キョクヨーグループ水産物資源調査
(株)極洋は、(株)極洋および国内外のグループ会社18 社が 2020 年度に調達した水産物について、その資源状態を調査いたしました。
1.調査目的
天然水産物の「過剰漁獲」が年々進行しているなか、「海の恵み」に支えられて事業を行っているキョクヨーグループにとって、「水産物の持続可能性」は、中長期的な事業のリスクと機会に関わる重要な要因と考えています。
このような考えから、自社グループの調達状況を認識するとともに、課題を把握し、その課題に対して適切な対応をとることを目的として、「水産物資源調査」を行いました。
2.調査結果
(1)全体の内訳
調達水産物の重量は約52 万トンで、
「天然」42.6 万トン(82%)
「養殖」 9.4 万トン(18%)
(2)天然水産物42.6 万トンの内訳
①「資源状態心配なし」78% 33.2 万トン
②「資源状態心配あり」 6% 2.4 万トン
③「データ不十分」 16% 7.0 万トン
3.課題と今後の対応
<課題>
天然水産物の調達において、どのような対応をとるのか。
<対応>
「資源状態に心配なし」については、認証水産物の取り扱いを増やします。
「資源状態に心配あり」「データ不十分」については、地域および魚種のリスクアセスメントを行います。具体的な対策としては、該当サプライヤーとの対話を通してトレーサビリティの強化を図ります。該当地域の魚種に関して、漁業機関等の情報を継続的に確認するとともに、監督官庁の方針に沿った対応を行います。
グループ全体で情報を共有し、調査結果を認識するとともに、調達基本方針やサプライヤーガイドラインに則り、生物多様性と生態系の保全、持続可能な水産資源の利用に配慮した事業活動を徹底します。また、水産物資源調査を定期的に実施し、PDCAサイクルに沿って改善を図ります。
調査結果の詳細は、こちらをご覧ください。
以上









