総合フードサービス機器メーカーであるホシザキ株式会社(本社:愛知県豊明市、代表取締役社長:小林靖浩)は、国内でノンフロンの自然冷媒を採用した製品ラインナップを拡充します。自然冷媒への転換を加速し、製品群全体でのノンフロン化率を高め、地球環境負荷低減への対応を強化します。2024年1月初旬より順次、標準モデルの製氷機で採用を開始すると同時に、テーブル形(横型)の業務用自然冷媒冷蔵庫・冷凍庫を発売します。

国内の標準モデルの製氷機においても当社で初めて自然冷媒を採用
ホシザキは、本年2月、2024年末までに国内のすべて※2の業務用冷凍冷蔵庫を自然冷媒に変更することを表明し、ラインナップ拡充を進めています。製氷機においても、特注機だけでなく、当社として国内で初めて標準モデルに自然冷媒を採用します。2024年1月5日より順次、販売を開始し、6月までに14機種を発売します。
お客様の要望に応え、業務用冷凍冷蔵庫の自然冷媒ラインナップを早期拡充へ
業務用冷凍冷蔵庫では、本年5月、普及価格帯のタテ形(縦型)の冷蔵庫・冷凍庫68機種を発売し、特に環境への取り組みを推進するお客様での採用が続いています。テーブル形の要望も多いことから、当初計画より早い2024年1月5日より、テーブル形の冷蔵庫32機種、冷凍庫20機種、合計52機種を発売します。2024年4月には、タテ形12機種およびテーブル形6機種の冷凍冷蔵庫、テーブル形2機種の冷凍庫、合計20機種の発売も予定しています。
世界的に使用が広がる自然冷媒を、グローバルメーカーとして採用
地球温暖化影響が大きい代替フロンからノンフロンへの冷媒の転換が進む中、世界では選択肢として自然冷媒が広く使用されています。国連環境計画(UNEP)によると※3、イソブタンを使用した家庭用冷蔵庫は推定で、日本を含む世界で既に8億台以上、2020年生産の約75%、小型製氷機ではヨーロッパなどでイソブタン、プロパン冷媒が標準で販売と報告されています。
ホシザキはグローバルメーカーとして、環境負荷低減に配慮し、国外だけでなく日本においても世界市場で使用されている自然冷媒の製品の投入を進めます。グローバル企業など、自然冷媒製品の導入を希望するお客様の要望にも応えることができます。
従来製品と比較し地球温暖化影響を大幅に軽減
自然冷媒への転換により、現在の当社製品の代替フロン採用製品と比較し、大幅に※4地球温暖化への影響を軽減できます。

国内外の安全規格に準拠し、ホシザキの技術力とサービス体制でフォロー
製品は、業務用冷蔵庫、製氷機などの安全性に関する国の規格(JIS C 9335-2-89)および国際規格(IEC 60335-2-89)に準拠し、ホシザキの高い技術力で製造されています。販売後も全国約440の営業所、約2,500名のサービススタッフによる万全のサポート体制があるため、安心して使用できます。万が一の際は、最寄りの営業所からサービススタッフが駆け付け、屋内外問わず現場での修理も可能です。
発売製品ラインナップ:


価格:(代表機種のみ)

(以下はいずれも高さ800mm、奥行600mm)


※1 自然冷媒とは、自然界にもともと存在する物質を使って冷凍用や空調用の冷媒に使用できる物質です。オゾン層破壊係数(ODP、Ozone Depletion Potential)がゼロ、かつ、地球温暖化係数 (GWP、Global Warming Potential) が非常に低い、地球に優しい冷媒のことです。GWPは、二酸化炭素(CO2)を1とした場合に、その温室効果ガスの温暖化の大きさを表した数値です。イソブタン、プロパンのGWPは、国連環境計画(UNEP)の「OzonAction Kigali Fact Sheet 3」(2017年公開)では3、世界気象機関(WMO)(国連の専門機関)の「Scientific Assessment of Ozone Depletion: 2022」(2022年10月発行)では「<<1」(1より非常に小さい)となっています。
※2 一部の派生機種(通常の冷凍冷蔵庫とは用途が異なる特殊な機種)を除く。
※3 国連環境計画(UNEP)2022 Report of the Refrigeration, Air Conditioning and Heat Pumps Technical Options Committee, 2022 Assessment(RTOC Assessment Report 2022)
※4 今回発表製品と同等の当社の既存製品ではR-134aまたはR-404Aを使用しており、国連環境計画(UNEP)の「OzonAction Kigali Fact Sheet 3」ではGWP値は1430(R-134a)、3922(R-404A)となっています。
※5 バーチカル:氷が簡単に取り出せるストッカー(貯氷、取り出し)が一体になった縦長のタイプ
アンダーカウンター:天板を調理スペースとして使用できる高さ800mm前後のタイプ
スタックオン:製氷ユニット、スリーブ(貯氷)、ストッカー(貯氷、取り出し)の組み合わせができ、導入後も拡張性の高いタイプ
※6 ワイドスルー、右ユニットあり。
ワイドスルー:庫内に中柱のない仕様、右ユニット:冷却ユニット部が右側にある仕様
以上









