令和4年(2022年)5月18日 知事定例記者会見
印刷文字を大きくして印刷ページ番号:0136930更新日:2022年5月18日更新
知事定例記者会見
日時:令和4年(2022年)5月18日(水曜日) 10時00分から
場所:知事応接室
会見録
知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
発表項目
- 『ONE PIECE』×人形浄瑠璃 清和文楽プロジェクト始動について
- くまモンのジュノン・スーパーボーイ・コンテストへのエントリーについて
コメント
- 「くまもと黒毛和牛」の首都圏出荷について
- 新型コロナウイルス感染症対策について
- 梅雨期の対応について
質疑応答
- 新型コロナウイルスの感染状況について
- ワクチン接種について
- 水俣病問題について・その1
- 秀岳館高校における暴力等事案について・その1
- 秀岳館高校における暴力等事案について・その2
- 秀岳館高校における暴力等事案について・その3
- 秀岳館高校における暴力等事案について・その4
- 「くまもと黒毛和牛」の首都圏出荷について
- 県産あさりの出荷再開について
- 球磨川水系河川整備計画(原案)について
- 沖縄本土復帰50年について
- マスク着用について
- 水俣病問題について・その2
- くまモンのジュノン・スーパーボーイ・コンテストへのエントリーについて
発表項目
『ONE PIECE』×人形浄瑠璃 清和文楽プロジェクト始動について
蒲島知事
本日は、『ONE PIECE』熊本復興プロジェクトの新たな取り組みを発表いたします。
復興プロジェクトでは、これまで「麦わらの一味」の像の設置を通して、熊本地震の被災地の復興支援を行ってきました。
7月には宇土市にジンベエ像を設置し、麦わらの一味が全て熊本に集結します。今後、多くの方にルフィ像を起点に県内各地をめぐっていただきたいと思います。
その流れをさらに拡大し、県全体の元気づくりにつなげていくため、『ONE PIECE』と県内の地域資源とのコラボレーションという新しい取り組みにチャレンジします。
その第一弾として、県重要無形文化財である清和文楽で『ONE PIECE』の世界を舞台化し、上演いたします。
この取り組みは、山都町や清和文楽の里協会などで構成された実行委員会から提案がありました。昨年度から県も委員会に参画し、尾田先生、集英社さんの協力のもと、準備を進めてまいりました。
『ONE PIECE』と清和文楽の出会いがどのような化学反応を生み、新たな世界観を創り出してくれるのか、今からワクワクしています。
世界初演となる特別公演を、11月5日と6日の2日間、熊本県立劇場で開催します。ストーリーや演目などの詳しい内容については、7月11日に関係者が一堂に会して制作発表を行う予定です。
この特別公演に向けて、実行委員会では、一緒に出演していただく市民浄瑠璃隊を募集します。多くの皆さまにご応募いただき、『ONE PIECE』と清和文楽のコラボによる新たな魅力の創造にご参加いただきたいと思います。
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発表項目
くまモンのジュノン・スーパーボーイ・コンテストへのエントリーについて
蒲島知事
続いての発表です。くまモン、入っておいで。
この度くまモンが、第35回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストにエントリーし、第1次審査を通過し、応募総数15,447人の中からBEST1000に選出されました。ここに、ご報告いたします。
これからグランプリを目指し、5月21日(土)に東京で第2次審査に臨みます。くまモン、意気込みをどうぞ。
【くまモン】(くまモンが意気込みを書いたフリップを出し、アテンドが代読)
ジュノンボーイになって、本物のイケメソになるモン!
