
@Tobira Onsen Myojinkan
パリ 10月12日 ― 独立系ホテル&レストラン580軒が加盟する世界的な協会「ルレ・エ・シャトー」は、加盟施設が取り組む持続可能な開発への転換を支援するため、具体的かつ測定可能な行動として可視化するデジタルツール「MyImpact」(マイインパクト) を立ち上げました。当初はカーボンフットプリントの測定を目的として導入されたMyImpactですが、ルレ・エ・シャトー全体の論理的枠組みを尊重しながら、各施設が向き合う課題に合わせて個別の分析と提言を行います。このプラットフォームにより、ルレ・エ・シャトーが展開する65カ国において、加盟する独立系ホテル&レストラン経営者は、自身の環境へのインパクトを測定し、優先事項を特定し、現地の状況に応じて適切な取り組みを実施することが可能になります。MyImpactはすでに大きな支持を集めており、ルレ・エ・シャトー加盟メンバーの39%が、この初年度にカーボンフットプリントの算定を完了しました。
ローカルの取り組みを支えるグローバルなインテリジェンス
長期的な運営管理ツールとして構想されたMyImpactは、ルレ・エ・シャトーの持続可能な開発戦略の中核を担っています。パリ協定およびグラスゴー宣言が掲げる排出量削減目標の枠組みにおいて、ホスピタリティ業界は2040年までに温室効果ガス排出量を半減させることが求められています。580軒の独立系ホテル&レストランが共通の目標の下に集結することにより、ルレ・エ・シャトーの各施設はそれぞれの地域の事情に応じて行動できるように配慮しながら、全面的に参画しています。2027年以降、ルレ・エ・シャトーは加盟施設が実施したカーボンボンフットプリント調査の結果に基づき、脱炭素化に向けた指針となるロードマップを策定し、各加盟施設の地域的特性に合わせた目標を提案していく予定です。ルレ・エ・シャトーはMyImpactによって、加盟メンバー専用のプラットフォームを提供しています。このプラットフォームを活用することで、加盟メンバーは自らのカーボンフットプリントを測定し、改善の鍵となるポイントをより深く理解し、具体的な削減策に取り組むことができます。計算ツール以外にも、加盟メンバー施設の計測結果と地域の事情を考慮した個別のアクションプラン、多言語対応のエキスパートによるサポート、そしてネットワーク全体で経験や解決策を有効に共有するための交流の場も提供します。
持続可能な開発の専門家や科学者*と共同で開発されたこのプラットフォームにより、加盟メンバーは自身の選択が排出量に与える影響をリアルタイムで評価し、ネットワーク内の他のメンバーとの比較を通じて自身のパフォーマンスを把握することができます。また、MyImpactは推奨される各アクションによって実現できる削減のポテンシャルも試算します。これにより、加盟メンバーはさまざまなシナリオを比較し、最も適切な対策を優先させ、自らの取り組みを具体的かつ測定可能な進歩へとつなげることがでるのです。
ルレ・エ・シャトー会長 ロラン・ガルディニエ コメント
「MyImpactは、ルレ・エ・シャトーの加盟施設に対して、持続可能な開発に向けた取り組みを具体的かつ測定可能な行動へと転換するための手段を提供します。MyImpactのツールとしての強みは、ルレ・エ・シャトーの加盟メンバー共通の目標と、各地域に固有の環境的、文化的、社会的な現実を組み合わせる能力にあります。世界中に広がる加盟メンバー施設580軒が、共通のビジョンを追求しながら、それぞれの地域の実情に合わせて行動することが可能となりました。MyImpactはルレ・エ・シャトーのアイデンティティの核心となっている“ホスピタリティをより持続可能で責任あるモデルへと進化させる”世界的な運動を形にする力となっています」
持続可能な開発に対する統合的かつ長期的なビジョン
