【界 奥飛騨】岐阜県・奥飛騨温泉郷に2024年9月5日誕生|山岳温泉にめざめ、飛騨デザインに寛ぐ宿

掲載日: 2024年09月03日 /提供:星野リゾート

~岐阜県に星野リゾート初進出、山に湧く名湯と木々の優しさ、山の旨味でおもてなし~




星野リゾートが全国展開する温泉旅館ブランド「界」の24施設目となる「界 奥飛騨」が、2024年9月5日、岐阜県・奥飛騨温泉郷に開業します。今回が岐阜県での星野リゾートの施設初開業となります。界 奥飛騨のコンセプトは、「山岳温泉にめざめ、飛騨デザインに寛ぐ宿」です。山間の新鮮な空気や風を感じる温泉、飛騨地域の伝統と技術が輝く文化に触れ、ゆったりと過ごす滞在を提案しています。大浴場の温泉や客室の露天風呂はもちろん、中庭に流れる湯の川や離れに併設した足湯などへも出かけられ、温泉郷の魅力を思う存分楽しむことができる宿となります。

「界 奥飛騨」の開発背景について
岐阜県・奥飛騨温泉郷は、雄大な北アルプスの名峰に囲まれ、その山々からもたらされた温泉の湯量は毎分37,000リットルと日本屈指(*1)です。また森林資源にも恵まれ、古くから高い木工技術が受け継がれてきた伝統が残るエリアでもあります。このような自然景観や歴史を背景に、界 奥飛騨は、山岳地としての温泉の楽しみ方に加え、新しい発見をもたらしてくれる伝統的な工芸や技術の髄を、モダンな表現で各所に織り交ぜた温泉旅館としました。宿の中央にある中庭は、この地の景観を形作っていた「石積みの風景」を彷彿とさせる空間です。湯の川にそって散策し、景色に目をやると、遠くの山々も、近くの木々も、みずみずしく輝きます。飛騨の山があり、豊かな温泉や森林があるからこそ発展してきた、尊い人々の営みに、自然に思いを馳せられる宿をめざし、開発を行いました。
*1 日本温泉協会「温泉統計」

中庭の湯の川

「界 奥飛騨」の特徴
1 中庭:滞在の中心となる回遊空間
界 奥飛騨には、東と西の客室棟、湯小屋棟、そして離れの4つの棟に囲まれた中庭があります。かつて、この地の温泉街には、共同浴場に歩いて出かけ、湯浴みする風景があったことから、館内の温泉大浴場や客室の露天風呂のみならず、外の世界へも滞在中に幾度も回遊してほしいという思いがあり、中庭を中心とした配棟を行っています。山岳地らしい傾斜に沿って、石積みが段々と積み上がり、目線の先には、現在も活火山として知られるアカンダナ山がそびえます。

大正時代の平湯温泉全景(村山昌夫氏蔵)

足湯に浸かって山景が楽しめる

開放的な中庭には、湯けむりが漂う湯の川がゆるやかに流れ、川に沿った散策路には広葉樹や地域の自生種が植生されています。湯の川に設けられた飛び石をはじめ、中庭や木塀の土台の石は、建設地に元からあったものを使用しており、風景に溶け込んでいます。奥には足湯が設けられ、足を温めながら、山並みを見上げることができ、春には花々の芽吹き、夏には緑と青空、秋には紅葉、冬には雪景色を望むことができます。

2 大浴場の温泉:雪の回廊をモチーフとしたデザインの露天風呂
大浴場の露天風呂のデザインは、奥飛騨の豪雪地帯によく見られる雪の回廊をモチーフにしています。頭上にぽっかりと穴が開いた形状で、視界には白い雪のような壁と空しか見えません。雪をイメージし丸みを帯びた角のない滑らかな壁に包まれながら、切り取られた空とこんこんと湧く湯の音を楽しめます。夜には、空気が澄んだ空に星が光り輝くのを見上げることもできます。

内風呂には、源泉かけ流しの「あつ湯」と、心身ともにリラックスできる「ぬる湯」の2つの浴槽。泉質は中性で、メタけい酸とメタほう酸を多く含み、肌に優しいお湯です。奥飛騨温泉郷全体には、100以上の源泉があり、単純泉、硫黄泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉などさまざまな泉質を楽しむことができます。界 奥飛騨のお湯は、これらの特徴的な外湯を巡った後に、さらに癒しの効果が期待できる「治し湯」としても最適です。




夜の大浴場露天風呂

泉質:ナトリウム・カルシウムー炭酸水素塩・塩化物泉 (中性低調性高温泉)
効能:筋肉や関節の慢性的な痛み、きりきず、冷え性、皮膚乾燥症、うつ状態、疲労回復、健康増進など