蒲島知事
グランプリ獲得のため、県民のみなさん、くまモンへの応援を、よろしくお願いいたします。
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コメント
「くまもと黒毛和牛」の首都圏出荷について
蒲島知事
続いて、コメントに移ります。
この度、県統一ブランドである「くまもと黒毛和牛」を首都圏へ初めて出荷することになりました。
5月21日に、大津町の熊本県家畜市場で出発式を行います。24日には私とくまモンも参加して、東京のグランドプリンスホテル新高輪でお披露目会を開催します。
「くまもと黒毛和牛」は、県産の黒毛和牛を全国ブランドに押し上げるため、団体・企業の皆様と協議を重ね、令和3年3月に誕生した県統一ブランドです。
今後、首都圏への供給が拡大し、全国屈指のブランドになるよう取り組んで参ります。
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コメント
新型コロナウイルス感染症対策について
蒲島知事
続いて、新型コロナウイルス感染症対策についてです。
現在の感染状況について、本県の新規感染者数は、連休を境に増加が見られています。
増加のスピードは緩やかになっていますが、継続的な増加傾向に移行しないか、引き続き注視してまいります。
病床使用率については、感染者数が多い状況の中でも、20%台前後の低い水準で推移しています。これはワクチンの3回目接種が進んだ効果が大きいと考えます。
なお、県が設置している、県民広域接種センターでの3回目接種は、今月22日に終了します。当日空きがあれば、予約なしでも接種が受けられます。ワクチン接種を希望される方は、同センターもご活用いただき、是非、早めの接種をお願いいたします。
感染の再拡大を防ぎながら、社会経済活動を継続してまいります。
県民の皆様におかれましては、引き続き、基本的な感染防止対策を徹底いただくようお願いします。また、わずかでも症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。
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コメント
梅雨期の対応について
蒲島知事
最後のコメントです。
今年も梅雨の季節が近づいてきました。昨年、本県は、平年より20日以上早い5月11日ごろに梅雨入りをしました。本年も平年より早めに梅雨入りする可能性があります。
梅雨入りを迎えるにあたり、県民の皆様に二点お願いがあります。
1点目は、「事前の備え」についてです。まずは市町村のハザードマップ、県の防災情報ホームページなどで、身の回りの災害リスクを今一度確認してください。ご家族や近所の方と、避難所や避難ルートを確認することも重要です。また、飲料水・食料品など、3日分程度を目安に備蓄をお願いします。
2点目は、「命を守る行動の実践」についてです。災害から命を守るためには、早いうちから、空振りを恐れず確実に避難する「命を守る行動」の実践が、何よりも重要です。
県では、県民の皆様が、早めに自らの「避難スイッチ」をオンにすることができるよう、「マイタイムライン」の作成を促進しております。県ホームページにガイドブックを掲載しておりますので、ぜひご活用いただきたいと思います。そして、梅雨入りの前に作成をお願いします。
また、大雨の際は、増水した河川や土砂災害の恐れがある場所には、くれぐれも近づかないように、お願いいたします。
昨日、防災会議を開催し、自衛隊や警察などの関係機関のほか、NPOやボランティア、各種団体の皆様との連携強化を図りました。
さらに、県では「逃げ遅れゼロ」の実現に向け、市町村と連携した実戦的な訓練を繰り返し実施しています。本日午後には、今年6回目となる訓練を報道機関の皆様にも公開し、実施いたします。
県としても、梅雨期に当たって、県民の皆様の命を守るため、引き続き、最大限の緊迫感を持って対応してまいります。
私からは以上です。
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質疑応答
新型コロナウイルスの感染状況について
(幹事社)
新型コロナウイルスの件なんですけれども、先ほどグラフで、連休を境に増加していて、その増加のスピードは緩やかになっているということなんですけれども、これは連休の増加というものは、抑えられていると見ているのか、まだ注視している状況なのか、いかがでしょうか。
蒲島知事
ゴールデンウィーク後に感染者が増えた要因を探ると、そもそも前提としては、連休中は検査数が少なかったと。そして連休中の感染者数が実態よりも少なかった可能性があります。それが一つ。
ただ、40代以下を中心とした増加も見られているので、連休中に人の動きや交流が増えたことも、影響しているというふうに考えられます。
これが熊本県におけるゴールデンウィーク後に、感染者がなぜ増えたかという、一つの要因分析であります。
(幹事社)
そうするとまだ、今後も状況を見ていかないと、ゴールデンウィークの影響というのはまだ出きっていないということなんですか。
蒲島知事
そう思います。
そういう意味では注視していきたいと。まだ第7波までなっていないということは、とても大事ですけれども、第6波で抑えられるようにしていきたいと思います。
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質疑応答
ワクチン接種について
(幹事社)
