※1:イタリアの著名ワインガイド「ヴィニ・ディタリア」(ガンベロ・ロッソ社発行)の最上位評価
エノテカ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:堀 慎二)はイタリア・ヴェネト州のソアヴェ・クラシコ地区のワイナリー「スアヴィア」の日本正規代理店として、5月1日から2品目をワインショップ・エノテカおよびエノテカ・オンラインで販売開始します。

「スアヴィア」のオーナーを務めるテッサーリ家の三姉妹。左からアレッサンドラ氏 、ヴァレンティーナ氏、メリ氏。
ソアヴェは古くから親しまれてきたイタリア北東部のヴェネト州に広がる白ワインの名産地で、土着品種ガルガーネガを主体とした爽やかでミネラル感に富んだ味わいが特長です。近年は若手生産者の台頭や品質重視の流れを背景に、国際的な評価が高まっています。中でも歴史があり、より標高の高いソアヴェ・クラシコ地区で造られるワインは凝縮感と奥行きのあるスタイルが評価され、注目を集めています。
「スアヴィア」はソアヴェ・クラシコ地区の中心にある小さな村フィッタで1982年に創業したワイナリーです。ワイナリー名は中世にソアヴェが呼ばれていた名称に由来し、土地への敬意を表しています。現在はテッサーリ家の三姉妹、メリ氏、ヴァレンティーナ氏、アレッサンドラ氏が運営を担い、1800年代から代々守ってきた畑で高品質なワインを造り続けています。
所有する約30ヘクタールの畑はソアヴェ・クラシコ地区の中心に位置し、標高340メートルに達する火山性土壌の丘陵地に広がっています。鉄分やマグネシウムを豊富に含む玄武岩質の土壌に加え、平地よりも涼しく昼夜の寒暖差が大きい気候、長い日照時間など、ブドウの成熟に理想的な条件がそろっています。これらのテロワールがワインに豊かなミネラル感と引き締まった酸をもたらし、エレガントで奥行きのある味わいを生み出します。「スアヴィア」は恵まれた丘陵地の特性を生かし、品質にこだわったワイン造りを貫いています。
ソアヴェではトレッビアーノ・ディ・ソアヴェやシャルドネを補助品種としてブレンドすることも可能ですが、「スアヴィア」はガルガーネガ100%にこだわり、ブドウ本来の個性や畑の特長を表現したワイン造りに注力しています。畑には樹齢70年を超える古樹もあり、ワインに複雑さと深みを与えています。

ソアヴェ・クラシコ地区の中心に位置するフィッタ村の景観。丘陵地にブドウ畑が広がる
畑ではオーガニック栽培を徹底し、2019年にはSIQURIA(シークリア)(※2)の有機認証を取得しました。栽培にはこの地域の伝統的なペルゴラ・ヴェロネーゼ(※3)仕立てを採用し、風通しを保ちつつ、日照や湿度の影響を適度に和らげる栽培方法を採用することで、古樹ならではの個性を最大限に引き出す環境を整えています。醸造においては果実の繊細な風味を損なわないよう、重力を利用した移送方法や酸化を抑える醸造設備の導入など品質管理を細部まで徹底し、果実の持つありのままの味わいを表現しています。
※2:イタリア農林省に認定された第三者機関で、EUの有機農産物規定に基づくオーガニック認証を行う団体。
※3:ブドウの房を高い位置に保つことで風通しを良くし、日照や湿度の影響を和らげる伝統的な仕立て方。土地特有の気候を穏やかに反映させる効果がある。
「スアヴィア」はアメリカのワイン評価サイト「ワイン・アドヴォケイト」で「最高品質のソアヴェを生産している」と称賛されたほか、代表銘柄である『ソアヴェ・クラシコ・モンテ・カルボナーレ』はイタリアのワインガイド「ヴィニ・ディタリア」(ガンベロ・ロッソ社発行)で最高評価「トレ・ビッキエリ」を通算16回受賞しています。また、ワイン専門誌「ワイン・スペクテーター」で「35ドル以下で驚くべき価値のある白ワイン」として取り上げられるなど、その品質とコストパフォーマンスの高さが世界各国のプロから賞賛されています。
『ソアヴェ・クラシコ』 ソアヴェ・クラシコ北部の丘の斜面に点在する平均樹齢40年以上のガルガーネガを使用した、みずみずしい白ワインです。フレッシュな果実味とジューシーな酸、しっかりとしたミネラル感のある余韻が特長です。
2020年ヴィンテージは「ワイン・スペクテーター」の「2022年トップ100」で58位に選出され、2023年ヴィンテージはワイン評価誌「ワイン・エンスージアスト」で93点を獲得するなど、高いコストパフォーマンスが国際的に評価されています。

『ソアヴェ・クラシコ・モンテ・カルボナーレ』ソアヴェ・クラシコのカルボナーレUGA(※4)内、北東・北西に位置する標高280mの単一区画で栽培された樹齢約60年のガルガーネガを使用したワインです。「スアヴィア」の哲学が凝縮したワインで、黒い玄武岩質の土壌がもたらす豊かなミネラル感と凝縮感のある果実味が特長です。
「ワイン・エンスージアスト」では「豊富なミネラルの風味、リッチで蜂蜜のような味わいが広がる。このクラスの頂点に位置する完成されたワインである」と高く評価されています。
※4:2021年にソアヴェの産地をより細かく区分するために導入された地理区分制度。ワインがどのエリアの畑で造られたかを明確に示すことで、土地ごとの個性がよりはっきりと表現される。


戦後のワインの大量生産ブームでは、品質より量が優先されたこともあり、ソアヴェの白ワインは一時、「安価な白ワイン」というイメージが付きました。現在は土地の個性を尊重したワイン造りに取り組む生産者が増え、産地全体の魅力を押し上げています。傾斜地での栽培や土着品種を使用したワイン造りへの回帰、自然環境に配慮した取り組みなど、地域の魅力を丁寧に表現する生産者が増えています。2021年には、地理区分UGAの導入により、畑ごとの個性がより明確に伝えられるようになりました。
「スアヴィア」はソアヴェの進化を体現する生産者の一つです。当社は「スアヴィア」の取り扱いを通してイタリア白ワインのラインアップを充実させることで、お客さまに幅広い選択肢を提供し、より豊かなワインライフを提案します。
■エノテカ・オンラインの特集ページはこちら
「スアヴィア」 : https://www.enoteca.co.jp/producer/detail/5276