株式会社AquaFusion(本社:兵庫県神戸市中央区港島中町4-1-1、代表取締役社長:松尾行雄)は、海面養殖における給餌センサに関する実証試験を行い、魚の活性度だけでなく、魚が食べなかった残餌を世界で初めて遠隔的に可視化できることに成功しました。この結果は、養殖における無駄な餌を減らし、コスト削減につながるだけでなく、環境負荷低減につながることが期待されます。本実証は、海面養殖におけるスマートセンサの新たな可能性を示唆するもので、今後の発展に大きな影響を与えると考えられます。
■背景
地球温暖化に伴い、漁業の継続性がより困難になるなか、養殖事業に対する依存度が増しています。その一方、養殖場において、必要以上の餌を与えることによる周辺海域への環境負荷も特にアメリカなどでは問題視される傾向が強く、残餌をなくすことで環境負荷を軽減することが喫緊の課題となっています。環境対策は、事業者にとってコスト面での負担を増すことが多く、加えて最近の餌代の高騰は、生産コストの約8割を占めている場合もあることから、残餌を減らす、つまり餌を効率的に供給することができれば、養殖事業者にとって、経済利便性が大きく向上することになります。弊社は、この社会的課題に対して、地方自治体との連携事業による実証実験を経て、超音波可視化センサMagicCounterPlusを開発してきました。弊社の強みである水中(海中)での超音波視覚化技術をいかし、残餌がわかる給餌センサMagicFeedingの開発に乗り出しました。
■給餌センサMagicFeedingの特徴と実証結果
給餌センサMagicFeedingは超音波を送受信できるセンサから構成され、受け取ったエコーから魚や餌を自動的に検知できるアルゴリズム(特許第7818872号)が搭載されています。弊社独自の特許技術によって、魚と餌を識別し、可視化することで魚の活性度だけでなく、残餌の可視化を可能にします。開発したセンサの有効性を評価するために、愛媛県愛南町の大西水産有限会社で、真鯛の生簀で実証試験を行ってきました。長期間にわたる実証試験の結果から、魚の活性度だけでなく、残餌がリアルタイムに可視化できることが明らかになりました。
実証事業を実施した大西水産の大西社長からのコメント:今までの自動給餌機では見えなかった残餌がわかるようになった。これまでの自動給餌機にない性能であり、大変興味があり、将来性があると思っています。製品がでることを楽しみにしています。

超音波センサを海中に設置し、水中を可視化

餌が海中を沈んでいく様子

センサの出力結果.開始1分後から15分間給餌を実施.黒枠は魚がいるエリアで、赤点線が沈んでいく餌を表しており、残餌が検知可能に.
■今後の取り組み
海面養殖においては、真鯛のように自動給餌機が従来から使われている魚種と、マグロのように生餌(冷凍した魚等)を船から給餌する自動給餌機を使わない魚種にわかれます。既に、養殖用自動給餌機のトップメーカーである福伸電機株式会社(兵庫県神崎郡福崎町福田447-1、代表取締役社長:宮内健三郎)とコラボして、弊社給餌センサと自動給餌機との連携部分の開発を進めており、2026年11月11日に給餌センサMagicFeedingを搭載した自動給餌機を販売する予定です。加えて、自動給餌機を使わない魚種に対しても給餌センサとしての開発を行い、2027年に販売予定です。無駄な餌を減らすことによるコストカットにより、養殖事業者様の経営安定につながるだけでなく、海洋への負荷を低減し、未来に持続可能な海洋環境への貢献を目指していきます。
■問い合わせ先
今秋に販売開始します。製品に関する問い合わせ(補助金を含む)については以下のメールアドレスに問い合わせお願いします。
メール:info2@aquafusion.jp(製品以外の問い合わせはinfo@aquafusion.jp)
住所 :兵庫県神戸市中央区港島中町4-1-1-1004
電話 : 078-302-7610(会社)
HP : https://aquafusion.jp
※「世界初」は自社調べ(2026年7月時点。海面養殖において遠隔的に残餌を検知するセンサとして)。