今のお答えに関連するんですが、40代以下で増加傾向にあるという中で、ワクチンの3回目接種率を見ますと、40代以下がやはり伸び悩んでいるといいますか、特に20代、30代は5割をまだ切っているような状況でございまして、そこをどのように上げていったらいいのかという目標とか、それに対する政策があれば教えてください。
蒲島知事
やっぱり40代以下のワクチンの接種率は、とても他と比べると低い傾向にあります。
ただ、全体的な3回目の接種の進捗状況を国内の比較で見ますと、5月16日時点で人口あたりの接種率は60.9%で、全国で6位の接種率であります。
だからこういう形で、若い世代、特に40代以下の方々も一緒になって、この接種を行なっていくことによって、集団のコロナに対する抗体ができるんじゃないかなと私は思います。
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質疑応答
水俣病問題について・その1
(幹事社)
5月1日に公式確認されました水俣病の関係で、犠牲者追悼式、慰霊式が今年は無事に行われましたが、残念ながら知事もリモートでの出席となったように、大分規模が縮小しまして、大臣やチッソの社長、知事もそうですが、現地に足を運べなかったと。ここ数年、コロナの影響でございませんでしたので、患者の皆様や被害者団体との意見交換の機会がまた今回もなかった。水俣病の問題で、意見を交わす機会がないというのはどうなのかなと思うんですが、知事として例えば現地に赴いて、患者の皆様や被害者団体の皆様と意見交換をするような機会を設けることがあるのか、教えてください。
蒲島知事
おっしゃるように、この数年、コロナの影響で慰霊式は行われておりませんので、患者の方々と、また、被害者の方々とお会いする機会が少なくはなりましたけれども、私は前から言っていますように、水俣病は蒲島県政、私の原点でありますので、そういう機会が、コロナの落ち着いた後(にもてればと思います)。
そういう意味では今回慰霊式に行けず、リモートでしか参加できなかったことは大変残念でありますが、5月3日に、私は県庁の幹部とともにお参りに行ってまいりました。そこでも何人かの方とお会いしましたけれども、いずれにしてもそういう機会を作って、そして、水俣病で苦しんでおられる方たくさんまだおられますので、とりわけ胎児性の方々にどういう問題があるのかと、ご家族がどういうふうなご苦労をされているのか、そういうことをお聞きして、県としてしっかりと対応していきたいと思っています。
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質疑応答
秀岳館高校における暴力等事案について・その1
Q
秀岳館の問題について聞かせていただきます。5月13日になってようやく県のほうにも報告書が学校から提出されたと思います。
昨日、担当課長のほうからブリーフィングもあったんですけれども、内容についてかなり不十分なものなのかなということで、問題発覚から既に1か月が過ぎているなかで、かなり対応の遅さというのも感じるんですけれども、知事として報告書の中身やこのタイミングでようやく提出になったことについての受け止めをお聞かせください。
蒲島知事
この問題に対して2つの観点があります。一つは秀岳館高校に対する対応です。それからこの問題によって被害を受けている学生たちのケア、そういう2つの面がありますけれども、今両方の問題に対して県は対応している段階であります。
そういう意味では、新聞でも報道されていましたけれども、コーチの方、それから監督の方が辞められたり、それからとりわけコーチの方は懲戒免職というかたちで、高校のほうは対応されておりますけれども、この対応が秀岳館におけるこの問題でプラスの方に貢献してくれることをとても祈っております。
それから前にも私は記者会見ではなかったですけれども、皆さんの質問がありましたので秀岳館を辞めざるを得なかった学生さんが今行き場がなくて困っているという状況がありました。
そこで、そういうことはとても知事としてはしっかりと対応しないといけないということで、秀岳館で入学が認められ、そしてそのことによって次の高校への編入【転学】といいますか、それが可能な状況になっていると。
今、熊本県としては親御さんとご本人も含めて、それと秀岳館の間でどういうことが可能かと、どういうふうなかたちでこの子を救うことができるかというのであらゆる可能性を今対応しているところであります。
一つ、メディアの方々にはお願いですけれども、これはとても、次の高校はどこに行くのかという意味ではセンシティブですよね。それがご家族、それからお子さんにマイナスにならないような形でしっかりと支えながらも、応援しながらもマイナスにならないような形で対応しないといけないと私共は思っています。
Q
秀岳館高校の対応についてどういうふうに受け止めていますか。
蒲島知事
秀岳館高校の対応という意味では、県からも様々な質問なり報告書の提出なり、また足りない場合においてはこういうことをもっとやってほしいということを対応しているというふうに昨日の記者会見で担当課長から報告があったと思います。
それについての評価は、様々あると思いますけれども、一つは秀岳館が短期大学を持っており、学校法人の所轄は文科省ですので、そことの連携が必要だということもあります。
それから教育委員会ではなくて、私学振興課が所管していますので、そういう部分の積み重ねといいますか、そういうものも違うかもしれませんので、県庁一丸となって正常化に向けていきたいなとこのように思っています。
実は、前に記者会見の時に言ったと思いますけれども、私は知事になった直後、教育再生実行会議という国の委員会に出ておりまして、そこで最初にやったのがいじめ問題の対応なんです。
