野菜高騰の裏で、回答した生産者の約7割が手取り減。長雨・日照不足で「売るものがない」産地の実態 ー ポケマル登録生産者調査

掲載日: 2026年10月07日 /提供:雨風太陽

約9割が8月以降の天候不順の影響を受け、品質や収量の低下を訴える声(ポケットマルシェ登録生産者105人が回答)




生産者と消費者をつなぐ国内最大級の産直アプリ「ポケットマルシェ(ポケマル)」を運営する株式会社雨風太陽(本社:岩手県花巻市、代表取締役社長:高橋博之)は、ポケマルに登録する生産者を対象に、8月以降の天候不順が生産現場に与えている影響について緊急アンケートを実施し、30都道府県の生産者105人から回答を得ました。
異常気象が続くなか、今年は8月以降、各地で長雨と日照不足が続きました。約9割(89.5%)の生産者が「影響がある・ありそう」と回答。影響を受けた生産者の76.6%が品質の低下、70.2%が収量の低下を挙げ、出荷できる量や品質に影響が出ています。
店頭では野菜の価格高騰が報じられていますが、手取りの変化を尋ねたところ、回答した生産者の約7割(74人中51人、68.9%)が「手取りが減った」と答えました。市場価格が上がったと答えた生産者に限っても、27人中26人は手取りが増えていない状況です。天候不順による収量や品質の低下で、出荷できる量が減り、価格の上昇が生産者の収入増につながっていない実態がうかがえます。
自由回答では、食べる人とのやりとりが支えになったという声もありました。

調査結果のポイント
- 9割が天候不順の影響あり:105人中94人(89.5%)が「影響がある・ありそう」。うち53人は「大いに影響がある」と回答
- 原因は長雨と日照不足:影響ありと答えた生産者の87%が長雨、68%が日照不足を挙げた
- 品質も収量も落ち、出荷できる量が減少:影響ありと答えた生産者の77%が品質の低下、70%が収量の低下を挙げた
- 市場価格が上がっても手取りは増えない:手取りが減った生産者は69%。市場価格が上がった27人のうち26人は手取りが増えていない
- 傷んだ作物の約半数は処分へ:規格外になった生産物を「処分する」生産者が46%。一方、52%は「訳あり品として販売する」と回答


調査結果の詳細
天候不順の影響の有無




価格と手取り



価格と手取りの設問に選択肢で回答した74人のうち、手取りが「減った」は51人(68.9%)、「増えた」は2人でした。収入減の見込みでは「前年比2~5割減」という回答が多く、「66~80%減」「冬の販売額は半減以下、200万円弱の損失」という声もありました。

影響の原因と内容



起きている影響は「品質の低下」76.6%、「収量の低下」70.2%、「生育不良による収入減」61.7%でした(複数回答、n=94)。
自由回答では、糖度など品質への影響と、その対策についての記述もありました。
- 「多少糖度等低下の恐れがあるが、できる限りの対策は打っており、最小限の品質低下にとどめるよう努力しています」(富山県・りんご農家)

傷んだ作物・規格外品の行き先
「訳あり品・規格外品としてそのまま販売」52.2%、「販売・出荷せずに処分」45.6%、「加工品にして自ら販売」18.9%でした(複数回答、n=90)。
生産者の声
自由回答では、生産コストが上がる一方で販売価格が追いつかないことや、長雨による作業の遅れ・品質の低下など、天候不順が経営と生産現場の両方に及ぼしている影響を指摘する声が寄せられました。

価格と手取りについて
- 「農作物の価格が高くなったと言われていますが、それでも十分な価格で販売できていない農作物(農家)が大半なことを理解してもらいたいです」(静岡県・果樹農家)
- 「資材費や人件費等上がっているのに、野菜の価格は変わらず、天候不順もあり、厳しい状況が続いている」(青森県・野菜農家)


生産現場の実態
- 「(前略)今年は長雨と日照不足による光合成量の低下があり、たった2年で両極端の環境を経験しています」(群馬県・果樹農家)
- 「耕運出来ず、草刈り出来ず、育成不足、長雨で作業が出来ず、腐りも出て大変な状況です」(群馬県・野菜農家)


消費者へのメッセージ
- 「規格外も美味しく食べられることを知ってほしい。現地ならではの美味しい規格外もあります」(山梨県・果樹農家)
- 「ほんと過去ないくらいの被害を受けて心が折れそうです。(中略)それでも農家は踏ん張って農業を続けていきます。(中略)皆様の応援や温かいお言葉が農業をこれからも続ける勇気になります」(千葉県・野菜農家)
- 「天候不良による見た目の劣化はあっても味は変わらないので、ぜひたくさん召し上がってください」(群馬県・なす農家)


