くず餅・あんみつの製造販売を手掛ける株式会社船橋屋(所在地:東京都江東区、代表取締役:神山恭子)は、田端文士村記念館が主催する芥川龍之介原作、黒澤明監督の映画「羅生門」ユニバーサル上映会(事前申込制2/17〆切)にて、「芥川龍之介の嗜んだ味」詰合せを2025年3月20日(木・祝)に滝野川会館大ホールロビーにて提供いたします。「羅生門」や「地獄変」、「河童」など、数々の名作を残した芥川龍之介が嗜んだ味を集めました。老舗名店のお菓子と珈琲の詰合せを3種ご用意いたします。
出典:国立国会図書館ウェブサイト(https://www.ndl.go.jp/portrait/datas/224/)
■芥川龍之介と船橋屋の関わり芥川龍之介が中学生の頃、体操の授業中に錦糸町から天神様まで駆けてきて、くず餅を食べて口のまわりに黄な粉をつけたまま学校に戻ったというエピソードが語り継がれています。
昭和2年5月6日~22日の期間、東京日日新聞(現・毎日新聞)で『本所両国』の連載をしています。「天神様」の箇所で船橋屋のくず餅を記載しています。
(『本所両国』「天神様」より)
僕等は「天神様」の外へ出た後「船橋屋」の葛餅を食ふ相談をした。が、本所に疎遠になつた僕には「船橋屋」も容易に見つからなかつた。(省略)やつと又船橋屋へ辿り着いた。船橋屋も家は新たになつたものの大体は昔に変つてゐない。僕等は縁台に腰をおろし、鴨居の上にかけ並べた日本アルプスの写真を見ながら、葛餅を一盆づつ食ふことにした。
■「芥川龍之介の嗜んだ味」詰合せ
【開催日時】
2025年3月20日(木・祝)13:00~16:00
【詰合せ内容】
1.喜作最中・珈琲・くず餅・子とら
2.喜作最中・珈琲・くず餅・桜もち
3.喜作最中・珈琲・くず餅・八雲もち
うさぎや芥川龍之介が好んだ「喜作最中」。
二代目当主谷口喜作と芥川は親交が深く、大正十二年、芥川は鎌倉に在住時に、自分好みのお菓子をお願いするために絵付きで手紙を書いています。
カフェーパウリスタ芥川龍之介が久米正雄や南部修太郎に宛てた手紙に待ち合せ場所として『カフェーパウリスタ』 が書かれています。
また、小説『彼 第二』にも登場しています。
※手軽にコーヒーが楽しめるドリップフィルターコーヒーをご用意します。
船橋屋芥川龍之介が中学生の頃、体操の授業中に抜け出し、くず餅を食べて口のまわりに黄な粉をつけたまま学校に戻ったというエピソードがあります。また『本所両国』でくず餅を食べるところが描かれています。
長命寺 桜もち芥川龍之介が大正15 年(推定)、堀辰雄に宛てた手紙に「長命寺の櫻もち」の餡がよくなってゐることに驚いたと書いています。
梅園芥川龍之介のエッセイ 『しるこ』に「しるこ屋 らしいしるこ屋」として梅園のことが記述されています。
※おしるこは喫茶限定商品のため、餡を使った 「子とら」 をご用意します。
ちもと芥川龍之介は『現代十作家の生活振り』の中で、「和三もの或は「大島」ものを用ゐた菓子は胃に惡くない。」とし、材料の砂糖を信用している 「ちもと」の菓子を賞美していると書き残しています。
※「大島」ものを用いた「八雲もち」をご用意します。
■映画「羅生門」ユニバーサル無料上映会
【開催日時】
2025年3月20日(木・祝)14:00~
【上映内容】
平安時代、都に近い山中で起きた殺人事件を巡り関係者4人の食い違う証言を描いた物語。ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞した日本映画の傑作です。ユニバーサル映画館「シネマチュプキ タバタ」と協力し、字幕・音声ガイド(要問合せ)付きで上映。さらに終演後には日本映画研究者を招き、映画の裏話を紹介します。
【開催場所】
滝野川会館 大ホール(東京都北区西ヶ原 1-23-3)
【アクセス】
JR京浜東北線「上中里駅」より徒歩7分
JR山手線「駒込駅」より徒歩10分
東京メトロ地下鉄南北線「西ヶ原駅」より徒歩7分
船橋屋について
1805年江戸時代に創業し、2025年で創業220年目を迎えた関東風のくず餅屋です。船橋屋のくず餅は、「小麦澱粉」を450日乳酸発酵させて蒸し上げる【和菓子唯一の発酵食品】。長期間乳酸発酵させているからこそ、独特の歯ごたえと弾力が生み出されます。また、自然のものをそのままお客様にお届けしたいという想いから、保存料を使わない自然な製法にこだわり続けています。発酵食品であり、保存料無添加である伝統和菓子が今、健康を意識する人々から注目されております。