いじめ問題の対応として、大臣への提言を行いましたけれども、その経験とそこでの議論、それを踏まえながら、このいじめの問題を秀岳館だけではなくて、熊本県全体の問題として捉えていかなきゃいけないと改めて思った次第で。このように一生懸命に提言を出して法律も作ったけれども、こういう問題がまだ起こっているということに、とても残念だと思っています。
Q
今、主導権限が文科省にあるという話があったと思うんですけれども、ただ国の対応を待っているとなかなか対応がさらに遅れるように思うんですけれども、生徒たちのことを考えるとなるべく早く全容を解明して再発防止に取り組んでいくべきだと思うんですけれども、県の対応として今後どのように取り組むのかお聞かせください。
蒲島知事
県の対応として、今までも担当部局はしっかりと情報を収集して、そしてアドバイスなりを行って、再発防止に取り組んでまいりましたけれども、さらに一層より県庁一丸となって取り組んで、この秀岳館の問題、これを取り組むことによって他の私学あるいは学校への効果も大きいのかなとこのように思います。
もう一つは、今学校に行けないお子さんがいらっしゃるという話をしましたけれども、その方が早く学校に行けるように、最大限の努力でもってあらゆる可能性をもちながら、探しながら、このお子さんが無事、今、秀岳館におられますけれどもご希望は多分転学したいというご希望だと聞いておりますので、それをみんなで支援して、県庁もそれに全力を挙げて達成できるようにやっていきたいと思っています。
Q
国との協議というか、その辺をスピードアップさせていくような考えはありますか。
蒲島知事
国との協議という観点で担当者来ていますか。今、どの時点にありますか。
【担当課】
私学振興課でございます。国の方には昨日皆さんにご説明しました報告書、これを資料として昨日、私共が作った資料を国には提供しております。
国とは、今後の調査ですとか、対処、こういったものについて事実関係を共有しながらこれから話し合いを進めていきたいというふうに思っています。以上です。
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質疑応答
秀岳館高校における暴力等事案について・その2
Q
同じく秀岳館関連なんですけれども、昨日監督が退職、コーチが懲戒免職処分という処分が出ました。
大きな問題の中心にいた2人がこれで学校を去るということになりますけれども、まだ問題が明らかになっていない、なぜこういう問題が起きたのかその背景も報告書には記載されていないなかで2人がこういうかたちで学校を辞めるということになりました。
これで真相解明が難しくなるんじゃないかという不安の声もありますけれども、県として今後の学校の対応に求めたいことというのはどんなところでしょうか。
蒲島知事
これに関しては、雇用主としての学校の判断だと思います。退職については労働法上のルールに沿って対処されたものと思いますが、監督やコーチの方々には身分がなくなっても学校の事実究明に協力いただきたいと考えています。
これは一緒にやることで本当の今回の問題が解明できるんじゃないかなと思っています。そういうことで事実の究明に協力していただきたいと考えているというのが今の我々のスタンスです。
Q
権限は文科省にあるかとは思うんですけれども、県としてもそういったところをしっかりと学校側に伝えるといいますか、求めていくというアクションというのは起こす予定でいますでしょうか。
蒲島知事
そのような共通の認識を持ちたいなと思っています。
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質疑応答
秀岳館高校における暴力等事案について・その3
Q
今の秀岳館の話で、監督の退職とコーチの懲戒免職について県としてはその事実関係を確認されているんでしょうか。
蒲島知事
処分が決定される前に連絡はなかったというふうに聞いています。ただ、もう新聞報道はされていますけれども、それが報告書が提出された時点ではそういう判断がなかったのではないかと。その後学校として今回判断されたというふうに受け止めていますけど、そこのところのギャップが昨日の報告と今日の今時点の事実とちょっと差がありますけれども、これは学校の判断だというふうに思います。以前には聞いていませんでした。
Q
細かいんですけど、学校からその事実を聞いたのは昨日なのか、今日なのかというのはわかりますか。
蒲島知事
それについてはすいません。課長から。
【担当課】
はい。私学振興課です。私が直接昨日の夜、学校の方からそのような連絡を受けました。
Q
わかりました。あと昨日の秀岳館に関する記者レクでも出たんですけど、秀岳館は過去に3年間ほど、保護者から県に対して暴行だったり暴言の相談があったということで、そのたびに県は行政指導等をやっていたという話なんですけど、それを過去にやっていながらも今回暴行の騒動になったということについて知事としては県の対応、そしてその難しさというのはどう評価してますか。
蒲島知事
秀岳館の問題に関して皆さんも昨日の(記者)レクで聞かれたと思いますけれども、学校に(相談の)情報を共有することによって改善を指導してきました。今回も暴力などの防止を徹底いただくように改善を指導してまいりました。
その都度学校からは対応や経過の報告を受けていますけれども、最終的に結果としてこのような事案が発生してしまったことを大変残念だと思ってます。今後学校での対応について、より詳細な報告を求めるなど再発防止に県として取り組んでいきたいと。そして学校以外にもこの相談ができる環境を整えることもとても重要だと思いますので。例えば文部科学省が設置している子供SOSダイヤルなどの周知にもしっかりと取り組んでいきたいと思ってます。
