【発表のポイント】
国立大学法人東北大学と、サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社は、「サントリーグローバルイノベーションセンター×東北大学 『水と健康』共創研究所」を設置し、4月より共同研究を開始しました。
ヒトの生命維持、体温調節、身体活動に必要な体内における水の働きと、社会環境やライフスタイルが体内の水に及ぼす影響等、「水と健康」の関係の解明を目指します。
【概要】
国立大学法人東北大学(宮城県仙台市、総長 冨永悌二、以下 東北大学)と、サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社(東京都港区、代表取締役社長 安東範之、以下 SIC)は、2025年4月1日(火)に東北大学星陵キャンパスに「サントリーグローバルイノベーションセンター×東北大学 『水と健康』共創研究所」(以下 共創研究所)※を開設し、共同研究を開始しました。
食事摂取基準における水摂取の目安量作成のための基礎データを収集し、水の摂取状況と体内における代謝の関係や、水の習慣的摂取による健康への影響の解明を目指し、「水と健康」に関わる研究を進めていきます。
※共創研究所 東北大学の運用するシステムであり、大学内に企業との連携拠点を設けるとともに、大学の教員・知見・設備などに対する部局横断的なアクセスを可能とすることで、共同研究の企画・推進、人材育成、および大学発ベンチャーとの連携をはじめとする多様な連携活動を促進する制度
東北大学 産学連携機構 WEBサイト(共創研究所)
https://www.rpip.tohoku.ac.jp/jp/information/kyoso_kenkyu/
【詳細な説明】
●設置の背景
サントリーグループは、自然と水の恵みに生かされる企業として「水と生きるSUNTORY」をコーポレートメッセージとし、あらゆる水に関して総合的な研究と知見の普及を進めています。
ヒトの体重のおよそ60%を占め、栄養素の輸送、老廃物の排泄、体温調節といった重要な機能を果たす水は生命にとって不可欠であり、欧米を中心とした地域では、水を栄養素とみなしての摂取量が食事摂取基準で定められています。SICでも体内における水代謝に関する研究に取り組んでいますが、水の詳細な摂取状況、水摂取が健康に及ぼす影響など、解明されていない未知のテーマが多くあります。
●今回の取り組み
東北大学とSICは、2025年4月に大学院医工学研究科に「サントリーグローバルイノベーションセンター×東北大学 『水と健康』共創研究所」を開設し、共同研究を開始しました。
本共創研究所では、東北大学医工学研究科が取り組む医学と工学を融合した学際領域と、SICが取り組む生体の水代謝に関する最先端の知見、自然界から生体内に至る水に関する総合的な研究実績を活用し、学術的な進展と共に、「健康増進」と「豊かな生活」に繋がる研究に取り組みます。

左から:河島 洋 特任教授(運営総括責任者)、山田 陽介 教授(運営支援責任者)、西條 芳文 教授(大学院医工学研究科 研究科長)
― 記 ―
【共創研究所概要】
1.名称:
サントリーグローバルイノベーションセンター×東北大学 「水と健康」共創研究所
2.活動内容:
「水と健康」の関係の解明を目指し、水の詳細な摂取状況、体内における水の代謝の解明に向けた研究
3.運営体制:
(1)運営総括責任者 河島 洋
東北大学大学院医工学研究科 特任教授
サントリー生命科学財団 事務局長
(2)運営支援責任者 山田 陽介
東北大学大学院医工学研究科・
大学院医学系研究科教授
4.設置場所:
東北大学 星陵キャンパス内 医学部4号館
5.設置期間:
2025年4月1日(火)~2028年3月31日(金)

「水と健康」共創研究所 活動概要図
以上