2016年に地元の農家の女性50人で結成したコーヒー生産者グループAmayar Women's Coffee Groupのみなさん。2024年産ニュークロップを天日干し。2024年2月20日撮影。
○ミャンマー中部に甚大な被害をもたらした台風11号
9月6日に中国・海南島に記録的な勢力で上陸、7日にベトナムに再上陸した台風11号(yagi)は大雨や暴風で破壊的な被害をもたらしました。そして、日本でも報道されているように、台風はその後、ベトナムで熱帯低気圧に変わり、そのまま西に流れて、ミャンマーを襲撃。首都ネピドーやマンダレー、シャン州などミャンマー中部を中心に56郡区で洪水や土砂崩れなどが発生し、甚大な被害をもたらしています。
Amayar Women's Coffee Group(以下、アマヤーコーヒー)があるコーヒーの産地ユワンガンでも、45日間連続で大雨が降り、多くの作業を中止せざるを得ない状況が続く中、台風11号の被害で洪水が発生しました。アウンバンや州都タウンジーにつながる幹線道路が損壊。9月10日から数日間は電気、電話、インターネットが使えない状況で一時的に連絡が取れない状況になっていました。
ユワンガンに近い人気観光地インレー湖では湖の水位が10フィート以上上昇し、湖上にある多くの集落が水没。ユワンガン周辺の幹線道路が冠水など、洪水被害に対する救済を求めるアマヤーコーヒー代表Su Su Aung(ススアウン)さんのfacebook投稿。
○大雨を乗り越えて、無事、最大都市ヤンゴンにコーヒー豆が到着
ちょうど8月から2024年産ニュークロップ(新しく収穫された豆/お米でいえば新米)の日本向けの出荷作業が始まり、8月23日時点で「コーヒー豆の選別が終わり、袋のラベリングを印字して、梱包しています。輸出許可の申請や船会社との最終スケジュールを調整しています。」という報告を受けていたので、台風11号の被害のニュースをヤンゴン の友人から知り、とても心配していました。今回被害が大きかったネピドーやバゴーなどの地域はユワンガンから港がある最大都市ヤンゴンまでの陸路の途中にある地域だったからです。
そんな折、9月13日にススアウンさんの親戚で、アマヤーコーヒーの日本窓口を担当されている広島在住のLin Myat Kyaw(リンミャッチョー)さんから「コーヒー豆は無事、ヤンゴンに到着しました」との連絡があり、9月18日には「本日が船の貨物の締め切りでしたが、無事、積み込みが完了しました」との報告をいただきました。
リンさんによれば、出港予定は9月22日で、順調にいけば、10月末に日本に入港し、通関等の手続きを終えて、11月初旬には荷物を受け取れるとのことです。
大雨の中、出荷していただいたススアウンさんはじめアマヤーコーヒーのみなさん、そして、コロナ以降、コンテナの確保がとても困難なことに加えて、クーデターの影響で決済や輸出手続きがとても混乱している中、今年も日本向けに様々な調整の労をになっていただいたリンさんに深く感謝します。
2024年産ニュークロップは2月にユワンガンを訪問(いま、外国人はユワンガンに入れないので、私は手前のカローで待機し、ミャンマー人の妻が一人で行きました)したときに、サンプルをもらってきて、テスト焙煎をして飲みました。今年もとても良い出来栄えで、香り高くとても美味しかったです。
今年はこれまで高い評価をいただいてるスペシャリティ・コーヒーのウォッシュド(水洗い式)精製の豆を5トンに加えて、少量ながら、ナチュラル精製とハニー精製を仕入れました。11月には発売できると思います。お楽しみに。
2024年産アマヤーコーヒー・ニュークロップのサンプル。
今年も美味しいコーヒーを日本に送ってくれたアマヤーコーヒーのみなさん。2024年2月20日撮影。
2024年10月25日から3日間開催。GOOD LIFE FAIRに出店します。ブースではミャンマー産スペシャリティ・コーヒーのドリップバッグをはじめ、各種Connected Coffee(つながるコーヒー)を展示販売。淹れたてのホットコーヒー、熟成アイスコーヒーの飲料を販売します。さらに、ミャンマーコーヒーの焙煎温度別の飲み比べやミャンマーのお洒落アイテムTanakaの体験など無料体験コーナーもあります。
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