Q
わかりました。最後にその件について今県の対応を聞いたんですけど、秀岳館が過去3年間に7件も暴行の相談があったということで、今回そういった騒動が起きたということ。繰り返し暴行だったり暴言が繰り返されていることについて知事はどう受け止めてらっしゃいますか。
蒲島知事
大変残念です。とりわけ私が知事就任直後から文科省の教育再生実行会議で集中的にこのいじめ問題に対応してきた者としても、これを防げなかったということで大変残念だと思っています。改めてこの第一次報告書を読んで、もっとできることはないかどうかということも今後県庁で共有できたらいいなと思っています。
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質疑応答
秀岳館高校における暴力等事案について・その4
Q
秀岳館の件で重ねて。昨日の時点で懲戒免職という判断に至った理由とか、その理由についてはどういうふうに報告を受けていらっしゃるんでしょうか。
蒲島知事
これについては担当者の方から報告についてお願いします。
【担当課】
私学振興課です。その件につきましては詳しい報告は受けておりません。電話を受けた時にちらっと聞いた中では、生徒が動揺している状況で、早く安心して学校生活が送れるようにしたい、ということは少し話は聞きました。それくらいです。
Q
それでいうと昨日の報告では、(秀岳館高校から)提出された報告書では、刑事処分が決まってからという言い方をされてたと思うんですけど、それが昨日の時点で急に覆ったことについてはどのように説明されてたんでしょうか。
【担当課】
そのことで、今説明したようなことを少し話をされました。そういうことで急いだというふうにはその時点では聞きました。
Q
監督について懲戒免職ではなく退職というのを受け取ったというのはなぜなのか。
【担当課】
すみません。そこまでの詳しい話はまだいただいてません。
Q
担当課の方に続けて伺いたいんですけど、先程知事も、こういう件が今までにも相談があって、それについて対応してきたけどなかなか防げなかった、だからより詳細な説明を求めていきたいということだったんですけども、昨日電話があった時点でちらっと話を聞いただけでより詳しく聞かなかったのはなぜなんでしょう。
【担当課】
すみません。そこはもう、電話でまず第一報ということで受けましたので。その後詳しくまた報告して下さいというふうに話をしております。
Q
そうすると近日中にはより詳しい説明は受けるという理解でよろしいですか。
【担当課】
そうですね。追加で今報告を求めている分もありますので、その中で追加してもらうのか。そこは学校とはずっと話をしながらというふうに思っています。
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質疑応答
「くまもと黒毛和牛」の首都圏出荷について
Q
熊本の牛の話が出たので伺いたいんですけど、知事が直接東京に行かれて参加するということなんですけど、具体的に知事としては熊本黒牛のどういう点をアピールしたいと思われてますか。
蒲島知事
熊本のあか牛はとても有名なんですけど、黒牛がそれほど熊本黒牛としてのブランド化はできてないような気がするんですね。それはそれぞれの牧場なりが熊本の牛という形で売られてきたので。皆で一緒によりコレクティブにブランド化した、今までしてなかったもんですからね。今度初めてそういうことが可能になったので、熊本の黒牛というかたちでブランド化して、こんなにおいしいのかと皆が思ってくれることはとても大事です。
そういうことを含めて、くまモンと私がPRに出掛けていきたいと思っています。
Q
あと関連なんですが、県議会等でもよく取り上げられてる問題で、今度の秋に鹿児島で行われる全国和牛能力共進会、いわゆる全共という大きな大会があるんですけど、主な畜産県で出てないのは熊本だけだという指摘もあるんですよ。そのあたりの知事のそういう今後大会に対しての望みというか、そういう話はあるんでしょうかね。
蒲島知事
すみません。そのことに関して、ちょっと担当者が今いますので。
【担当課】
畜産課でございます。
全共に出ていないという意味はどういう意味でしょうか。
Q
全共に県としてまだ何ですかね、大会が開かれていない県は熊本だけという意味、すみません。
【担当課】
今、お話があったように、熊本県はまだ全共の開催地ということで、やってはおりません。
九州では、宮崎、鹿児島、大分、長崎ということで、今回鹿児島が2回目ということですけれども、過去に熊本県も開催したいという一部団体の方からお話がありましたけれども、まだそこまで至っていないということで開催地を断念した経緯もあります。今後熊本県の黒毛和牛の改良を進める中で、そういう開催地としてやれるだけの実力を備える。また農家を含めて団体の方々の統一した意思があればそういうものは前向きにということになると思いますので、今の段階ではまだそういうところまでは至っていないということでございます。
蒲島知事
やる気はあるのね。やる気あるんだったらやったら。せっかくこのような黒毛和牛を売り出すんだから。今のところそういうところです。
Q
知事としては、できたらやりたいと。
蒲島知事
はい。やはり、そういう人が熊本に集まって、黒毛和牛に関しても、いろんな情報交換ができたり、共有できたりすることが、黒毛和牛にとっても、とても良いことではないかなと思うし、農家の人たちも、熊本県はあか牛だけでなくて、黒毛和牛も頑張ってくれるんだと思ってくれるんじゃないかなと思います。
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質疑応答
