「ピエトラドルチェ」は、シチリアのエトナ山の北側に連なるモンテ・ドルチェの麓で、ミケーレ・ファロ氏によって2005年に設立されたワイナリーです。ワイナリー名「ピエトラドルチェ」は、イタリア語で“ピエトラ”と呼ばれる石の多い土壌と、その恵みを生み出す山の名前に由来します。ヨーロッパ最大の活火山で、標高約3,300メートルのエトナ山を取り囲むように形成されたエトナは、火山由来の土壌と冷涼な微気候を有し、エレガントなスタイルのワインを生み出すことで、近年世界的に認知度と評価が高まっているワイン産地です。度重なる噴火により複雑な土壌を有し、土壌の性質を元に区分けされたエリアがあり、それぞれの区画は「コントラーダ」と呼ばれています。「ピエトラドルチェ」はエトナ山の北側と東側、標高700~950mの場所に「コントラーダ」である「ランパンテ」、「ゾットリノート」、「サント・スピリト」といった22haの畑を所有し、畑の個性を忠実に表現するワイン造りに注力しています。また、乾燥した砂質土壌ではフィロキセラ※1が生息しにくい環境のため、最高樹齢120年にもなる高樹齢のブドウ樹が現存しているのも特長です。南イタリアの伝統的な仕立て方法「アルベレッロ」を採用し、エトナの伝統品種であるネレッロ・マスカレーゼとカッリッカンテをオーガニック農法で栽培しています。
2014年にワインジャーナリストのジャンシス・ロビンソン氏にエトナのお気に入りワインのひとつとして、『アルキネーリ・エトナ・ロッソ』が紹介された他、イタリアの偉大な生産者によるワインの祭典「オペラワイン※2」に、フラッグシップである『バルバガッリ・エトナ・ロッソ』が2018年、2019年、2021年と選出されており、イタリア国内・国外共に高い評価を獲得しています
※1:フィロキセラは日本名でブドウネアブラムシと言い、根や葉に寄生しブドウ樹を壊死させる害虫。19世紀に世界各地のブドウ畑で甚大な被害をもたらしたことで知られます。
※2:「オペラワイン」とは、毎年4月にイタリア全土から約100の生産者が選出され、そのフラッグシップワインが振舞われるイタリアワインの祭典。
『バルバガッリ・エトナ・ロッソ』
「バルバガッリ」はエトナ山北側にある「ランパンテ」と呼ばれる「コントラーダ」に位置する単一畑です。標高約900mの場所にあり、樹齢80年から100年の古樹のブドウが植えられています。品種はエトナの伝統品種であるネレッロ・マスカレーゼを使用し、手摘みで収穫後、コンクリートタンクで発酵を行い、新樽比率10%のフレンチオーク樽で20カ月間熟成されます。熟した赤系果実や柑橘類、クルミやタバコといった複雑な風味を備えたワインです。ラベルに描かれている女性と火山は、「ピエトラドルチェ」のスタイルに通じるエレガントでエネルギッシュなイメージを象徴しています。
当社は、産地の気候や特性を反映した高品質なイタリアワインの品揃えを強化することで、お客さまへの選択肢を広げ、より一層豊かなワインライフを提案します。
【商品概要】
※エノテカ株式会社はアサヒビール株式会社のグループです。