森トラストグループ 2025年3月期 業績報告

更新日: 2025年05月15日 /提供:森トラスト

 森トラスト株式会社、森トラスト・ビルマネジメント株式会社、森トラスト・ホテルズ&リゾーツ株式会社など、森トラストグループ46社(森トラスト、連結対象子会社40社、持分法適用関連会社5社)の2025年3月期連結業績をお知らせします。

[森トラストグループ 連結業績] (2024年4月1日~2025年3月31日)
 2025年3月期は、営業収益が過去最高となる2,816億円(前期比:7.1%増)、営業利益は540億円(前期比:0.3%増)となりました。好調なオフィス賃貸需要を背景とした既存オフィスビルの高稼働、インバウンド需要の取り込みによるホテルの稼働率向上等が寄与し、賃貸関係収益・ホテル関係収益ともに過去最高となりました。
 経常利益は601億円(前期比:2.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期計上した不動産販売収益の剥落等により、367億円(前期比:11.2%減)となりました。
 2026年3月期の予測では、営業収益は2期連続最高となる3,000億円(前期比:6.5%増)を見込んでおります。また、営業利益は590億円(前期比:9.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は350億円(前期比:4.7%減)となる見込みです。


(金額の単位は百万円、表記は百万円未満切り捨て) 
営業収益内訳

(金額の単位は百万円、表記は百万円未満切り捨て) 

2025年3月期の業績ハイライト
- 「賃貸関係事業」は、既存オフィスビルの高稼働により、前期比4.9%増で3期連続過去最高となる964億円の営業収益となりました。
- 「ホテル関係事業」は、シティホテル、リゾートホテルともに高水準の稼働率と客室平均単価を記録しました。2024年の訪日客数・訪日消費額の両方で過去最高を記録したインバウンドの盛況を背景として東京のラグジュアリーホテルが好調だったほか、大規模改修・改築工事を完了し24年10月にグランドオープンした「万平ホテル」の稼働等があり、前期比20.1%増で3期連続過去最高となる797億円の営業収益となりました。
- 「不動産販売事業」は、エスリード株式会社によるマンション分譲が引き続き好調に推移した一方で、前期販売していたオフィスビルの販売収益の剥落等により、前期比0.9%減となる856億円の営業収益を計上し、「その他事業」は前期比8.7%増となる197億円の営業収益となりました。


 上記の結果、営業収益は過去最高の2,816億円、営業利益は540億円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は367億円となりました。
2026年3 月期の業績予測
- 「賃貸関係事業」は、「東京ワールドゲート赤坂 赤坂トラストタワー」の新規稼働ならびに既存オフィスビル高稼働による収益伸長が期待されるものの、東京都港区の「(仮称)三田三丁目プロジェクト」計画検討にともなう既存オフィスビル3棟(三田三丁目MTビル、三田43MTビル、三田MTビル)の営業終了等の影響により、4億円減となる960億円の営業収益を見込んでいます。
- 「ホテル関係事業」は、前期に開業した「万平ホテル」「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」の通期稼働や、既存ホテルの好調な稼働が期待されること、25年1月にグループ傘下となった株式会社浅野屋の収益寄与等から、4期連続過去最高となる850億円の営業収益を見込んでいます。
- 「不動産販売事業」は、住宅分譲事業中心に960億円の営業収益を、「その他事業」は230億円の営業収益をそれぞれ見込んでいます。


 上記の結果、2026年3月期の業績は、営業収益は2期連続過去最高となる3,000億円、営業利益は590億円、親会社株主に帰属する当期純利益は350億円となる見込みです。

本資料に記載の業績予測は、本資料の発表日現在において入手可能な情報から得られた判断に基づいています。実際の業績は、今後の様々な要因によって異なる結果となる可能性があります。

森トラストグループの財務状況の推移
■自己資本および自己資本比率の推移
 2025年3月期において、自己資本は6,126億円、国内外の物件取得等により、自己資本比率は前期比1.0%減となる36.7%となりました。