県産あさりの出荷再開について
Q
アサリについても少し伺わせてください。
県産アサリの出荷再開から1か月が経ちまして、先日県漁連の藤森会長なんかも、ゴールデンウイーク明けてから少しちょっと販売が鈍ってきていると。同じような件が小売店からも聞こえています。
この辺、知事はどう捉えていらっしゃるかというのと、この1か月間経ってからどういった課題が見えてきたかというところを教えてください。
蒲島知事
皆さんも報道なんかで見られたと思いますけれども、アサリの値段が約1.5倍ぐらいで売られていると。前の年のですね。だから値段は上がっていると。
それから、需要ももちろん増えていますけれども、漁獲量も思ったよりも増えているのかなと。正式に今何トンだったですかね。
【担当課】
すみません、水産振興課なります。昨日までに34トンです。
蒲島知事
そして来年は400トンを目指すということですので、そういう意味では漁獲量も、もしこれが価格も上がれば、やはりこういう形で熊本産まれ、熊本育ちのアサリという形で出荷できると。それがプラスの方に向かっているなというふうに思います。
もう一つは、課題になったというのは、長いところルールの法律といいますかね、これは変わりませんでしたので、どのような形で熊本産まれ、熊本育ちとして売ることができるかというのが、それが今の課題ではないですかね。
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質疑応答
球磨川水系河川整備計画(原案)について
Q
4月下旬に開催された河川整備計画の原案ついてお伺いします。
公述人33人の内、ダムに反対する声だったり、ダムを前提とした原案に対して反対する声が多数を占めましたけれども、その点での受け止めをお願いします。
蒲島知事
ダムに関するといいますか、これのもともとの発端は、600年に1回という大洪水を1年10か月前に経験しました。
それで、それに対してどう球磨川流域の治水を考えるかということで、私は30回に及ぶ皆さんからの意見聴取を行いました。
その時に私が感じたのは、一番大事なことは命も清流も守ってほしいという気持ちが流域の方々の気持ちじゃないかと私はそう感じました。
そういう意味では、緑の流域治水という考え方で、流水型ダムを含む流域全体で球磨川の流域治水を行なうということを一昨年の11月に私が議会で発表しました。
発表する前に、何で世論調査しないかという話がありました。
そうではなくて、どういうふうな治水の方法が自分として何が最高かということを考えて、その治水の方向性を示したうえで、それを皆さんに評価してもらうと。
その時、私は議会で言いましたけれども、もし私の提案する緑の流域治水、命も清流も守ると。そのような緑の流域治水が世論調査で否定されたとしたら、私は辞めますと明快に言いましたし、議会でもそれを申し上げました。
私自身は、皆さんが2008年の川辺川ダムの白紙撤回の時に行ったような全県的な世論調査と、それから流域の世論調査、その両方をやっていただいて、やはり蒲島知事が言ったのは支持されていないじゃないかと、そしたら私も当然そこで知事を辞めるつもりでした。
ただ、私が考える世論調査のなかで、それほど厳密にやったのは、中央公論にある今井教授のものが一番近かったのかなと私は思います。
サンプリング、それから流域と全県の両方、そして今ある緑の流域治水の中における流水型ダム、だからそういうことがあって、私はそれを今、国に環境アセスメントを含めてお願いしているところです。
その段階で、河川整備計画があって、今ヒアリングが行われていますよね。もう終わりましたかね。
ヒアリングの段階で、もう十分に意見は当然出て、それを我々がきちんと分析して、私の意見としてまたそれを出し、それから流域市町村長たちの意見として出す。
だから今の段階では様々な意見が出ていると。
私が直後にいったあの時の私の考える雰囲気と違うかもしれないけれども、今はそういう意見が様々出ている段階じゃないかなと。
でも最終的には、これを決めないと、一番大きな問題点というのは、「早く生活再建したい。早く家を建てたい。」そういう方々が今度は緑の流域治水が完成しないと、家をどこに建てるかという決断がなかなかできない。
そういうなかにあって、河川整備計画を今立てているところだということで、私は時間をかけることがこの流域治水のあり方にとっても、それから生活再建にとっても、皆さんの不安が生じているのかなと、このように思います。
今回、マイタイムラインの話がありましたけれども、実際のハードの面が終わるまでこれをやることで、少なくとも逃げるという、命を守るという観点からいうと、実際に緑の流域治水が出来上がるまで大きな、重要な方針になるんじゃないかと思います。
捉え方はどう思うかということではっきり申し上げませんでしたけれども、これまで私の考え方、その考え方については前から言っていますけれども、これに反対が多い時には、私は議会でも言いましたようにいつでも身を引きます。
Q
ありがとうございます。あと一点すみません。
公述人の中には、原案の公表から公聴会までの期間が短かったり、原案の中身についても国、県ともにビデオを流すだけで意見交換だったり質疑応答の時間がなかったりといった説明不足を指摘する声もありました。
私も現地で、住民の中にはこのままダムが出来ても住民間でしこりが残るだけという意見もありました。それについて今後どのようにするのか、別途説明会を開く予定はあるのかお尋ねします。
蒲島知事
私はその公聴会に出ていませんけれども、これはお話を聞く会なんですよね。
これはそこで議論する場所じゃないんじゃないですかね。
