【実施レポート】アールイー、三重県「ガストロノミー人材育成講座」を開催

掲載日: 2026年02月16日 /提供:アールイー

県内トップシェフが集結、テーマ食材「的矢かき」を通じて“地域食材×料理人育成”の可能性を探る

アールイー株式会社(本社:東京都豊島区、代表者:今井直樹・大慈弥晶土、以下「アールイー」)が三重県より受託・運営する「令和7年度 ガストロノミー人材育成事業」の一環として、「ガストロノミー人材育成講座」を、1月26日(月)に、伊勢市の「オランジェ五十鈴川テラス」にて開催しました。
本講座は、三重県が実施した同事業の業務委託に係る企画提案コンペにおいて、アールイーが最優秀提案者として採択されたことを受けて実施したもので、三重県ならではの食材や食文化に光を当て、ガストロノミーを実践する料理人の育成を通じて、地域の魅力向上と観光消費の拡大につなげることを目的としています。当日は、県内の料理人を中心に、飲食・観光関係者など約30名が会場およびオンラインで参加しました。

(地元食材の調理デモンストレーション風景・1/26 オランジェ五十鈴川テラスにて)

■ イベント実施概要
名称:ガストロノミー人材育成講座
日時:2026年1月26日(月)13:00~16:30
会場:ザ・オランジェガーデン五十鈴川「オランジェ五十鈴川テラス」(三重県伊勢市)
主催:三重県雇用経済部 県産品振興課 県産品販売促進班
運営:アールイー株式会社
参考URL:「令和7年度ガストロノミー人材育成事業業務委託に係る企画提案コンペの結果について」
■ 講座のプログラム
1.テーマ食材「的矢かき」生産者による食材紹介
「佐藤養殖場」代表取締役 濱地大規氏
2.三重県・新潟県のトップシェフによる調理デモンストレーション
三重県:HOTEL VISON内「IZURUN」中武 亮シェフ
新潟県:灯りの食邸「KOKAJIYA」熊倉誠之助シェフ
3.スペイン料理人交流参加者活動報告
ファシリテーター:株式会社 Food HEROes 代表 江六前 一郎氏
パネリスト:フランス料理「ルバンボッシュ」福井 隆一シェフ
      イノベーティブ料理「Restaurantタナカ」田中弓普シェフ
      炭火割烹「稲米舎(とうべや)」上野誠広料理人

生産者と料理人が向き合う、テーマ食材「的矢かき」

講座の冒頭では、今回のテーマ食材である「的矢かき」について、生産者である有限会社佐藤養殖場 五代目代表取締役・濱地大規氏が登壇。三重県志摩地域に根差した養殖の歴史や、生産現場での工夫、品質と安全性へのこだわりについて紹介が行われました。参加者からは、「食材の背景を知ることで、料理としての表現の幅が広がる」「生産者の想いをどう料理に落とし込むかを考えるきっかけになった」といった声が聞かれ、生産と料理をつなぐ学びの時間となりました。

的矢かき(佐藤養殖場公式サイトより)

佐藤養殖場公式サイト:https://seijyoumatoyakaki.com/about/

県内トップシェフによる調理デモンストレーション

続いて行われた調理デモンストレーションでは、三重県・HOTEL VISON内「IZURUN(イスルン)」料理長の中武亮氏と、新潟県「灯りの食邸 KOKAJIYA」料理長の熊倉誠之助氏が登壇し、テーマ食材である「的矢かき」を用いた料理を披露しました。三重県は昨年度より、ガストロノミー先進県である新潟県と、施策推進や共通課題の解決に向けた連携を進めており、知事懇談会の開催なども行っています。本講座では、離れた地域同士がそれぞれの風土や食文化を持ち寄り、強みを生かしたコラボレーションが実現しました。中武氏は、あおさ海苔のパウダーをまとわせた的矢かきをバターでじっくりと焼き上げ、三重の海の豊かさを一皿の中に表現。県内で開発された野菜「アレッタ」を添えることで、的矢かきのクリアなうま味にやさしい奥行きを加えました。



