
アイデンティティー・パートナーズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中野広介)は、2026年9月17日、IDPパワーランチ第9回「女王 大嶋あやのに学ぶ 折れない軸」を開催しました。
「ランチタイムの50分で、一線のプロから本音が聞ける」場を目指して立ち上げたオンライン勉強会「IDPパワーランチ」。各界の専門家を招き、ビジネスパーソンが本質的な知見に直接触れる機会を提供しています。

第9回目は、女性版SASUKE「KUNOICHI」を史上4人目となる完全制覇に導き、スピードクライミング選手としても活躍する大嶋あやの氏をお招きし、「折れない軸」についてお話しいただきました。
本レポートでは、10年におよぶ挑戦の末に「勝ち切る」感覚をつかんだ大嶋氏の思考法に迫り、挑戦を続けるなかで得た気づきや、成果につなげるための考え方をご紹介します。
多様な経験が、誰にも真似できない強みになる

大嶋氏は体操、バレーボール、ソフトボールと競技を転々としながら育ちました。一つの競技を長く続けることが良しとされる空気のなか、続けられない自分にコンプレックスを抱いていたと言います。
「なんで続けられないんだろうなっていうコンプレックスを最初は抱いていて。それが大人になってSASUKEに出ると、いろんな競技の要素が入ってくる。私がSASUKEにマッチした身体になったんだなっていうのを感じた」
一つに決めず、いろいろやって選択肢を持っておく。それが結果的に、誰にも真似できない強みになったと振り返ります。
対談相手を務めたIDP取締役・海野は、KUNOICHIが数年おきにエリアを変えて刷新され続けることと重ね合わせ、「変化を前提にすること」自体が飽きずに続けるコツではないかと語りました。
モチベーションは「作らない」
印象的だったのが、モチベーションとの向き合い方です。
「モチベーションを気分に任せると、やっぱりやりたい日・やりたくない日が出てくる。なので、やるって決めたことに関しては、モチベーションも気分も持たないというのだけ決めています」
やりたい・やりたくないという感情を、あえて判断材料にしない。目標を立てて決めたら、あとはどう良くしていくかだけを考える。
日々の気持ちの波を作らないという考え方は、業種を問わずビジネスパーソンにも参考になります。
幼少期から抱いていた舞台のイメージ

大嶋氏は、うまくいかなかった経験が次の挑戦を邪魔することがあるからこそ、あえて考えすぎず、一度忘れることも大切だと語りました。
これを受け、モデレーターの佐藤氏は、やりたいことの「できない理由」を探すのではなく、「できる理由」を考えることが大切なのではないかと話しました。
その言葉に反応するように大嶋氏が振り返ったのが、幼少期から思い描いていたSASUKEの舞台です。
SASUKEを見始めたきっかけは、家でなんとなくついていたテレビ。「史上最強の漁師」と呼ばれる長野誠氏が完全制覇を果たす姿を見て、自分も将来、そのスタート台に立っているような感覚を抱いたと言います。
「小学校5、6年生くらいのときに、今もまだ出場されている長野さんが完全制覇された姿を見て、『なんか私、将来このスタート台に立ってる感じする』って思って」
そのとき抱いたのは、漠然とした憧れではなく、自分がSASUKEの舞台に立つ姿を鮮明に思い描くイメージでした。
「振り返ると、SASUKEの舞台に立てるっていうイメージしたから実際に立ったんだと思います」
過去の失敗にとらわれて「できない理由」を探すのではなく、実現したい姿を思い描く。大嶋氏の言葉からは、挑戦を続けるための一つのヒントが見えてきます。
完全制覇の夜、一本橋の上でメンタルを保ち続けた
初出場から10年、SASUKE・KUNOICHIでの完全制覇までの道のりについても語られました。KUNOICHIは7年間の放送休止を経て復活。大嶋氏は、その舞台で悲願を達成しています。
「うまくいくときの自分のなかのイメージは、平均台みたいな一本橋。この一本道の上に自分のメンタルを常に居続けさせるっていうのをあの日一日ずっとやってて」
朝から夜中まで続く収録のなかで、不安になるたびにその理由を一つひとつ言語化し、対処法を考えては「橋」に戻る。この反復こそが、負け癖を断ち切る力になったといいます。
「自分が不安に思う理由を認識すれば、もうそれは怖くないです」
不安を感じたときに目をそらすのではなく、その理由を言葉にして一つずつ対処する。そうして自分の状態を整え続けたことが、最後まで「一本橋」の上に立ち続ける力になったのではないでしょうか。
ドラマに例えたキャリアの終わり方