いろんな住民のご意見を聞く会であって、そこで討論するとか、そういう会じゃなかったような気がします。
ちょっとすみません、そこをどうぞ。
【担当課】
河川課でございます。このたびは原案を公表させていただきまして、河川法の中で原案から案を作成する段階で住民の皆様のご意見を反映するための措置を講ずるということの規定がございますので、それに基づきまして今回パブリックコメントを4月4日から5月6日までさせていただきました。
加えまして、流域にお住まいの方々から直接ご意見をお聞きする公聴会というものもさせていただきました。以上です。
蒲島知事
よろしいですか。そういう会だったということであります。
全くそれと対称的だったのは、昨日の(熊本県防災)会議で多くの参加者の方が自由に意見を交換しましょうということで、そこで多くの方々が、特に女性団体の方々が意見を発表されましたけれども、そういうやり方もあるでしょう。
だから昨日、私自身が司会をしておりましたので、自由に発言する時間を、意見交換会を議事の時よりも長くとりました。自由に発言してくださいと。そういうふうな会議もあります。
ただ、今、担当者から聞くと、この公聴会というのはそういう種類じゃなかったんじゃないかなと思います。
Q
関連なんですけれども、その公聴会自体は法に則って河川整備計画の手続きに沿ってされたものだと思うのでそこは理解するんですけれども、一方で知事がずっとおっしゃられているように、このダム問題、ずっと長年、地域の対立、分断を生んできていて、今回の決断によってそういったことをもうさせたくないなということもおっしゃられていたと思います。
これまで知事も現地で30回の意見交換をされたりとかされていますけれども、この河川整備計画、具体的な計画に関していうと、その説明が実際に意見交換会というかたちではあまりされていないと思います。
公聴会という手続きじゃなくて、説明が十分だと知事はお考えなのか、それとも何て言うんですか、地元ではやはりダムを反対する声というのは今でも根強くあって、そのあたり、公聴会という法的な流れ以外のところで何か対応するお考えはないのか。
蒲島知事
私が最初30回のヒアリングといいますか、ご意見をお聞きする会というのを開いたのはまさにその段階ですよね。それをベースにして緑の流域治水という結論にたどり着いたと。
それを議会で発表して、それに対して支持する人が少なければ当然私は辞めますと、そういう形で議会で報告させていただきました。その中で、あれが今、河川整備計画というかたちで動いていると。
河川整備計画ですごくユニークなことは、これまで河川だけだったのが、道路も鉄道も町も歴史も文化もみんな河川整備計画だという新しい形の河川整備計画になって出てきているというふうに思います。
そういうなかで今回の公聴会が行われて、私自身もその公聴会を、報告を聞くだけで実際の雰囲気がわかっていませんでしたので、皆さんがそういう気持ちでいられたということをお聞きして。もう公聴は終わったと思いますけれども、私は常に皆さんの意見を聞く、そういう気持ちでいますので、ただ、同時に時間を、あと十何年でしたかね、令和17年でしたかね、令和17年が今完成を目指している時ですから、それだけでも十分時間がかかっていますよね。
だから、国としてはもうちょっと早めたいという気持ちはあると思いますけれども、そういう全てのものが、良いところを目指してスケジューリングをやっていかなければいけないので、そこのバランスといいますか、それは国も県も、それから市町村長もよく感じられているんじゃないかなと思うし、それに対する反対ももちろん当然あって然るべきだと思いますけれども、それが一番良い形で、透明性のもとでやれることがとても大事だなと思います。
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質疑応答
沖縄本土復帰50年について
Q
ちょっと話題が変わるんですけれども、沖縄の問題で、先日日本復帰50年の節目を迎えたと思いますが、やはり現地からも玉城知事も含めて、米軍基地の負担が集中していることについて、国民全体で考えて欲しいという声もかなり上がりました。知事としてこの問題についてどのようにお考えでしょうか。
蒲島知事
本土の復帰から50年の節目を迎えたことは、沖縄の方々だけでなく、全ての日本国民にとって大変有意義なことだと考えています。
沖縄の基地負担の軽減というのは、これは国民全体で考えなければならない問題であります。全国知事会でも、米軍の基地負担に関する提言を平成30年と令和2年に決議して、日米地位協定の抜本的な見直しと、基地の整理や縮小、返還の積極的な推進などについて国に対して要請を行なっております。
ただ、基地問題というのは、日本をどう守るかという、国家の安全保障の問題でもあります。そのうえで沖縄の負担をどうしたらいいかという観点から基地の分散等については国民全体のコンセンサスと納得できるプロセス、そして合理的な説明が求められると私は思っています。
ただ、今沖縄の方々の大きな不安は、経済成長とそれから所得の向上をとても大きな問題として捉えておりますけれども、これなんか、多分政府も国民もそして沖縄の方々も望まれる一種の合意争点みたいなので、こういうことを早くやっていくということも一つの在り方かなと私は思います。
Q
今、基地負担の軽減の話があったんですけれども、弊社のLINEアンケートでもそうなんですが、総論賛成、各論反対というか。実際に受け入れるかというとやはり反対の方が多かったりするというのも事実だと思うんですが、基地や訓練の受け入れについて、具体的に熊本県内の受け入れについて知事はどのようにお考えでしょうか。
