プリンセス・クルーズ、アラスカ州都・ジュノーでの陸上電力供給システム導入から20周年の節目を祝う

掲載日: 2021年08月05日 /提供:カーニバル・ジャパン


プリンセス・クルーズの陸上電力供給システムを祝う記念イベントの登壇者と参列者(ジュノーのフランクリン・ストリート・ドックに停泊中のマジェスティック・プリンセス)
 2001年夏、プリンセス・クルーズは米国アラスカ州都ジュノーとアラスカ・エレクトリック・ライト&パワー社との提携により、革新的な陸上電力供給システムの導入および運用を開始するという歴史的な偉業を果たしました。20年あまりの年月が経過した今日、ジュノーに位置する港であるフランクリン・ストリート・ドックに到着するプリンセス・クルーズの客船は、地元の水力発電で生み出された余剰電力の供給により、ディーゼルエンジンを停止しています。目に見える形でクルーズ客船からの排気ガスやCO2の排出量の削減に貢献し、地元の自治体関係者や住人から高い評価を得ています。

 陸上電力供給システムの導入から20周年となる大きな節目の年に、マジスティック・プリンセスがジュノーへの初寄港を果たし、プリンセス・クルーズ社長のジャン・スワーツ、マジェスティック・プリンセス船長のディーノ・サガーニ、アラスカ・エレクトリック・ライト&パワー社の社長兼ゼネラルマネージャーのコニー・ハルバート氏、ジュノー市長のベス・ウェルドン氏、市政担当局のロリエ・ワット氏が、陸上電力供給システムへ接続する権限を授与する記念イベントに出席しました。

 プリンセス・クルーズ社長のジャン・スワーツは次のように述べています。
「ジュノーの陸上電力供給システムはプリンセス・クルーズだけでなく、アラスカ・エレクトリック・ライト&パワー社の顧客、ジュノー在住の方々、ジュノー市にとっても意義深いものであり、過去20年にわたり素晴らしいパートナーシップを築いてきた双方にとっても、大変メリットがあります。この協力関係により、陸上からの電力供給を可能にしたことで、クルーズ業界が直面してきた課題である、排気ガスやCO2の排出量を減らすことができます」。

 この投資に加え、プリンセス・クルーズは過去20年にわたりジュノーで電気エネルギーを購入し、その購入額は電力調節費または電力調節費アカウント(COPA: Cost of Power Adjustment)に計上されています。その計上額は、次の四半期にディーゼル燃料費を相殺するために使用され、余剰金は電気料金に割り戻しという形でジュノー在住の方々や企業に還元し、これまでにジュノーの地域社会に約850万ドルの利益をもたらしています。

 アラスカ・エレクトリック・ライト&パワー社の社長兼ゼネラルマネージャーのコニー・ハルバート氏は次のように述べています。
「20年前から実施されている陸上電力供給システムの導入は実に素晴らしい功績で、このプログラムがプリンセス・クルーズとの提携により、アラスカ州都ジュノーで最初に実現しました。独立した電力網を持つこの辺境の地が、客船に革新的なテクノロジーを採用する世界で初めての場所となり、経済および環境面おいてジュノーの地域社会に利益をもたらしたことを大変誇りに思います」。

 「コールド・アイロニング」とも呼ばれる陸上電力供給システムにより、電力を陸上から送電することで、停泊中にディーゼルエンジンを停止することを可能にしました。陸上に設置された専用設備は、特別設計の変圧器やケーブルシステム、サーキット・ブレーカー、制御回路などが含まれます。陸上から供給される電力により、停泊中の船内で提供するすべてのサービスに必要となる電力を確保することができます。

 この他に類をみない電力システムを構築するために、プリンセス・クルーズでは保有する14隻全ての客船に専用設備と自動制御装置を整備しており、船内の電力ネットワークが陸上の電力ネットワークに自動的に接続し、電気が供給されるようになっています。電力は陸上の変圧器を経由し、直径約9cmもの電気ケーブルを通って客船へと送られます。ジュノーでは、約7.6mの高低差の潮の満ち引きに対応し、また時速160kmもの冬場の風速に耐えられるように設計された特別なガントリーシステムに、ケーブルが花綱状に吊り下げられています。船上での実際のケーブル接続は大変大きなもので、プラグとソケットという昔ながらのスタイルで接続されます。

 港湾エリアに蓄積された空気中の煙霧を一掃するため、数百万ドルを投じた精密な電力配給システムを開発し、陸上電力供給システムへの接続を実現させました。2001年からプリンセス・クルーズは設備だけでも1500万ドル以上を投資し、陸上電力供給システムへの接続を可能としました。

 毎年、プリンセス・クルーズの客船は300以上もの電力配給システムに接続しています。この革新的なテクノロジーは今もなお拡大途中で、シアトル(2005年)、バンクーバー(2009年)、サンディエゴ(2010年)、サンフランシスコ(2010年)、ロサンゼルス(2011年)、ニューヨーク(2012年)、ハリファックス(2014年)、上海、クリスチャンサン(ノルウェー)などで様々なクルーズ会社が採用し、陸上電力供給システムを利用できる港の数も増加しています。

 船が安全に着岸後、陸上電力供給システムへの接続と船内のディーゼル発電機の停止までには約40分を要します。一度システムへの接続が完了すると、船のエンジンは停止し、停泊中の客船への電力供給源は寄港地の電力システムに頼ることとなります。

 プリンセス・クルーズの環境への取り組みについては、「環境への取り組み」ページをご覧ください。また、カーニバル・コーポレーションのサステナビリティ・レポート(英文のみ)もご覧いただけます。

 プリンセス・クルーズは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況を受け、常に最新の健康と安全のプロトコルを確認しながら運航やサービスを提供していきます。最新情報は、プリンセス・クルーズウェブサイト「安全にクルーズ旅行をお楽しみいただくために」ページをご確認ください。


プリンセス・クルーズについて
世界最大の国際的なプレミアムクルーズラインであるプリンセス・クルーズは、現在14隻の近代的な客船を運航する、世界的なクルーズ会社。カリブ海、アラスカ、パナマ運河、メキシカンリビエラ、ヨーロッパ、南米、オーストラリア/ニュージーランド、南太平洋、ハワイ、アジア、カナダ/ニューイングランド、南極、ワールドクルーズを含む世界380以上の目的地に年間200万人のお客様をお連れしている。各デスティネーションのエキスパートチームが手掛ける3泊から111泊の日程でバラエティ豊かな170以上のクルーズは、「ベストクルーズライン クルーズコース部門賞」を受賞。2017年、親会社であるカーニバル・コーポレーションと共同で、バケーション業界で最も先進的なウェアラブル・デバイス「オーシャン・メダリオン」を利用したメダリオン・クラス・バケーションを導入し、メダリオン・クラスの客船にご乗船のお客様へ無料でご提供。受賞歴のあるこの革新的な技術により、お客様のクルーズライフをより快適にするきめ細やかなサービスの提供を実現。プリンセス・クルーズは、カーニバル・コーポレーション& plc (NYSE/LSE:CCL; NYSE:CUK)傘下の会社。

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