京都大学農学研究科に産学共同講座「ヤンマーデータ駆動型サステナブル農業講座」を開講

掲載日: 2025年02月28日 /提供:ヤンマーホールディングス

国立大学法人京都大学(所在地:京都市左京区、以下京都大学)とヤンマーホールディングスのグループ会社であるヤンマーアグリ株式会社(本社:岡山県岡山市、社長:所司ケマル)は、持続可能な食料生産の実現に向け、京都大学大学院農学研究科との産学共同講座を本格的に開始します。

農業の分野では、持続可能な食料生産を実現するため、AIやデータなどを活用したスマート農業や温室効果ガスを排出しない脱炭素農業の確立が必要不可欠となっています。農業機械やロボティクスといったヤンマーの技術と京都大学大学院のアカデミアの専門的知見により、これらの課題を解決し、農業の発展を加速させるべく、2025年2月1日付で京都大学大学院農学研究科に共同講座を開設しました。2030年1月までの5年間、データ駆動型サステナブル農業の共同研究を行います。

本共同研究では、自動運転・電動技術の更なる向上に加え、クラウド上でほ場や作物状況、土壌分析などのデータ収集を行い、遠隔農業マネジメントを行うデータ駆動型農業システムの確立を目指します。
農業研究科における講義や課題研究の指導協力のほか、学生・研究生を巻き込んだ栽培・作業分析など、京都大学大学院農学研究科附属木津農場での実証も実施していきます。
産学共同講座の概要

「ヤンマーデータ駆動型サステナブル農業講座」での実証一例
l 自動運転農機・電動農機などのDX、GX技術を用いた一連の作業体系の実証
l 再生可能エネルギーを利用した電動農機での一貫作業体系・定点観測技術確立に向けた実証
l 有機肥料(堆肥)利用の実測・分析(もみ殻バイオ炭、バイオコンポスターなど)
l 有用微生物による資源循環・省資材・生産性向上に向けた研究と分析
l 次世代の持続的食料生産を担う技術者・研究者の育成             など

京都大学大学院農学研究科 飯田 訓久教授のコメント
サステナブルな農業生産を行っていくには、農作業の効率化だけでなく、農作物とリンクしたデータの分析から導かれる適期・適所・適材・適量の農作業を実現できる農機やシステムが不可欠です。ヤンマーグループとの共同研究によって、大学の研究だけでは社会実装が難しい農機やシステムが開発できると期待しています。また、次世代農業に向けて、新しい研究領域やテクノロジーが創出されると期待しています。

ヤンマーアグリ株式会社 開発統括部先行開発部 部長 日高茂實のコメント
共同研究により、ヤンマーのテクノロジーに加え、京都大学大学院農学研究科が研究、深化されてきた成果をより実学的に活用・昇華させていきます。また、正確な位置情報を基として、作業・土壌・菌など様々なデータの見える化、活用により効率的な農作業システムのみならず、サステナブルな農業の構築を実現していきます。さらに、次世代を担う優秀な学生との協働で新しい考え、斬新なアイデアが生まれることを期待しています。

ヤンマーロボットトラクターデモ運転の様子イメージ

京都大学大学院農学研究科附属木津農場

京都大学大学院農学研究科附属木津農場

サステナブル農業のイメージ

京都大学大学院農学研究科HP
ヤンマーグループHP

<注記>記載内容はリリース発表時点のものです。最新の情報とは内容が異なっている場合がありますのでご了承願います。

ヤンマーホールディングス株式会社
1912年に大阪で創業したヤンマーは、1933年に世界で初めてディーゼルエンジンの小型実用化に成功した産業機械メーカーです。「大地」「海」「都市」のフィールドで、エンジンなどのパワートレインを軸に、アグリ、建機、マリン、エネルギーシステムなどの事業をグローバルに展開。環境負荷フリー・GHGフリーの企業を目指し、顧客価値を創造するソリューションを提供しています。未来を育むヤンマーの価値観「HANASAKA」を基盤に、ブランドステートメントとして掲げる“A SUSTAINABLE FUTURE”を実現します。
詳しくは、ヤンマーのウェブサイトhttps://www.yanmar.com/jp/about/ をご覧ください。

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