Advance2030
■「Advance2030」の数値目標
 2016年に策定した森トラストグループの中長期ビジョン「Advance2027」について2023年11月に改定を行い、「Advance2030」として、2030年度に向けて新たに1兆2,000億円の投資目標と、2030年度の売上高3,300億円、営業利益700億円の目標を設定しました。

単位:億円

■「Advance2030」のアクションプラン
(1)不動産事業(賃貸および分譲)
i)選択と集中
競争力の高いエリアへの集中的な投資
ii)最適複合
土地の特性を最大化する機能を最適な形で複合
iii)国際都市機能の強化
日本の国際競争力強化に資する都市づくりへ貢献

(2)ホテル&リゾート事業
i)ジャパンブランドの発信
豊富な観光資源を活用し、日本の魅力を世界に発信
ii)グローバルスタンダード
国内に国際基準のサービスや世界のライフスタイルを提供
iii)イノベーション
日本の文化と国際基準のサービスの融合により、新たな価値を創出
iv)観光先進国へ
事業を通じて、日本の観光先進国たる地位の確立に寄与

(3)投資事業
広く社会に価値をもたらす事業全般について、多様な投資手法を用いて、「安定性」「持続性」「成長性」に重点を置いた投資を行うことで、時代に即応した最適な事業・資産ポートフォリオを構築します。

主な事業トピック一覧


■東京ワールドゲート赤坂 第1期竣工/日本初進出 「1 Hotel Tokyo」


赤坂トラストタワー
 「東京ワールドゲート赤坂」は、東京圏国家戦略特別区域(通称「国家戦略特区」)における国家戦略都市計画建築物等整備事業として認定を受けた大型複合開発プロジェクトです。街区コンセプトに「Next Destination」を掲げ、ビジネスと観光の両面から、世界と日本をつなげるゲートの機能を担うような拠点づくりを進めております。
 「東京ワールドゲート赤坂」は、2024年8月に第1期竣工を迎えました。今年10月の第2期竣工にむけて、心身の健康と生産性の向上に貢献するウェルビーイングな街の創造を目指して、大規模緑地の整備や「東京ワールドゲート赤坂」と赤坂氷川神社を結ぶ快適な歩行者空間の整備などを進めております。





「東京ワールドゲート赤坂」ロゴ






日本初進出 サステナブル・ラグジュアリーライフスタイルホテル 「1 Hotel Tokyo」

「1 Hotel Tokyo」 ロビーラウンジ イメージ
 「東京ワールドゲート赤坂」上層階に、米国のホテル運営企業Starwood Hotels(読み:スターウッド・ホテルズ) が展開するサステナブル・ラグジュアリーライフスタイルホテル「1 Hotels」(読み:ワンホテルズ)を日本で初めて誘致。「1 Hotel Tokyo」として2025年秋開業予定。




「1 Hotel Tokyo」 ロゴ





■「万平ホテル」グランドオープン

「万平ホテル」外観
 長野県軽井沢町に所在する「万平ホテル」は、創業130周年記念事業として進めてきた大規模改修・改築工事を終え、2024年10月にグランドオープンしました。「130年の時をつなぐ万平ホスピタリティ~文化・歴史・自然を紡ぐ~」をコンセプトに、日本ホテル史上における貴重な歴史的建造物としての伝統を守り、長く未来にわたりクラシックホテルとしての格式ある滞在をお届けすることを目指しております。




■「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」開業

「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」外観
 長崎市の歴史情緒あふれる南山手エリア(国選定重要伝統的建造物群保存地区)に所在する伝統的建造物を保存・活用し、2024年12月に「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」として開業しました。「ホテルインディゴ」は、IHGホテルズ&リゾーツが展開するライフスタイル・ブティックホテルブランドで、本物件が九州初上陸となりました。日本の「和」、中国の「華」、そしてオランダの「蘭」、それぞれの個性が混ざった「和・華・蘭(わからん)文化」と呼ばれる長崎のDNAを踏襲し、「時空を旅する 和・華・蘭ラビリンス」をコンセプトに、当時の記憶を彷彿とさせる異国情緒あるユニークなデザインを施した空間づくりを行い、訪れたゲストの旅の高揚感を創出しております。





