「心身の健康寿命を重んじる文化」は、嬉野に1300年前からあった。――温泉・お茶・養生を、宇宙で健康に暮らす研究とつなぐ

掲載日: 2026年11月05日 /提供:Space Food Lab.

和多屋別荘「URESHINO SPACE LIVING LAB/USLL 」にSpace Food Lab.が中核参画。第1弾は"副交感神経"に着目、宇宙QOL×ロンジェビティ(健康寿命延伸)の共創を

地域資源と宇宙をつなぐ事業を手がける株式会社Space Food Lab.(本社:福岡県久留米市、代表取締役:北島大器)は、佐賀県嬉野市・和多屋別荘が立ち上げた宇宙共創の取り組み「URESHINO SPACE LIVING LAB/USLL」に、中核パートナーとして参画します。2026年10月には、和多屋別荘内に早稲田大学 野中研究室の「佐賀共創拠点(仮称)」が設けられ、一般の人が宇宙で健康かつ快適に暮らすための「宇宙QOL」研究が進むことが発表されました。当社が和多屋別荘で行った宇宙をテーマにした対話の場をきっかけに方向性が定まり、このたび第1弾として、宇宙生活に欠けがちな副交感神経(回復・癒やし)に着目し、嬉野が1300年培ってきた温泉・養生・お茶の文化と宇宙QOL研究を結ぶ「宇宙QOL×ロンジェビティ(健康寿命延伸)」の共創・実証を、入居企業や和多屋別荘の食・おもてなしと連携して開始します。






■ 背景:宇宙開発は交感神経に偏り、副交感神経が足りていない
2030年代には、一般の人々が宇宙を利用する時代が見込まれ、人が宇宙で健康かつ快適に暮らすための研究「宇宙QOL(Quality of Life)」に注目が集まっています。早稲田大学 野中朋美教授を研究代表とするJAXA宇宙戦略基金事業「SX-CRANE」がその代表例で、和多屋別荘内に佐賀共創拠点が設けられることが2026年10月に発表されました(読売新聞2026年10月31日ほか報道)。



一方で、これまでの宇宙開発は、ロケットの打ち上げや、過酷な環境を想定した訓練に象徴されるように、心身を緊張・興奮の側に置く“交感神経”をいかに乗り越えるか――いわば「交感神経のハック」――に重心が置かれてきました。極限の状態に耐え、それを乗り越えるための技術や訓練は、これまで数多く積み重ねられてきた領域です。
しかし、宇宙滞在が半年、あるいはそれ以上に及ぶ時代を見据えると、一般の生活者にとって本当に欠かせなくなるのは、その反対側にある“副交感神経”のマネジメントです。閉ざされた空間で長く暮らす人が、いかに緊張をほどき、心身を整え、回復させながら、日々を平常に過ごせるか。この「回復・癒やし」をどう設計するか――いわば「副交感神経のハック」――こそが、これまでの宇宙開発では手つかずのまま残されてきた余白です。副交感神経は単なる休息ではなく、交感神経が十分にはたらくための土台でもあり、心身が整った状態を保つことが、長期にわたる活動を支えます。
そして、この「心身の回復をどう設計するか」という問いは、宇宙生活のQOLを左右する核心であると同時に、地上で私たちが向き合う健康寿命の延伸――歳を重ねても心身を健やかに保ち、自分らしく暮らし続けること――に、そのまま通じます。

■ なぜ「ロンジェビティ」が第1弾なのか――嬉野に1300年前からある健康寿命の文化
当社が嬉野・和多屋別荘を歩く中で出会ったのが、この地域に根づく「心身の健康寿命を重んじる文化」でした。1300年続く温泉、500年のうれしの茶、400年の肥前吉田焼という地域OSの上で、「心と体を豊かに保つ」暮らしの知恵が育まれてきました。近年もこの地では、温泉ソムリエ資格を持つ薬剤師が常駐する旅館内薬店での養生体験や薬膳など、健康・養生の取り組みが広がっています。
当社は、この地域にすでに存在する「心身の健康寿命を重んじる文化」を起点に、今後予測される宇宙生活へと活用していくことを目指します。第1弾は、嬉野が持っていた価値の再発見と、未来への翻訳です。
■ Space Food Lab. の役割=ユーザー起点の翻訳者
宇宙のコンテンツも、宇宙とは無関係のコンテンツも、地域に眠るコンテンツも――当社はそれらを、「人(ユーザー)」という一つの変わらない起点から編集し直します。人は、宇宙でも地上でも、疲れれば休みたいし、美味しいものを食べたい。静かさを求め、心地よさを求める。この原理原則は、どこでも同じです。
近年は難しい技術(ディープテック)が増え、価値が受け手に伝わりにくくなっています。当社は、技術や資源を生活者に分かる形へ「コンテンツ化」して市場とつなぐこと――すなわち翻訳を強みとします。この翻訳によって、地域・企業・アカデミアの知を、
1.宇宙生活でも活用可能(applicable)で、
2.リビングラボで実証可能(verifiable)で、
3.社会に実装可能(implementable)な形に仕立てます。
これは、当社の母体である株式会社エムエスディ(MSD)が培い、Space Food Lab. が受け継ぐエッセンスです。
当社が掲げるのは、「地上で試し、宇宙へ問い、地上へ返す」という循環(SPACE REVERSE INNOVATION)。宇宙のために磨いた知見を、災害時の避難環境・医療・介護・ホスピタリティなど、地上の暮らしへ還元します。



