株式会社デバイスエージェンシー(本社:大阪市西区)は、ホテルの基幹システム(PMS)と連携し、予約受付からチェックアウト管理、忘れ物の配送手配までを自動化する「ホテル向けAIコールセンターシステム」の開発に着手し、2026年中の提供開始を目指しています。
本システムはAI通訳技術の進化を見据え、多言語対応の「音声」による顧客体験の向上と、フロント業務の完全自動化を両立します。

■開発の背景
現在、ホテル業界では人手不足対策として「チャットボット」の導入が進んでいます。しかし、訪日外国人客にとって不慣れな言語で文字入力を行うことは大きなストレスになりやすく、利用体験の面で課題が残っています。私たちは、近年のAI音声認識・翻訳技術の劇的な進化を踏まえ、将来的には「手間のかかるチャット」から「話すだけの電話(音声)」へと、インバウンド対応の主流が回帰していくと予測しています。
一方で、既存のAI電話サービスの多くはホテルの顧客データベースと十分に連動しておらず、最終的にはスタッフが手動で対応を引き継がざるを得ないケースが少なくありません。
このような背景から当社は、「スマートチェックイン」で培ったPMS連携技術とノウハウを本開発にも応用し、予約受付からチェックアウト管理、忘れ物の配送手配までを自動化する「PMSと完全連動するAIコールセンターシステム」の開発を開始しました。
●製品サイト:AdvaNceD IoT AIコールセンター
https://and-iot.jp/hotel-ai-call/
■開発の目的と狙い
当社はこれまで、主力製品である「無人チェックインシステム」の提供を通じ、多種多様なPMS(ホテル基幹システム)との相互連携開発を長年行ってまいりました。この「スマートチェックイン」で培った高度な連携技術とノウハウを本開発にも応用し、「PMSと完全連動するAIコールセンター」を開発します。本システムは単なる音声自動応答にとどまらず、AIがPMS内のデータを直接参照・更新します。これにより、フロントスタッフの介入を極限まで減らし、スタッフが本来注力すべき「おもてなし」に集中できる環境を構築します。
【技術基盤の製品】AdvaNceD IoT スマートチェックインシリーズ
・AdvaNceD IoT スマートチェックイン for クラウドスマートロック :
https://and-iot.jp/dms/
・AdvaNceD IoT スマートチェックイン for カードロック :
https://and-iot.jp/dms-cardlock/
・ AdvaNceD IoT スマートチェックイン with キーボックス :
https://and-iot.jp/dms-keybox/
■本システムの主な機能と特徴
外部電話も内線電話も、同じロジックでPMS連動型のAI自動対応を行います。1. 外線電話対応(外部からの問い合わせ)
【忘れ物対応の自動化】
・電話番号から顧客特定を行います(例:「田中様、本日のお泊まりありがとうございました」)。
・忘れ物データベースを確認し、発見時は配送提案を行います。
・配送先確認(登録住所 or その他)→ 配送手配 → 伝票番号をメール通知まで全自動で完結します。

【予約対応】
・予約希望のお問い合わせに対してPMSの空室状況を確認し、予約受付までを自動化します。
2. 内線電話対応(滞在中の宿泊客)
【自動発信(オートコール)】
・チェックアウトの5分前(9:55)に自動で電話を発信し、チェックアウト手続きを促します。
【レイトチェックアウト処理】
・延長希望に対し、追加料金(例:1,000円)を提示します。
・承諾後、PMSへ自動課金登録を行います(チェックアウト精算時に合算)。
【館内情報の回答】
・AIカメラと連動し、大浴場やレストラン、朝食会場の混雑状況を回答します。
●既存製品「混雑状況検知システム」との連携
AIネットワークカメラで検知した宿泊施設内(レストラン・大浴場など)の混雑状況を、インターネット経由で確認できるシステムです。本機能と連携することで、検知結果に基づき、混雑状況を音声で自動回答できます。
【製品サイト】AdvaNceD IoT 混雑状況検知システム:https://and-iot.jp/congestion-system/
【アメニティ依頼】
・タオルやスリッパ、毛布などのアメニティ手配、およびルームサービスのご注文に対応します。
・有料の場合は課金了承を宿泊客に得てPMS登録を行い、スタッフへタスク通知を送ります。
3. スタッフ連携
【AIで完結しないタスクのみを連携】
・スタッフによる客室へのお届けが必要な依頼(アメニティ/ルームサービス等)など、AIで処理できない対応に限り、スタッフへ通知します。

●既存製品「スマート客室内線電話」との連携
当社が提供するタブレット型内線電話システムなど、既存ハードウェアとの連携も予定しています。内線電話の機能に加え、受け付けた依頼内容(アメニティ追加など)を、管理画面やスタッフのスマートフォンへ自動通知・自動振り分けする仕組みも組み合わせることで、電話対応から実務までをシームレスにつなぐ、よりスマートなオペレーション環境を実現します。
【製品サイト】AdvaNceD IoT スマート客室内線電話:https://and-iot.jp/roomtablet/
●製品サイト:AdvaNceD IoT AIコールセンター
https://and-iot.jp/hotel-ai-call/
■今後の展開
現在、2026年のリリースを目標に開発を進めています。多様なPMS(オンプレミス型含む)への対応を進める中で、連携における技術的なラグの解消やカスタマイズ対応についても検証を行ってまいります。
■会社概要
・会社名:株式会社デバイスエージェンシー・所在地:〒550-0015 大阪市西区南堀江4丁目17番18号 原田ビルディング1階
・企業サイト: https://device-agency.co.jp/
■本件に関するお問い合わせ先
・電話番号:06-6585-9865・メールアドレス:info@device-agency.co.jp








