株式会トリドールホールディングス
日揮ホールディングス株式会社
株式会社レボインターナショナル
合同会社 SAFFAIRE SKY ENERGY
丸亀製麺を傘下に持つトリドールホールディングスと
国産 SAF 製造に向け廃食用油の供給に協力する基本合意書を締結
~大手外食チェーン店舗からの廃食用油提供により SAF 原料の安定調達へ~
株式会社 トリドールホールディングス(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:粟田 貴也(以下、トリドールHD))、日揮ホールディングス株式会社(本社:横浜市、代表取締役会長 CEO 佐藤 雅之(以下、日揮 HD))、株式会社レボインターナショナル(本社:京都市、代表取締役、越川哲也( 以下、レボインターナショナル))、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY(本社:横浜市、代表者 秋鹿正敬(以下、SAFFAIRE SKY ENERGY))の 4 社は、トリドール HD が傘下に持つ讃岐うどん専門店「丸亀製麺」などの店舗にて発生した使用済み食用油(以下、廃食用油)を、国産の持続可能な航空燃料 SAF(Sustainable Aviation Fuel(以下、SAF)) 製造の原料として供給することで、資源循環型社会の実現のために相互に協力する基本合意書を 8 月 25 日付で締結しましたのでお知らせします。
<SAF とは>
SAF(Sustainable Aviation Fuel)は、
廃食用油などを原料とする航空燃料として、従来の航空燃料と比較し CO
2排出量を
大幅に削減することが可能なエネルギーです。航空機は自動車などと違い、電気や水素などの燃料では代替しにくいことから SAF の利用による CO
2排出削減が世界で求められています。
日本では、国土交通省が 2030 年時点で国内航空会社による燃料使用量の 10%を SAF に置き換える目標を掲げており、さらに2050 年には、カーボンニュートラルにすることを目指しています。その実現に向けて、政府の「持続可能な航空燃料(SAF)の導入促進に向けた官民協議会」では、エネルギーセキュリティの確保やライフサイクルでの CO2 削減効果の向上の観点から、国産原料の活用が重要である一方、国内で排出される廃食用油は全体の約 3 割(約 10 万トン強)が海外に輸出されていると指摘されており、国内での活用拡大が期待されています。
トリドール HD は丸亀製麺をはじめとする約 20 もの外食ブランドを有し、国内外で約 1,900 店舗、国内では 1,000 を超える店舗を展開しています。またこれらの店舗で出される廃食用油の量は年間およそ 600 トンに達します。
今回の基本合意に基づき、トリドール HD は国内の飲食店舗から出る廃食用油について、その一部をレボインターナショナルに引き渡します。レボインターナショナルは、SAFFAIRE SKY ENERGY が計画する SAF 製造装置向けに店舗における廃食用油を収集します。SAFFAIRE SKY ENERGY は、2024 年度下期~2025 年度初頭の生産開始を目指し、大阪府堺市で建設中の国産初 SAF 大規模生産プラントにおいて、レボインターナショナルから引き取った廃食用油を原料として SAF の製造を行います。日揮 HD は、廃食用油を原料とする SAF 製造事業に関するサプライチェーンの全体構築を主導します。
トリドール HD は「食の感動で、この星を満たせ。」をスローガンに掲げ、お客様・従業員そしてすべてのステークホルダーに寄り添い、コミュニケーションと協働を図ることで、これからも新しい価値と感動を創造し続け、持続可能な社会を実現することを目指しています。その中で、「資源の循環」をマテリアリティの一つに特定し、食品リサイクル率に関しては 30%を KPI と定め、食品リサイクルの取り組みを推進しています。例えば、天ぷらの揚げカスに含まれる油を搾る機械「天カス絞り機」を丸亀製麺の一部店舗で導入し、余った天カスから1日平均約5リットルの油を絞って再利用しています。廃食用油については、これまでも9割リサイクルしてきましたが、国内資源循環による脱炭素社会の実現を目指す本取り組みは、外食のみならず、エンジニアリングやエネルギーなど業界の垣根を超えて「共助」することにより、これまでには無かった「感動」を生み出し、これからの外食産業の「可能性」を示すものと考えています。
トリドール HD は今後も「食の感動体験」をどこまでも追求し、世界中で唯一無二の日本発グローバルフードカンパニーを目指して、予測不能な進化を遂げるため、持続可能な社会実現に向けたサステナブルな事業を積極的に推進していきます。トリドール HD と日揮 HD、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGY の 4 社は、今回の基本合意を通じて廃食用油を原料とする国産 SAF のサプライチェーンの構築を加速してまいります。
<国産初の SAF 大規模生産事業の概要>
日揮 HD、レボインターナショナルは、コスモ石油株式会社と共同で国内での廃食用油の収集から SAF の製造・輸送・供給に至るまでのサプライチェーン構築に向けて事業化検討を進め、2022 年に新会社 SAFFAIRE SKY ENERGY を設立し、国内で発生する廃食用油のみを原料とした年間約 3 万キロリットルの SAF の供給を目指しています。なお、本事業は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より採択※を受けた助成事業です。
※NEDO ホームページ:
https://www.nedo.go.jp/koubo/FF3_
100312.html
■トリドールホールディングスについて
「食の感動で、この星を満たせ。」をスローガンに掲げ、さまざまな業態の飲食チェーンを展開し、味覚だけでなく五感が揺さぶられる、本能が歓ぶほどの感動を探求し続けています。 今後も「食の感動体験」をどこまでも追求し、世界中で唯一無二の日本発グローバルフードカンパニーを目指して、予測不能な進化を遂げるため、国内のみならず海外での展開を積極的に推進してまいります。
トリドール HD コーポレートサイト:
https://www.toridoll.com/
トリドール HD サステナビリティサイト:
https://www.toridoll.com/sustainability
12-5:2030 年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
12-7:
国内の政策や優先事項に従って持続可能な公共調達の慣行を促進する。
13-3:
気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。
本件に関する報道関係の方からのお問合せ先
株式会社 トリドールホールディングス 広報 電話:03-4221-8900
日揮ホールディングス株式会社 戦略企画オフィス 経営企画ユニット コーポレートコミュニケーショングループ 電話:045-682-8026
株式会社 レボインターナショナル 経営戦略室 電話:075-604-0518