熊倉氏は、的矢かきを部位ごとに分けて調理し、新潟県の郷土料理「煮菜」に用いられる発酵食材・体菜の塩漬けを取り入れたピュレと組み合わせることで、雪国の暮らしに根差した食文化を背景にしたアプローチを示しました。同じ食材でありながら、土地の環境や文化の違いが料理表現として立ち現れる点が、参加者に強い印象を残しました。



スペイン料理人交流事業の成果共有

 講座後半では、三重県が実施したスペイン料理人交流事業(2025年11月、スペイン・バスク州)に参加した料理人による活動報告が行われました。ミシュラン三つ星レストラン「アルサック」の料理人との交流や、市場・バル・レストランの視察を通じて得た学びが、各自の言葉で共有されました。
イノベーティブ料理「Restaurantタナカ」の田中氏は、地元・四日市市の食文化をフランス料理の技法で再構築した試みを紹介し、現地シェフから高い評価を得た経験を報告しました。
 後半のトークセッションでは、「美食の街に向けての可能性や課題」をテーマに意見交換が行われ、料理人同士のつながりや、学びを地域で実践していくことの重要性が改めて共有されました。
ファシリテーターの江六前一郎氏は、バスク地方で提唱された考え方を例に挙げながら、「地域にある古いものを守ること」「新しい技術や発想を取り入れること」「知見を多くの人と共有すること」という、食文化を継承していくうえで大切な視点を紹介しました。
 本イベントは4時間半にわたる講座となりましたが、会場・オンラインともに多くの参加者が最後まで参加し、地域の食文化や人材育成について熱心に耳を傾ける姿が見られました。本講座を通じて、参加者それぞれが自らの立場で三重県の食の未来を考え、「美食の街」に向けた取り組みを自分事として捉える機会となりました。

参加者の声

- 「写真だけでなく、実物の的矢かきを見せての説明がとてもわかりやすく理解できました。牡蠣殻を利用した豊かな自然づくり、SDG’sの取り組みが素晴らしいと思いました。今後の課題も知れ、次の100年を目指している取り組みに注目したいです」
- 「三重の食文化、鮮魚のクオリティ、世界一の紀州備長炭など、良質な素材が揃っているので、料理人や他の方たちを巻き込めば、注目されるようになると思いました。」
- 「美食の街づくりに向けて、もっと料理人、食関係者の繋がりが必要だと感じました。」
(いずれも三重県内・飲食経営者)

アールイー株式会社 代表取締役 大慈弥 晶土 コメント



地域の食を、次の価値へつなぐ人材育成へ
「日本各地には、その土地の風土や暮らしの中で育まれてきた、かけがえのない食材や食文化があります。一方で、担い手不足や市場環境の変化により、その価値が十分に伝わらないまま失われてしまう危機にも直面しています。今回のガストロノミーイベントに参加された料理人の皆様には、スペインならではの食文化や、港の漁師、地元の家庭に息づく手作りの味など、食が暮らしに深く根ざした現場を体感いただけたことと思います。現地・現場での実体験に勝る学びはありません。本取り組みを通じたスペインでの体験と、帰国後の報告会が、三重県、ひいては日本の食文化の魅力をあらためて伝えるきっかけとなることを期待しています。」



<会社概要>
会社名: アールイー株式会社
代表者:代表取締役 今井 直樹 / 代表取締役 大慈弥 晶土
設立年月:2016年4月
本社 : 東京都豊島区巣鴨1-9-1 グランド東邦ビル
事業内容:コンサルティング事業/プロデュース事業/マッチング事業/ビッグデータ利活用事業/生成AI事業/中小企業支援事業/クリエイティブ事業
URL : https://re-jpn.net/

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