3.客室:モダンな造りのご当地部屋「飛騨MOKU(もく)の間」
「界」では、地域の文化に触れられるご当地部屋を用意しています。界 奥飛騨の全49室のすべてがご当地部屋で、随所に天然木のやさしさや、飛騨の魅力を感じる「飛騨MOKUの間」としています。旅館の建物の外観が落ち着いたトーンの造りであるのに対し、客室内は高山祭に見られる、この地ならではの豪華絢爛な「紅」の色合いを印象的に使用しました。地元の伝統的な漆塗りである飛騨春慶(ひだしゅんけい)はウォールアートや客室サインに取り入れ、飛騨染のオリジナルクッションも彩りを添えます。煌びやかな側面を持つ飛騨の工芸品を身近に感じられるようにしています。また、曲木(まげき)をモチーフにしたヘッドボードには、飛騨地域の広葉樹の代表格であるブナ、タモ、サクラ、ナラの木のグラデーションがあしらわれ、寝台を包み込みます。そのほか、地元の家具メーカーである飛?産業による飛騨市産の広葉樹を使用した曲木チェアが全室に設置されており、800年の歴史ある山中(さんちゅう)和紙の行灯も優しくが部屋を照らします。全客室の半数をこえる28室には、濡れたまま上がれるソファーと露天風呂も備わり、贅沢に入浴を楽しめます。

ご当地部屋「飛騨MOKUの間」

地域の名品によるウォールアート、クッション、行灯

4 ご当地楽: 飛騨の工芸技術に触れる「飛騨の匠体験」
界ブランドのおもてなしの一環として、地域の文化を体験できる「ご当地楽」があります。界 奥飛騨では、「飛騨の匠体験」と題したプログラムで、1300年以上にわたる飛騨の匠の歴史に触れることができます。体験では、実際に木を曲げて、界オリジナルの風呂敷を結んで使う曲木のハンドルを作ります。ご当地楽を行う空間には、飛騨の森を思わせるデザイン壁があり、使い込まれたノミやカンナなどの工具が展示されています。その中で飛騨の匠の存在を身近なものとして感じることができます。奥飛騨温泉郷が位置する岐阜県は、森林面積が県全体の81%を占める森林資源豊かな地域であり、森林に囲まれた環境が伝統的な技術や工芸の発展を支えています。この体験を通じて、地域の営みや木材について理解を深めることができます。
*2 岐阜県 森林・林業統計

ご当地楽を行う空間

曲木体験の様子

界オリジナル風呂敷と曲木ハンドル

5 料理:地元の風情を感じる会席料理
夕食は半個室スタイルの食事処で提供され、地元の食文化を活かした会席料理が楽しめます。特におすすめなのは、飛騨牛の朴葉つと焼きというメインメニューです。飛騨牛が朴葉で包まれ、「つと(*3)」とともに提供されます。肉は焼く前に表面を熱し、好みの焼き加減に仕上げることができます。また、料理の盛り付けには囲炉裏端を思わせるデザインの古材が活用されており、風情を感じながら食事を楽しむことができます。
*3 葦、竹の皮、藁などを束ねたり、編んだりして中に食材を包み持ち運べるようにしたもの。

飛騨牛の朴葉つと焼き

囲炉裏端を思わせる古材を使用した料理の盛り付け

施設概要
施設名称:界 奥飛騨
所在地 :〒506-1433 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯138
電話  :050-3134-8092(界予約センター)
客室数 :49室(露天風呂付き客室 28室)
付帯設備:ロビー、食事処、トラベルライブラリー、ショップ、湯上がり処、
     大浴場(男女別、露天風呂各1、内風呂各2)、足湯、中庭
料金  :1泊 31,000円~(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、夕朝食付)
アクセス:平湯バスターミナルより徒歩約4分、中部縦貫自動車道・平湯ICより車で約3分
URL  :https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiokuhida/
開業日 :2024年9月5日

計画概要
建築面積 :1,680平方メートル (2棟の宿泊棟、湯小屋、離れからなる4棟の合計値)
延床面積 :5,588平方メートル (同上)
敷地面積 :6,472平方メートル (計画地すべての合計値)
意匠設計監修:坂倉建築研究所
ランドスケープ設計監修:カナデ設計事務所
構造・設備設計、実施設計、施工:前田建設工業
着工日:2023年3月24日

「界」とは?
「界」は星野リゾートが全国に24施設を展開する温泉旅館ブランドです。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。また、その地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽」や、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。2024年4月に23施設目となる「界 秋保」が宮城県・秋保温泉に、24施設目となる「界 奥飛騨」が岐阜県・奥飛騨温泉郷に新規開業。
URL:https://hoshinoresorts.com/ja/brands/kai/






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