一般財団法人コープみらい社会活動財団(本部:埼玉県さいたま市、理事長:永井伸二郎、略称:コープみらい財団)と生活協同組合コープみらい(本部:埼玉県さいたま市、代表理事理事長:熊崎伸、事業エリア:千葉県・埼玉県・東京都)は、2025年度「コープみらい奨学生」700人(新入生:421人、在校生:279人)を新たに決定いたしました。
コープみらい財団の奨学金給付事業は、高等学校・高等専門学校に入学する1年生、および在校生(進級する2年生・3年生)で、経済的な負担が大きいひとり親家庭(両親がいない方も含む)を対象にした、コープみらいの組合員向けの制度で、奨学生には月額1万円を返済不要で最大3年間給付します。今期は1月13日(月)から3月31日(月)の期間、募集を行いました。
コープみらい財団は、社会的に問題になっている子どもの貧困問題の解決の一つとして、奨学金給付事業を2018年4月入学の新入生から開始いたしました。この奨学金給付事業は、本事業に賛同するコープみらいの組合員に「奨学金応援サポーター」になっていただき、毎月一定金額(1口100円以上)をお預かりする『奨学金応援サポーター募金』を主な財源としています。組合員同士が助け合う奨学金制度で、相次ぐ物価高で苦労されているご家庭、学生への支援を行いたいという「奨学金応援サポーター」の登録人数は3万人を超えました。
また、3月3日(月)から4月11日(金)の期間、コープデリ宅配の「奨学金応援ポイント募金」で2,900万円を超える募金が寄せられたことから、採用人数を当初予定していた670人から30人増やし700人を採用することができました。
2024年度の奨学金募金総額は、「奨学金応援サポーター募金」と、「奨学金応援ポイント募金」と合わせて1.7億円になりました。また、採用後の奨学生の総数は3学年合計で前年の1,658人から1,724人に増加しました。コープみらい財団とコープみらいでは、助け合いの活動をさらに広げて、多くの奨学生の充実した高校生活をサポートしてまいります。
2025年度「コープみらい奨学生」実施概要
給付対象: コープみらいの組合員で、経済的な負担が大きいひとり親家庭(両親がいない方も含む)
で、2025年4月に高等学校・高等専門学校に入学する1年生および、2年生・3年生に進
級する在校生
給付金額: 月額1万円、年12万円を3年間給付(返済不要)※3年間給付は新入学生の場合
給付人数: 新規給付人数:700人(新入生:421人、在校生:279人)、既存給付人数:1,024人
合計給付人数: 1,724人
奨学金応援サポーター: 30,455人(2025年4月現在) ※宅配・店舗で随時、登録を受付をしています
■奨学金給付事業の仕組み

※ 募金は奨学金給付のみに充て、広報などの諸経費はコープみらい財団で負担しています。 ※ このほか、2024年度はコープデリ宅配の「奨学金応援ポイント募金」を実施しました。
■奨学金応援サポーター数及び在籍奨学生数の推移

【資料】
<2025年3月に卒業した奨学生の声(抜粋)>
「私の家庭は経済的に余裕はありませんが、母の頑張りとコープみらいの奨学金のおかげで、英検の教材や大学の資料などを購入することができました。世の中には悲しい事件などが沢山あって、その度に心を痛めますが、奨学金応援サポーターの方々のように、見ず知らずの私たちのことを応援してくれる心の優しい方々もいることを私は忘れません。3年間支えてくれた、家族、友人、先生、それから奨学金応援サポーターの皆さまに感謝をして、大学4年間を全力で駆け抜けます!本当にありがとうございました!!」
<奨学生の保護者の声(抜粋)>
「親から見てもこの3年間はとても前向きに頑張っていました。勉強も友人関係も学校行事も全力でベストを尽くしていました。親が言ったからではなく、自分の考えを持つようになり充実した高校生活だったと思います。不登校で苦しかった数年を経て、自分がここまで変われたのだから、同じ思いをしている子ども達の助けになりたいと社会福祉士の資格を取るため大学進学を目指しました。夢を持つ子どもの姿を見て、私もしっかりと稼いで背中を押したいと考えています。コープみらいの奨学金をいただけたことが心の安定にもつながりました。本当にありがとうございました」