食べる人とのつながり
ポケマルでは、生産者と食べる人がメッセージで直接やりとりできます。自由回答では、天候不順で届けられない事情を伝えた生産者に、食べる人から励ましや理解の声が寄せられたというエピソードが挙がりました。
- 「土砂降りでハス田に入れず、指定期日に出荷できないと連絡したら、快く期日を変更してくれた」(千葉県・れんこん農家)
- 「せっかく頂いた注文をお断りしなければならない時もありご迷惑をおかけしましたが、そんな中頑張ってくださいと励ましのメッセージをたくさん頂き、本当にありがたかったです」(山形県・果樹農家)
- 「千葉豪雨で(ポケマルに)応援商品を作って頂きました。その支援者から大変だけど、がんばってください!や体調の気遣いや励ましのコメントを頂きとても勇気をもらえた」(千葉県・野菜農家)

ポケマルの取り組み
ポケマルでは、今夏以降の熊本地震、千葉8月豪雨、北陸豪雨、愛知豪雨などで被害を受けた生産者の「応援商品」を販売してきました。
これらの情報をまとめ、各地の生産者を応援できるページを公開しました。

長雨や日照不足、猛暑、渇水…「#天候不順で困ってます」生産者さんの声:
https://poke-m.com/stories/2746

商品ページ:
https://poke-m.com/products?words=%23%E5%A4%A9%E5%80%99%E4%B8%8D%E9%A0%86%E3%81%A7%E5%9B%B0%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%BE%E3%81%99

【株式会社雨風太陽 代表取締役副社長 権藤 裕樹 コメント】
応援商品は被害を受けた生産者を支える大切な手段ですが、それだけでは異常気象のリスクに向き合いきれないことも、今回の調査で改めて突きつけられています。
市場価格が上がっても、生産者の手取りは増えない。この構造を変えるには、食べる人が産地の状況を知り、天候のリスクを生産者と分かち合う関係を、日常の中に広げていくことも必要です。
世界的に気候変動の影響が広がる中、私たちとしても事業を通じた解決策を模索していきたいと考えております。

調査概要
調査名:令和8年長雨・大雨・気候に関するアンケート
調査期間:2026年9月29日~10月4日
調査対象:ポケットマルシェに登録する生産者
回答数:105人(30都道府県)
調査方法:インターネット調査
※割合は小数点以下第2位を四捨五入。複数回答の設問は合計が100%になりません。影響の内容に関する設問は「影響がある・ありそう」と答えた94人が対象です。
※価格と手取りに関する設問は、ポケマルでの販売に限らず、各生産者の販売全体について尋ねたものです。

【ポケットマルシェについて】
ポケットマルシェ( https://poke-m.com/ )は、全国の生産者と消費者を直接つなぐ産直プラットフォームです。その原点は、東日本大震災の被災地で、都市と地方の人々が交流を深める姿を目の当たりにした代表・高橋の経験にあります。私たちが目指すのは単なる売り買いではなく、「食」を通じて生産者と消費者が言葉を交わし、関係性を構築し、お互いの日常を豊かにしていくことです。

2026年9月時点で、約9,300名の農家・漁師が登録し、約13,000品の食べものとその背景にあるストーリーが提供されています。これまでにポケットマルシェを通じて生まれたコミュニケーション数は約1,200万件。約93万人の消費者が「生産者とつながる食」を楽しんでいます。
※「生産者と消費者のコミュニケーション数」は投稿とメッセージ数の合算で算出

【会社概要】
「都市と地方をかきまぜる」をミッションとし、全国の生産者を媒介に、都市と地方をつなぐことで地域を持続可能にし、将来にわたって活力ある日本社会を残したいと願う会社です。複数の領域で都市と地方をかきまぜ、あいだをつなぐ「関係人口」を生み出しています。

会社名: 株式会社雨風太陽
代表者名: 高橋博之
東京オフィス: 東京都千代田区平河町2-5-3 MIDORI.so NAGATACHO 4F
事業内容:
・食品事業:産直アプリ「ポケットマルシェ」、ふるさと納税プラットフォーム「ポケマルふるさと納税」等
・旅行事業:宿泊予約サイト「STAY JAPAN」、子ども向け企画旅行「ポケマルおやこ地方留学」等
・自治体事業:関係人口創出、販路拡大等の自治体支援サービス
・その他:結婚相談所「ちほ婚!」、インパクト共創に関するサービス
URL:https://ame-kaze-taiyo.jp/

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社雨風太陽 広報部 E-mail:pr-t@ame-kaze-taiyo.jp

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