■ 第1弾の取り組み:宇宙QOL×ロンジェビティ
副交感神経(回復・癒やし)を軸に、次の連携で共創・実証を進めます。
入居企業との連携:薬剤師が常駐する旅館内薬店の養生・薬膳、うれしの茶の取り組みなど、健康・養生のプレイヤーと共創。 和多屋別荘の食・おもてなし全体との連携:温泉・食事・滞在そのものを、回復の体験として編集する。 アカデミアとの接続:早稲田大学 野中研究室の宇宙QOL研究(人間中心アプローチ)と知見を行き来させる。
これらを通じ、宇宙生活でも地上でも通用する「回復・健康寿命」の体験・プログラムを、URESHINO SPACE LIVING LAB/USLLのフィールドで検証していきます。
■ 「URESHINO SPACE LIVING LAB/USLL」の中での位置づけ
和多屋別荘は、株式会社イノベーションパートナーズと共同運営するインキュベーション拠点「OIC(Onsen Incubation Center)」を起点に、企業の新規事業開発や地域事業者・自治体との連携を推進してきました。
この取り組みをさらに進化させ、地域OSを実装・更新するための共創基盤として位置づけたのが「嬉野リビングラボ(URESHINO LIVING LAB/ULL)」です。約2万坪の和多屋別荘のフィールドに、企業・地域・アカデミアが交わり、地域資源を活かした新たな価値や事業の創出、実証、社会実装を目指しています。
今回の「URESHINO SPACE LIVING LAB/USLL」は、こうしたULLの取り組みに宇宙という新たなテーマを加えるものです。Space Food Lab.は、これまでの対話や共創の経緯を踏まえ、宇宙とユーザー起点の翻訳を担う中核パートナーとして参画します。既存の連携体制や各パートナーの取り組みを尊重し、和多屋別荘およびパートナー各社とともに取り組みを進めます。



■ 代表コメント
株式会社Space Food Lab. 取締役・浅野高光(一般社団法人SPACE FOODSPHERE “SPACE REVERSE INNOVATION” プログラムディレクター)
「宇宙でも地上でも、人は疲れれば休みたいし、美味しいものを食べたい。この"変わらない人の起点"からコンテンツを翻訳し直すのが、私たちの役割です。ロンジェビティという言葉を外から持ち込んだのではありません。嬉野を歩く中で出会った、1300年の温泉・お茶・養生という心身の健康寿命を重んじる文化が先にあり、それを宇宙で健康に暮らす研究と結び、リビングラボで確かめていきます。」
■ 今後の展開
URESHINO SPACE LIVING LAB/USLLの一員として、宇宙×健康・食をテーマにした連続プログラムを企画。旅館関係者・地域の方々を巻き込む入門セッションを継続。 第1弾(ロンジェビティ)の実証知見を、宇宙食・衣食住・健康分野の新規事業創出へ接続。 久留米など他地域の取り組みとも連携し、ユーザー起点の翻訳モデルを横展開する。
■ 会社概要
会社名:株式会社Space Food Lab.
代表者:代表取締役 北島大器
所在地:福岡県久留米市百年公園1番1号
事業内容:宇宙関連事業の立上げ支援、宇宙港・宇宙関連産業を活用した地域経済活性化支援・プロデュース、「究極の食」ビジネス共創
URL:https://spacefoodlab.space/

■ 本件に関するお問い合わせ
株式会社Space Food Lab. 担当:浅野高光
TEL:070-5588-4676/E-mail:ta@msd1996.jp
取材対応:和多屋別荘・URESHINO SPACE LIVING LAB/USLL での現場取材・撮影、養生体験、第1弾テーマの個別説明に対応します。

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