カーボンフットプリントに焦点を当てた第一ステップは、持続可能な開発に対するより広範なアプローチの基礎となります。今後はルレ・エ・シャトーの取り組み全体を網羅する新たな機能を順次追加しながら、プラットフォームとしての充実を図り、加盟メンバーがそれぞれ環境的、社会的目標の管理を戦略的に行えるよう支援していきます。将来的には、地元食材の使用、生物多様性に配慮した施設の整備、さらには労働環境や職場のクオリティー・オブ・ライフに関連する社会的な課題など、主要な分野におけるパフォーマンスを測定し、フォロー、改善することが可能となります。
ルレ・エ・シャトー 日本・韓国支部 支部長
株式会社明神館 代表取締役社長 齊藤 忠政(さいとう ただまさ) コメント
「扉温泉明神館では、2003年からサステナブルな宿づくりへと舵を切り、2009年には国際的な環境認証「Green Key」を日本で初めて取得。以来、環境に配慮した宿づくりを続けています。 その実践として、長年にわたり、水の使用量や暖房用の灯油をはじめとするエネルギー使用量の把握・管理に取り組んできました。近年では、竹製アメニティの導入や再生可能エネルギーの活用など、CO2排出量の削減に向けた取り組みも進めています。
MyImpactによって、これまで積み重ねてきた取り組みを、エネルギー消費量やCO2排出量という数値で可視化できることに大きな意義を感じています。お客様の中で環境への関心が高まる中、理念だけでなく、客観的なデータで取り組みを示せることは宿の信頼の証にもつながっている実感があります。
これからも環境に配慮した宿づくりに努め、明神館で過ごすひとときがお客様にとって自然とのつながりを感じられるウェルネスなひとときとなるよう、おもてなしを追求してまいります 」
MyImpactの導入と並行して、ルレ・エ・シャトーは持続可能な開発を加盟メンバー施設における重要な評価基準のひとつに位置づけました。ルレ・エ・シャトーの加盟メンバー施設は、2年おきに、500余りに及ぶ評価基準に基づき、ルレ・エ・シャトーが定める卓越性のスタンダードに照らして合わせて評価されます。
2025年から、持続可能な開発に特化したスコアが評価基準の3本目の柱となっています。スコアは、環境啓発活動、地域的資源の活用、責任ある資源管理など、加盟メンバー施設が実施している取り組みを評価するものです。2027年以降、MyImpactを通じて収集されたデータを活用し、運営上の取り組みもこのスコアに反映されるようになります。
メンバーが一丸となって推し進める取り組み、メンバー各自のアクション、MyImpactはその二つを組み合わせて、ホスピタリティが地球上のあらゆる生命と調和しながら、人々、地域、そして地球のために価値を生み出し続けることを目指すルレ・エ・シャトーの歩みに、新たな一歩を刻みます。
■ ルレ・エ・シャトーについて
ルレ・エ・シャトーは、580軒の独立系のホテルとレストランが加盟する、世界に広がる比類なきコレクションです。すべての施設が、あらゆる側面において卓越したおもてなしを徹底するという揺るぎない価値観によって結ばれています。
1954年、フランスで誕生したルレ・エ・シャトーは、世界各地の「アール・ド・ヴィーヴル(生活芸術)」を讃え、今や世界65か国に広がりました。情熱あふれるホテル経営者やシェフ、レストラン経営者たちは、地域の職人や生産者と手を取り合い、その土地ならではの文化、美食、環境の遺産を大切に育んでいます。
多くの施設は、代々受け継がれる家族経営によって支えられており、世代を超えて継承されるサヴォアフェール(職人技)とともに、ルレ・エ・シャトーは、地球上のすべての命と調和する、心に残る旅のレガシーを紡いでゆきます。relaischateaux.com
*MyImpactは、フランスのADEMEメソッドとGHGプロトコルという広く認められた2つの座標軸を基礎として、ルレ・エ・シャトーの法的枠組みと、国際的な展開を反映します。









