【世界初※】『微生物』開発の新技術、「中性子線育種」。最短1ヶ月で微生物の新系統を創る。食品や医薬品原料の開発に。

掲載日: 2023年10月04日 /提供:クォンタムフラワーズ&フーズ

ー10/11~BioJapan2023(横浜)、 10/18~ものづくりフェア2023(福岡)、11/20~アグリビジネス創出フェア2023(東京)にてご紹介します。ー

株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ(本社:茨城県水戸市、代表取締役:菊池伯夫、以下QFF)は産業用微生物の開発を従来より飛躍的に効率良く行うことができる中性子線突然変異育種サービスを開始しました。10月11日から行われるアジア最大のバイオ産業展「BioJapan2023」などの展示会にてご紹介します。


中性子線育種により微生物を効率よく開発することが可能に。

微生物開発に技術革新: 中性子線育種



QFFは放射線の一種である「中性子線」を生物資源に照射し、突然変異を誘発させ、その中から有用な形質を選抜、育成する放射線育種技術を開発し、様々な植物や生物の育種を行っております。
これまでは主に農産植物の新系統開発のための中性子線照射サービスを行って参りましたが、生物資源全般にこれを適用するため、業務提携先である株式会社セツロテック、共同研究先の東北大学、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)などの協力のもと、実証実験を重ねて参りました。

この成果として、「微生物の変異体生成に中性子線照射が有効」であることが確認できたことから、広く産業用微生物開発をサポートするための中性子線突然変異育種サービスをご案内することといたしました。

微生物(微細藻類、酵母、菌類など)は、植物とは異なり交配しないため、その機能改善にはゲノム編集や遺伝子組換えなど、遺伝子を直接的に操作する方法か、突然変異を誘発するかの方法で、人為的に遺伝情報を変える方法を取らざるを得ません。
前者の方法はゲノムの働きがわからないと適用できず、汎用性の点で難があります。そのため、後者の「突然変異誘発法」が微生物に用いやすい方法となりますが、従来利用されていた放射線(ガンマ線や重イオン線)は電荷を持つために培養液などの水分を透過できず一様照射が難しく、限定的にしか適用できない問題がありました。このような開発の困難さも微生物の遺伝子が99%未解明と言われる一因です。

この課題に対し、QFFは弊社の特許技術である中性子線育種を用いて中性子線照射の線量等を微生物向けに最適化する手法を開発し、これまで困難であった「微生物の効率的な変異体生成を可能に」しました。本技術は産業用微生物の開発を行う企業、機関に大きく貢献できるものであり、世界的にみても他に代わるもののない画期的な技術だと自負しております。


微生物開発と中性子線育種サービス: 将来性



産業用微生物は、食品や医薬品原料のほか、化粧品、化学工業原料、バイオ燃料やバイオプラスチックなど産業のあらゆる部分で利用され、再生可能な資源であることから、気候変動や食糧の安定確保、カーボンニュートラル・ネガティブ等の地球規模の課題を解決しサステナブルな社会を実現するため、世界的に多方面で研究開発が行われています。 そのため99%未解明であった微生物を今後解明していける意義と、その適用可能性は大変大きいものと考えています。

QFFはこれらの研究開発に進展をもたらすことができる微生物の変異体生成を中性子線育種技術によって担ってまいります。また、提携企業と協力し、変異体生成のための中性子線照射サービスに加え、必要とされる形質の生物資源開発を一貫して請け負って参ります。
これらにより、QFFは微生物をはじめ、植物や動物など様々な「細胞」の能力を最大限に引き出し、サステナブルな社会の構築に貢献する企業を目指して参ります。


出展情報



2023年10月11日(水) - 13日(金) 
【 BioJapan2023 】 会場:パシフィコ横浜
   
2023年10月18日(水) - 20日(金) 
【 ものづくりフェア2023 】 会場:マリンメッセ福岡 

2023年11月20日(月) - 22日(水)
【 アグリビジネス創出フェア2023 】 会場:東京ビッグサイト南2ホール


会社概要



会社名    :株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ
設立     :2018年7月
代表取締役  :菊池伯夫
本社所在地  :茨城県水戸市見川町2563-77 ルレーブ見川2-101
問い合わせ先 :info@qff.jp
HP     :https://qff.jp/


※日本国内及び海外の「加速器を用いた商用の中性子線育種サービス」として世界初。特許2件取得済。2023年9月現在、自社調べ。参照:JATAFFジャーナル 11巻9号(2023) 中性子線を用いた突然変異育種への期待 久保山 勉

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