~日本と海外5カ国に聞いた「水道水に関する意識調査」~ 世界有数の「水安全国」日本、安心が仇に?

更新日: 2025年12月19日 /提供:ナック

PFAS認知度は6か国中で最下位。正しい理解が鍵

株式会社ナック(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:吉村 寛)はこの度、当社が展開する安心・安全なおいしい宅配水「クリクラ」(クリクラビジネスカンパニー代表:川上 裕也)において、日本とアメリカ、ドイツ、イギリス、アイルランド、ニュージーランド(水道水の飲用適性が高く、国として水質管理の制度・基準が整備されている主要国を選定)(※1、および下部掲載の各国水質管理体制比較表)を対象に、「水道水に関する意識調査」を実施しました。



その結果、海外は多いところで74%もの人が日常的に水道水を飲む一方、日本の水道水飲用率は42%に留まりました。水道水を飲まない理由として、海外では「安全性」重視の人が多い一方、日本は「安全性」とほぼ同率で「味」を重視する人が多く、安全性への意識が海外に比べて低い傾向にあることが分かりました。また、有機フッ素化合物(PFAS)についての理解度は、日本が6か国中で最も低い結果となりました。

(※1)出所:国土交通省「令和7年版 日本の水資源の現況」(第7章 水資源に関する国際的な取組 図7-1-7 世界の水道水の現状 113P)
https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/mizsei/content/001902538.pdf
調査背景
日本の水道水はWHO基準を上回る厳しい検査体制で管理され、世界でも数少ない「安全に水道水を飲める国」です。しかし近年、有機フッ素化合物(PFAS)と呼ばれる化学物質が世界的に問題視され、日本でも一部地域の水道水や地下水、河川などからPFASが検出されました。水の安全性が不安視されるなか、日本でも2026年4月の水道法改正で水質管理の基準がより厳格化される予定です(※2)。一方、天然水からもPFASが検出され事例も報告されており、「自然由来=安全性を保証」とは必ずしも言えなくなったいま、日常的に口にする水への正しい理解が求められています。
 
このような背景を踏まえ、日常的に水道水を飲む国々における水道水の飲用状況や飲まない理由、PFASに関する認知・理解度を分析し、日本の消費者意識の特徴を明らかにしました。

(※2)出所:東京都水道局「水道水の安全性(有機フッ素化合物について)」
https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/suigen/pfcs2
調査概要
調査名 :水道水に関する意識調査
調査方法:インターネット調査      
調査期間:2025年10月22日~10月28日
対象 :日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、アイルランド、ニュージーランドの20代以上、
     各300名(計1,800名)
調査結果

1.水道水の飲用状況:日本は42.7%で最下位、「全く飲まない層」は他国の2倍~4倍

海外では水道水を日常的に飲む割合が高く、ニュージーランドで 74.3%、イギリスで 60%、アイルランドで 69.4%となりました。一方、日本は 42.7%と6カ国で最も低く、「全く飲まない」層も他国に比べて割合が多いことがわかりました。



2.水道水を飲まない理由:海外は「安全性」を重視。日本は「味」も飲まない理由の一つに

アメリカ、イギリス、アイルランドでは「安全面に懸念」が6割を超え、安全性を優先する傾向が示されました。一方、日本では「安全面に懸念」とほぼ同率で「味」を選んだ人がいたことから、水道水に安全性とおいしさの両方を求めていることがわかりました。



3.世界のPFAS認知度:日本人のPFAS認知度は6カ国で最下位――半数以上が「聞いたことがない」と回答

アメリカ、ドイツ、イギリスでは3人に1人以上がPFASを「知っていて内容も理解している」と回答しました。一方、日本ではPFASを「聞いたことがない」と回答した人が 51.3% と過半数に達し、6カ国で最も高い結果となりました。



まとめ「日本人の水選びに潜む意識の差――安全性理解が求められるPFAS問題」
今回の調査から、日本人の水選びには海外との意識の差があることが明らかになりました。海外では水道水において多くの国が安全性を最も重視する傾向が強く、PFASのリスクへの認知も進んでいます。一方、日本は、PFASの認知度が6カ国で最も低く、水の安全性に関する正しい理解やPFASへの認知が十分に浸透していないことが明らかになりました。
 
