Cowellnex とSioltaが壊死性腸炎の発症抑制を目的とした生菌製剤開発の共同研究契約を締結

掲載日: 2025年01月31日 /提供:キリンホールディングス

 Cowellnex株式会社(社長 西前純子、以下Cowellnex(コヴェルネクス))と、Siolta Therapeutics Inc.(CEO Nikole E. Kimes, PhD. 所在地:米国・サンフランシスコ、以下Siolta(シオルタ))は、壊死性腸炎(Necrotizing enterocolitis 以下NEC)の発症抑制を目的とした、生菌製剤開発の前臨床における共同研究の契約を締結しました。本締結に伴う共同研究は、Sioltaの微生物科学の専門知識とCowellnexの強みを生かし、マイクロバイオーム※1創薬の研究と新たな医療価値の創出を進めるものです。
 NECは早産児で発症する、腸の壊死を特徴とした重篤な病状です。新生児医療の改善にもかかわらず、現在も合併症や高い死亡率を伴うことから、NECの効果的な発症抑制や治療の開発が急務となっています。本共同研究ではSiolta独自の研究プラットフォームを活用し、NECの発症を抑制する生菌製剤の開発を目指します。
※1 ヒトの体に共生する微生物の集合体およびそのゲノム情報の総称情報の総称

■本共同研究について
目的:複雑な健康問題を解決するためのマイクロバイオーム研究の臨床応用、Sioltaの微生物分野における独自の研究プラットフォームの活用による画期的な生菌製剤の創出
期待される点:新生児医療およびそれ以降の医療を大幅に改善できる画期的な医薬品の発見・開発の加速化


■各社からのコメント
<Cowellnex 代表取締役社長 西前純子>
・Sioltaとはキリンホールディングス株式会社(社長COO 南方健志 以下、キリン)のCVCファンド※2による出資以来、協業機会を探ってきましたが、このような形で研究を開始できることを大変うれしく思います。新生児の命に関わるNECは未だ十分に対処されていない世界的な医療課題です。キリンの腸内細菌研究と協和キリン株式会社(社長 CEO 宮本昌志、以下協和キリン)の医薬品研究開発で培ったノウハウを生かしながら、Sioltaとの協働により革新的な生菌製剤の創出につながることを期待しています。
※2 2020年9月23日(水) キリンホールディングスリリース ヘルスサイエンス領域を対象にオープンイノベーションを加速 CVCファンド「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND」設立 (kirinholdings.com)

<Siolta CEO Nikole E. Kimes, Ph.D.>
・私たちは、この重要な研究開発領域に対しCowellnexと協業できることを楽しみにしています。私たちの共通のビジョンと独自の技術は、脆弱な新生児におけるNECの発症に対して、革新的な生菌製剤開発のための強力な基盤となります。

■会社概要
<Cowellnexについて>
・Cowellnexはキリンと協和キリンの共同出資により2024年9月に設立されました(出資比率 キリン50%、協和キリン50%)。研究開発、ベンチャー投資、事業開発の相互連携によりイノベーションを創出し、健康を取り巻く社会課題の解決を通じてお客様の潤いある暮らしの実現をサポートします。
Cowellnex株式会社(コヴェルネクス株式会社) | グループ関連会社 | キリンホールディングス (kirinholdings.com)
<Sioltaについて>
・Sioltaは、ヒトマイクロバイオームが影響を及ぼす疾患の予防および治療を目的とした生菌製剤の研究開発を専門とするバイオテクノロジー企業です。Sioltaの研究開発では、小児アトピー性疾患や女性の細菌性膣炎、新生児壊死性腸炎など、マイクロバイオームによる影響を受けるような「母子軸」における疾患に重点を置いています。
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