飯綱町の「リンゴ染め」パリのファッションショーへ

更新日: 2025年02月18日 /提供:飯綱町

農業廃棄物×古着で世界に新たな価値を提案


プロジェクトメンバー / 衣装をリンゴ染めした当日の写真

 飯綱町(長野県上水内郡)のリンゴ染めを使用した衣装が、2025年3月のパリ・ファッションウィーク(R)?期間中にシャングリラ ホテル パリ(Shangri-La Hotel, Paris)で開催される「Fashion Week Studio」主催のファッションショーに出展されることになりました。
 タッグを組むのは古着を使ったリメイクファッションを得意とするデザイナー集団「再倖築(さいこうちく)」。
 「既存のものを壊し、新しいものに作り替えること」をコンセプトとしており、独創的な世界観で注目を集めているブランドです。
 「再倖築」がデザインした衣装を、飯綱町の女性5人で活動する「苹果(ピンゴ)染グループ」がりんご染めで染め上げ、完成品がフランス・パリのファッションショーでお披露目されます。

染料は町のリンゴ栽培で出た農業廃棄物(老木、剪定枝、廃棄リンゴなど)が中心

【経緯】
 プロジェクトを推進するのは飯綱町地域おこし協力隊の原口さん。
 町のミュージアムで学芸員として勤務する中、リンゴ栽培で出る農業廃棄物に着目。「町のリンゴに新しい価値を生み出し、世界にPRしたい」と考え、老木や剪定枝、廃棄リンゴを生かすリンゴ染めを使ったアップサイクルプロジェクトを立ち上げました。
 そんな時、妻の麻希さんが出身地の鹿児島県奄美大島に伝わる「大島紬」のブランド化に取り組む縁で、パリのショーに参加が決定していた「再倖築」のデザイナーと出会い、ブランドの理念と共通することからリンゴ染めがショーの衣装として採用されました。
 染め作業は町で40年弱にわたって草木染め活動を行っている「苹果(ピンゴ)染グループ」に協力を依頼。
【町での展示会計画について】
 地域活性化と町民への還元を目的に、2025年秋にいいづなアップルミュージアムにて、ファッションショーの世界観を表現した展示会を開催予定です。
 パリのショーで使用された衣装の展示や、モデルによるランウェイショーも計画しています。
 
【再倖築について】



 「再倖築」は代表兼デザイナーである田尻永太をはじめ、総勢5人からなる注目の新鋭ファッションブランドです。古着を再利用したリメイクをベースとし、新しい価値を生み出し続けるのが特徴です。
 「既存のものを壊し、新しいものに作り替える」ことをテーマに掲げ、固定概念を打ち破り、自由なファッションの可能性を追求しています。古着や古布に新たな命を吹き込み、唯一無二のデザインを生み出すことで、持続可能な未来と創造性を融合させた、現代が今必要とするブランドの在り方を体現しています。

【お問い合わせ先】
プロジェクトリーダー:飯綱町地域おこし協力隊 原口
E-mail:studiohinatamichi@gmail.com

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