引退時期について語るなかで、大嶋氏自身が持ち出したのが「ドラマ」と「バラエティ番組」の対比という視点でした。
「ドラマの作り方に似てるなって思うんですよ。アスリートの最後の決め方って。ドラマって1話が始まったら必ず最終回があるじゃないですか」
終わりを決めて、そこに向けて物語を積み上げていくのがドラマ。終わらせないことを前提に積み上げ続けるのがバラエティ番組。大嶋氏は自身のキャリアをこう位置づけました。
「いまの自分のフィナーレは、日本代表を取って終わるっていうものだけが決まっていて。そこに向かってどんなストーリーを歩んでいくかを、いま作り上げてるところです」
「いま何話目くらいですか?」というモデレーターの佐藤氏の問いに、大嶋氏は「いま半分くらいきちゃったかなって感じですね」と回答。
終わりを設計してこそ、今何をすべきかが見えてくるという考え方は、会社人生とはまた違ったキャリアの捉え方として印象的な一幕でした。
トップアスリートの経験を次の世代へ
競技者としての目標である「日の丸」の先に、大嶋氏が見据えているのは子どもたちの運動能力向上です。保育士・幼稚園教諭の免許を持つ大嶋氏は、幼児教育への強い問題意識を語りました。
「いまの子どもたちは、5歳の運動能力が私たちの親世代の3歳ほどの運動能力になっているって言われていて。これって結構大きいじゃないですか。昔の年少さんといまの年長さんが同じくらいの能力ということ。これはまずいなと」
世界記録・日本記録が更新され続ける一方で、子どもたちの基礎的な運動能力は下がり続けている。その差が年々広がっていることに危機感を覚え、現在はキッズパーソナルトレーナーとして活動していると言います。
「もっと大きいイベント、日本全国、世界中の子どもたちと一緒に運動して、楽しさを伝えていく活動をこれからしていきたいです」
競技を離れた後も、自身が培ってきた身体づくりの知見を次の世代に還元していく。トップアスリートとしての実績の先にある、もう一つの挑戦が見えてくるエピソードです。
おわりに
一つの競技に絞らず、さまざまな経験を重ねてきた大嶋氏。その歩みは、遠回りに見える経験も、自分なりの軸を持って進み続けることで、やがて強みにつながっていくことを教えてくれます。
「できない」と決めつけず、目指す未来を思い描きながら、今日やるべきことを積み重ねる。
10年の挑戦を通じて培われた大嶋氏の姿勢には、変化の多い環境のなかでも、自分の道を切り拓いていくためのヒントが詰まっていました。
第9回 開催概要
・開催日:2026年9月17日(木)12:00~12:50
・形式:オンライン(配信プラットフォーム:YouTube)
・参加費:無料(事前登録制)
・主催:アイデンティティー・パートナーズ株式会社
【ゲスト】
大嶋 あやの(おおしま あやの)
SASUKE KUNOICHI完全制覇/スピードクライミング選手
2024 OCR100m全日本選手権優勝(日本記録樹立)/2024 SASUKE W杯優勝/2025 フランス版Ninja Warrior招待選手/2025 女性版SASUKE「KUNOICHI」完全制覇
【対談者】
海野 紘子(うんの ひろこ)
アイデンティティー・パートナーズ株式会社 取締役
【モデレーター】
佐藤 悠平(さとう ゆうへい)
専門商社に就職後、国会議員公設秘書として4年活躍。在籍中に、大臣政務官のサポートも経験。現在は株式会社lazy style代表取締役として「人生の相関図を誰よりも面白くする。」をモットーに、政治・スポーツ・自治体に関わる活動を行っている。
今後の開催について
第10回は、パキスタン初の柔道選手としてオリンピック出場を果たし、現在は実業家としても活動するシャーフセイン・シャー氏にご登壇いただきます。
イギリス・ロンドン生まれ、日本育ちで、パキスタン代表としてオリンピック2大会に出場した同氏。
柔道家としての歩みから、実業家として新たな挑戦を続ける現在まで、その軌跡をお伺いします。
詳細は、Peatixイベントページにて近日公開予定です。
https://watamiso.peatix.com
IDPパワーランチは、ビジネスパーソンが本質に触れ、学びと挑戦を広げていく場を目指し、今後も月1回のペースで開催予定です。
以上
【アイデンティティー・パートナーズ株式会社 概要】
商号:アイデンティティー・パートナーズ株式会社(IDENTITY PARTNERS CO., LTD,)
所在地:東京都渋谷区神宮前一丁目20番13号ディアテックビル2F
設立:2023年3月
代表者:中野 広介
事業内容:人材育成事業(組織開発、人材開発支援サービス)・ビジネススクール運営事業
URL:https://www.idp-inc.co.jp/
【本プレスリリースのお問い合わせ先】
経営企画部(佐藤)
pr@idp-inc.co.jp