日本は水の安全性が高いといわれるがゆえに、その安心感が見えないリスクへの理解を遅らせる要因となっている可能性も示唆されます。PFASは目に見えない化学物質であり、地下水や天然水からも検出される事例が報告されています。正しい理解が必要とされる今、確かな情報に基づく選択がますます重要になります。
参考情報
《 各国水質管理体制比較表 》

見えないリスクPFASを除去 ――クリクラが提供する安心・安全なRO水

ー ROミネラルウォーターとは

PFASなどの化学物質に対して、最も効果が高い除去技術とされているのが「RO膜(逆浸透膜)」です。RO膜は、極めて細かい孔を通して水分子以外の不純物を分離し、一般的な浄水フィルターでは除去できないナノレベルのウィルスや放射性物質、PFASを限界値まで取り除くことができます。
クリクラの水は、厳しい水質基準をクリアした日本の水道水を原水に採用し、RO(逆浸透膜)フィルターにより不純物やPFASなどの化学物質を取り除き、水の純度を高めたRO水です。





更にクリクラでは、独自の自主基準を設定し、より厳しい検査を実施しています。そして、すべての基準をクリアした水に良質なミネラルを加え、味とミネラルバランスを整えることで、毎日おいしく飲める水に仕上げています。
クリクラは全国約600の産婦人科などにも導入されており、安心な水として信頼を獲得しています。

ー 第3者機関によるPFAS検査を実施

より安心安全に飲んでいただくために、クリクラでは第3者機関によるPFAS検査を実施しています。これまでの検査でPFAS(PFOS/PFOA)が検出されたことはありません。
▼検査結果の詳細はこちら▼
https://www.crecla.jp/pfas/#anchor01

ー 徹底的な品質管理を行うクリクラ中央研究所

<クリクラ中央研究所 小林 麻比>
2011年4月に、宅配水の研究開発を行う国内初の R&D センター「クリクラ中央研究所(東京都町田市)」を開設。施設内には、「微生物検査室」「官能検査室」「サーバー検査室」の 3 つの専門設備を設け、原材料から製品までの品質調査(理化学検査・微生物検査・官能検査)、クリクラの更なる安全性を確保する為、品質に関わる研究開発等を実施してまいりました。

今後も安心安全でおいしい水を多くの皆さまにお届けできるよう取り組んでまいります。





・クリクラの水質へのこだわり
https://www.crecla.jp/about/?fpc=171.8.365.6d80e220d46f5eep.1791432301527
・クリクラの品質管理体制
https://www.crecla.jp/quality/?fpc=171.8.365.6d80e220d46f5eep.1791432301527
補足資料
■株式会社ナックについて https://www.nacoo.com/
当社は、1971年に株式会社ダスキンのフランチャイズ加盟店として創業して以来、「暮らしのお役立ち」を軸として、積極的な事業領域の拡大を行ってまいりました。2021年には創業50周年を迎え、現在ではダスキン事業を中核とするレンタル事業に加え、宅配水事業を展開するクリクラ事業、地場工務店の経営支援を行う建築コンサルティング事業、住宅事業、美容・健康事業と、「暮らし」と「住まい」に関わる幅広い領域において全国のお客様とダイレクトにつながりを持ち、さらなる成長を続けております。

■クリクラについて https://www.crecla.jp/
クリクラは、2002年の事業開始以来、「安心・安全」を理念に、現在約400拠点の配送ネットワークでご家庭やオフィスに直接製品を配送しています。環境に配慮したサステナブルなボトルの採用や輸送による CO2削減、サーバーの100%リサイクルなどの循環型社会を目指した取り組みを行うとともに、今後もクリクラに携わる研究員、メンテスタッフ、配送員などすべてのプロフェッショナルが協力し、お客様へ安心・安全なお水をお届けしてまいります。

株式会社ナック 会社概要
社名:株式会社ナック
設立年:1971年5月20日
資本金:6,729,493,750円
代表者:吉村 寛
社員数:連結1,698名(2025年9月末現在)
本社所在地:東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル42階
電話番号:03-3346-2111(代表)

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