蒲島知事
それに関してはやはり県民のコンセンサスがどこにあるかということだと思います。とても難しい問題だとは思います。
ただ、そういう意味で、これ国家的な、国民的全体のコンセンサスと納得が得られるような、そういう説明が国から求められていると私は思います。国に求められているというふうに思います。
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質疑応答
マスク着用について
Q
コロナウイルスの対策についてお尋ねします。
先週松野官房長官からも、マスクの着用義務の緩和についての言及がされました。屋外では外してもいいんじゃないかという意味なんですけれども、県としてマスクの着用義務についてどう思われているんでしょうか。
蒲島知事
マスクについてはコロナの感染防止対策としては有効であるというふうに思っていますし、政府と同じく基本的には着用を徹底していただきたいと考えています。ただ、熱中症予防とか、屋外での人との十分な距離が確保できる場面では、それは緩めていいというふうに思います。
これは水際対策を緩和していくという岸田総理の発言についても、全国知事会から国に対しては、旅行先でのマスク着用の考え方など、基本的な事項を国から示していただきたいとの趣旨の要望を行ったところであります。そういう意味で、割れているということですけれども、有効性は今のところみんな感じているので、感染防止対策を徹底するという意味で、私はマスクの着用を徹底したいという、そういう考えです。
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質疑応答
水俣病問題について・その2
Q
幹事社の質問にもあった水俣病に関して、慰霊式の1週間ほど前に3年ぶりに患者認定された方がおられます。ただ公開された情報としては70代・県外・男性という情報以外で症状に関する情報が一切公開されませんでした。ただ、2013年の最高裁判決では複数症状によって水俣病と認定されたけれども、その後の認定審査で複数症状、単一症状、感覚障害のみで認められた人がいるかどうかということに関しては、この認定審査の根幹を問うような問題になります。この男性を加えて、これまで最高裁判決後に6人の方が認定されています。この6人の方のなかに、単一症状・感覚障害のみで認められた方がいるのかどうか、何人いるのか、という情報だけでも公開できるかどうかということについて、お考えをお願いします。
蒲島知事
私もこの件については、記者会見で聞かれました。今、最高裁の(判決を踏まえた総合的検討)通知に基づいて丁寧に審査を進めた結果であります。
個人的にいうと、最高裁判決に則って審査していくことを正確に申し上げたいという気持ちもありますが、その反面、審査内容を明らかにする場合、申請者個人の状況に触れざるを得ません。そうすると個人情報が出てまいります。県としては個人情報の保護に万全を期す必要があると考えておりますので、審査の内容の過程を明らかにすることはできないと判断しました。そして今後も、最高裁判決を最大限尊重して、丁寧に認定審査を進めていくと、このように思っています。
Q
情報公開という視点からは、この6人の方個別の症状に関してであれば個人情報ということも配慮すべきかもしれないんですけれども、6人という総数のなかで感覚障害のみの方がいたかどうかというような、総合的な情報であれば個人情報には直接触れないと思います。
一方で県の個人情報条例だったり情報公開条例あたりでは、公益性の高いものに関しては公開するというような内容もあります。この6人のなかに1人でもいたかどうかという情報と、知事も政治の原点、県政の最重要課題とされる水俣病の認定のあり方というものの公益性に関して、この発表の仕方でバランスがとれているとお考えでしょうか。
蒲島知事
公表の内容以上の個別情報というのは、これを申し上げることによってやはり特定の個人を識別することが可能なんですよね。そして本人又は第三者の権利・利益を不当に侵害する恐れがあるということから、情報公開条例や個人情報保護条例を踏まえ、今現在は公表しないこととしています。これが正式見解です。
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質疑応答
くまモンのジュノン・スーパーボーイ・コンテストへのエントリーについて
Q
くまモンのジュノンボーイのことなんですけれども、1次審査に受かったのはどうしてかと知事が思われるのと、今後の2次審査以降どういう活躍に期待したいか伺いたいです。
蒲島知事
1次審査は当然、私は受かって当然だと思いますし、できればくまモンほどの実力があればグランプリまでいってほしいなと、このように思っています。
それから、そのためには県民の方々が応援するということが多分重要なものだと思いますけれども、私はそれくらいくまモンは力のある存在だと思います。
それから主催者も、本当は年齢を出さなきゃいけないけれども、くまモンに関してはそれが出せないということで、許していただいたということを聞いていますけれども、ちょっとそこのところの状況をお願いします。
【担当課】
くまモングループでございます。
コンテストについてはこちらのほうからいろいろなレギュレーションがあって、いろいろ提出しなければいけない資料がございましたけれども、今、知事の申したとおり、年齢等そういったところをお出しできない事実もお話をしながら応募したところ、快く受付けをしていただいたということでございます。
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