■京都市「有栖川宮旧邸 有栖館」の土地・建物を取得

「有栖川宮旧邸 有栖館」外観
 2024年5月に「有栖川宮旧邸 有栖館」(所在地:京都市上京区)を取得いたしました。歴史的価値のある建造物として、京都の景観に資する保全・活用を検討しております。




■タイ・バンコクでの高級戸建て住宅分譲開発事業に参画

「Malton Gates Krungthep Kreetha 2」外観イメージ
 2024年7月に、タイの不動産ディベロッパーであるMajor Development Public Company Limited (メジャー社)と共同で、タイ・バンコク東部郊外の高級戸建て住宅分譲開発事業「Malton Gates Krungthep Kreetha 2(モルトン・ゲーツ・クルンテープ・クリタ2)」に参画。当社として初のASEANへの投資および海外での住宅分譲開発事業への参画となりました。




■株式会社浅野屋をグループ傘下に


「万平ホテル」「ブランジェ浅野屋」 ロゴ
 森トラストグループは、株式会社万平ホテルを通じて、創業90年を超える軽井沢の老舗ベーカリー「ブランジェ浅野屋」を運営する株式会社浅野屋を、2025年1月にグループ傘下に迎え入れました。
 森トラストグループでは、万平ホテルのカフェ運営のノウハウを生かして「ブランジェ浅野屋」のカフェ業態の強化を図る一方で、浅野屋がもつパン作りの技術力を万平ホテルのお土産や食品部門の商品開発などに活用することで、相乗効果のある付加価値の高いサービスの提供を進めております。





■長期発行体格付「AA」に1段階格上げ
 株式会社森トラスト・ホールディングスは、株式会社日本格付研究所(JCR)より取得している長期発行体格付が「AA」に格上げとなりました。国内CP格付については最高水準「J-1+」での据え置きが決定しました。(株式会社森トラスト・ホールディングスは、森トラスト株式会社の100%親会社です)

■森トラストのホテル&リゾート事業について
 森トラストグループの中核である森トラスト株式会社のホテル&リゾート事業では、2025年3月時点で日本全国に33のホテル施設を展開、16件の新規プロジェクトを推進しています。インバウンド需要の受け皿拡大や旅行者一人当たりの消費単価向上を見据えた取り組みを推進していくなど、国内外の旅行者に日本各地の魅力ある観光資源を活かした快適な滞在を提供しています。

既存ホテルと新規プロジェクト一覧

サスティナビリティ活動報告

森トラスト サステナビリティ推進ビジョン

■森トラスト サステナビリティ推進ビジョン
 私たちはコーポレートスローガン「Create the Future」のもと、わくわくするような未来の創造を目指しています。
 かつて私たちのミッションがビルづくりからまちづくりへ変わったように、新しい社会を作ることで、私たちもまた社会と共に変わります。




2025年3月期における取組実績(抜粋)
■安心・安全なまちづくりとコミュニティ活性化


■サステナブルな環境・社会の実現


■新たなワーク・ライフスタイルの提案


■新時代の創造と産業育成


■健康促進・ウェルネス領域における事業の推進
- ウェルネスフードの開発・提供
- ECサイトでの自社農園のハーブティー販売
- 7つのステップで包括的に室内環境を清浄化するプログラム「Pure wellness room」 を16施設に導入
- 育児休業取得率 合算93.3%、女性100.0%、男性90.0%(年次目標:100%)


■ダイバーシティへの取り組み


■コンプライアンス・ガバナンスの継続的向上


森トラストグループ 賃貸・運営施設
■賃貸・運営施設(2025年3月31日時点)


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