新しいエネルギーについて、和歌山県も強い関心を持っています。SAFについては、原料になる廃油等について、エネオスさん側も集める努力を最大限されるように聞いていますが、限りがあるという見方もあるので、その先には、二酸化炭素と水素を使った合成燃料が、やはり私どもとしては、是非ともこの場で作っていただきたいという思いがあります。エネオスさん側からは、現状、具体的なことは申し上げられないということですが、会社として合成燃料というものを考える中で、和歌山もその対象になり得るというようなことは伺っているので、私どもとしては、何とか合成燃料を有田で作っていただくような努力を、お願いしていきたいというふうに考えています。
いずれにしても、和歌山県としては、脱炭素のサーキュラーエコノミーに資する基地として、有田の和歌山製油所ないし跡地が使われるということを歓迎したいと思っています。
和歌山の食を巡る「おいしい!健康わかやま」 Instagramキャンペーン2023を開催します!
資料2(PDF形式 2,499キロバイト)
二つ目ですが、和歌山の食を巡る「おいしい!健康わかやま」Instagram(インスタグラム)キャンペーンです。
背景を説明すると、和歌山県の産品で作った料理を提供していただくお店がありますが、(そういうお店などを対象にした)和歌山産品応援店というものがあり、現在166店舗登録をいただいていますが、そこに登録していただくと、和歌山県産品を使っていますという看板をお渡ししてやっていただいています。県内が多いのですが県外も大変多いので、特に、県外のお店で、おいしい健康わかやまキャンペーンとして、ご利用のお客様にインスタグラムの投稿をしていただき、和歌山県産品に対する関心を持っていただくことで、観光振興にも資する、さらには県産品の需要拡大にも資するということで、私どもとしては力を入れてやっています。
以上です。
質問と回答
読売:エネオスの件です。方向性の中間とりまとめの中にもありましたが、企業誘致を促進していくという話がありました。もちろん、エネオスも主体となってやる必要があると思いますが、自治体が協力すると書かれています。県として、企業誘致にあたり、できることや支援、優遇制度を作るなど、何か考えていることはありますか。
知事:実は、エネオスの土地としてはかなり広い土地がありますが、それ以前に、和歌山県としては、いろんな工業団地や候補地は既にたくさんあるので、私どもの企業誘致の担当者は、朝から晩まで駆けずり回っていて、ここだけということではありません。私どもとしては、ここも含めてともかく幅広く、脱炭素の観点からサーキュラーエコノミーに資する企業を中心に、最大限の企業誘致活動をこれまでも行ってきているし、今後も行っていく。その中にここも入っているということで、和歌山県としては、他の都道府県に負けないような企業誘致の補助金制度もあるので、それを使って、ありとあらゆる努力はしていきたいと思っています。
産経:エネオスに関連してですが、ぜひ今後は合成燃料の施設を作って欲しいと働きかけるということで、不勉強で申し訳ないのですが、なぜ合成燃料に注目するのか、市場性や将来性などをどのように見られているか教えてください。
知事:SAFは、航空産業が、例えば(燃料のうち)10%をSAFを使うというようなことを自ら発表されているので、マーケットとしては確実に伸びていくわけですが、SAFは、基本的には廃油、足りなければバイオマスなので、マーケットとして供給できないような需要が、私はあり得ると思っています。その時は、合成燃料にいくしかないので、合成燃料についても、将来のマーケットは非常に大きいものが期待されます。これは、本当に、脱炭素の産業技術の中で、非常に将来性の高いものだと思っているので、ぜひ和歌山県でやっていただきたいという思いがあります。
しかも、それはクリーンな電気で当然作るべきです。そういう意味で、今、洋上風力発電の動きもあります。洋上風力発電については、今、いろんな調査が始まったばかりですが、例えば、洋上風力発電でできた電気を使って合成燃料を作る。これからは、ともかくクリーンなエネルギーで作ったものがトレースされるので、そういう意味では、和歌山県全体として、材料の電気から始まって、脱炭素という意味で最先端のものを作っていきたい、作る企業に来てもらいたい、そういう趣旨です。