サントリー美術館 開館60周年記念展
「ざわつく日本美術」開催
会期:2021年7月14日(水)~8月29日(日)
サントリー美術館(東京・六本木/館長:鳥井信吾)は、2021年7月14日(水)から8月29日(日)まで、サントリー美術館 開館60周年記念展「ざわつく日本美術」を開催いたします。
ある作品を見た時、「えっ?」1№ sma0050(2021.3.25)サントリー美術館 開館60周年記念展「ざわつく日本美術」開催会期:2021年7月14日(水)~8月29日(日)サントリー美術館(東京・六本木/館長:鳥井信吾)は、2021年7月14日(水)から8月29日(日)まで、サントリー美術館 開館60周年記念展「ざわつく日本美術」を開催いたします。
ある作品を見た時、「えっ?」「おっ!」「うわぁ…」などと感じたことはないでしょうか?本展では、こうした言葉にならない「心のざわめき」を、作品をよく見るための、大切なきっかけと捉えてみます。というのも、「いったい私は、この作品のどこにざわついたのだろう?」と考えることで、目の前の作品により一層興味を覚えるからです。
そこで今回は、思わず「心がざわつく」ような展示方法や作品を通して、目や頭、心をほぐし、「作品を見たい!」という気持ちを高めていきます。サントリー美術館の名品から珍品、秘宝まで、作品を「見る」という行為を意識して愉たのしみながら、日本美術のエッセンスを気軽に味わっていただける展覧会です。
作品との出会いによって沸き起こる、自分自身の「心のざわめき」に耳を傾けると、日本美術の魅力にぐっと近づけるような、意外な発見があるかもしれません。
《 展示構成 》 ※出品作品はすべてサントリー美術館所蔵
第1章: うらうらする
いつもは正面や表面を向いて展示される作品をひっくり返すと、思いがけない顔に出会えます。そうした「裏の顔」は時として、作品の秘めた本性をも教えてくれます。
たとえば、江戸時代後期に作られた重要文化財「色絵五艘船文独楽形鉢」は、五隻のオランダ船の文様をうつわの内外に配した作品で、底裏に「寿」の一文字が記されています。当時の人々が、海を越えて宝物を運んでくるオランダ船を「宝船」に見立てて尊んだことを踏まえると、この「寿」字は、本作の吉祥性を象徴的に表しているとも考えられます。
本章では、やきものや能面、?風、染織など、さまざまなジャンルの作品を取り上げ、それらの裏側がよく見える展示を試みます。裏にこそうかがえる制作者の技量や、裏にもこだわる日本ならではの美意識を、じっくりお愉しみください。
【主な出品作品】
・重要文化財 色絵五艘船文独楽形鉢 有田 一口 江戸時代 18世紀
・能面 小面 是ぜ閑かん吉よし満みつ一面 桃山時代 16~17世紀
・多賀社参詣曼荼羅 二曲一隻 室町時代 16世紀
・東こぎん 一枚 江戸時代 19世紀
公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.suntory.co.jp/news/article/mt_items/sma0050.pdf