サプライチェーンマネジメント(SCM)高度化戦略で物流効率改善に貢献

掲載日: 2026年02月05日 /提供:ライオン

~収益力の強靭化に向け、販売から物流まで一貫したSCM管理の実現~

ライオン株式会社(代表取締役兼社長執行役員:竹森 征之)は中長期経営戦略「Vision2030」の実現に向けた取り組みの一環として、サプライチェーンマネジメント(以下、SCM)の抜本的な改革に取り組んでいます。当社は、販売計画から物流計画までをオペレーションレベルから最長3年先の戦略レベルまでDXを活用してシームレスに連携させる仕組みを構築し、2025年から本格稼働を開始しました。これにより、需要・供給の変動を先取りして即応する「先行対応型SCM」への転換を実現しています。
これらの取り組みにより、2025年度は「Vision2030 1st STAGE」(2022-2024)の平均に対して平均在庫回転日数11%削減、品切れ件数50%削減、物流効率(※)9%向上する成果をあげました。「Vision2030 2nd STAGE」(2025-2027)では、全社ROICへの貢献を目指しています。
(※) 1つの製品が消費者に届けられるまでの車両台数や作業回数のこと

■ 背景と目的

図1 ライオンのSCM高度化戦略概要

近年、原材料価格の高騰、物流費の上昇、地政学リスクの顕在化、気候変動に伴う自然災害の増加など、サプライチェーンを取り巻く環境は一段と複雑化し、不確実性が高まっています。こうした状況下で、当社は「お客様への安定的な製品供給」という社会的使命を果たしつつ、持続的な事業成長に向けて収益性とキャッシュ創出力の一層の強化を目指しています。
そこで当社は、昨年スタートした中期経営計画「Vision2030 2nd STAGE」で掲げる“収益力の強靱化”を支えるSCM基盤の確立を目指し、部門ごとのサイロ化・個別最適に偏りがちであった従来型のSCMから脱却する取り組みを始めています。サービスレベルの向上、コストの最適化、キャッシュフローの改善、リスクの低減という4要素を全社横断で統合的にマネジメントするため、販売計画から物流計画までをDXを活用して一貫管理するSCM基盤と体制を新たに構築しました。これにより、短期的な効率性の追求と中長期的なレジリエンスの強化を両立し、全社最適化に基づく競争力の一層の向上を図ってまいります。

■ 「Vision2030 2nd STAGE」終了時(2027年)に向けた国内の目標と現状
比較対象 : 1st STAGE(2022-2024)の平均

■ 具体的な取り組み内容
1.KPIマネジメント高度化
SCMにおけるKPIをサービス・コスト・キャッシュ・リスクの4つの視点で再設計を行い、日次モニタリングするSCMコントロールタワーを構築しました。これにより、基準に基づくアラート検知や要因把握の精度が向上し、部門横断での迅速な意思決定が可能となりました。
2.需要予測高度利活用
社内の各種実績データ・計画データに加え、製品特性に応じた外部データも組み込み需要予測モデルを構築しました。これにより、日々の変化を先読みした迅速な供給調整と、中長期の計画精度向上を実現しました。
3.What-if分析によるシナリオプランニング
サプライチェーンプランニングツールを導入し、複数シナリオのWhat-if分析を実施することで、意思決定の精度向上、及び需要・供給変化時の計画適正化スピードの向上を実現しました。
4.物流リソースマネジメント
短期~中長期の需要計画から物流計画までを一貫管理することで、需要計画と連動した物流リソースの最適配分と、需要・供給変化時の機動的な見直しを実現させるサプライチェーンのE2E一元管理により、物流効率(※)を大幅に改善しました。

【関連情報】
・ニュースリリース(2025年10月15日公開)
ライオン、Google Cloud でデータドリブン経営を加速 ~SAPデータをリアルタイム活用する全社データ基盤を内製、 AI による需給予測も視野に~

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