2022年9月30日
- パナソニック産機システムズ株式会社
製品・サービス / プレスリリース
既築のマンションや住宅団地において
冷凍・冷蔵品無人受け取りサービスの実証実験を開始
Fujisawa サスティナブル・スマートタウンなど3カ所で
パナソニック産機システムズ株式会社は、2022年10月3日※1から神奈川県藤沢市の「Fujisawa サスティナブル・スマートタウン」をはじめとした3カ所において、「受け取り用冷凍・冷蔵ロッカー(以下、ロッカー)」を用いた既築のマンション・住宅団地向け、無人受け取りサービスの実証実験を開始します。
共働き世帯の増加とECサイトの利用拡大とともに、宅配事業者の人員不足および再配達の負担が課題となっています。特に冷凍・冷蔵品は、宅配ボックスなどの置き配を利用できないため、不在の場合は再配達になります。
当社はこれまで既築の商業施設や食品小売店舗などにロッカーを導入した実績を元に、今回既築のマンション・住宅団地にロッカーを後付け設置します。本実証実験では、参加する一次産業事業者や小売事業者が扱う地産の新鮮な農作物・海産物を直接ロッカーへ届けるサービスと、佐川急便株式会社と他運送会社が再配達時にロッカーに届けるサービスの2種類を提供します。これにより利用者は、24時間、都合の良い時間に、配達員と非対面で冷凍・冷蔵品を受け取ることが可能になります。設置後の再配達率の推移や、居住者の満足度などを調査し、受け取りサービスの利便性を検証します。
受け取り用冷凍・冷蔵ロッカーは、パナソニックグループが代表幹事を務める「Fujisawa サスティナブル・スマートタウン」、「Tsunashima サスティナブル・スマートタウン」内にある「プラウド綱島SST」、及び野村不動産株式会社・関電不動産開発株式会社・パナソニック ホームズ株式会社の3社による分譲マンション「プラウドシティ日吉」に設置します。また、利用者の商品理解を深め、魅力を伝える機会として参加事業者によるマルシェ※2の開催も予定しています。
当社は受け取り用冷凍・冷蔵ロッカーを用いて商品受け渡しの多様化の実現と、食で地域とつながる新しい居住コミュニティーの創出に向けて、事業の推進を加速していきます。
<実証実験のポイント>
1. 既築のマンションや住宅団地に後付け設置し、冷凍・冷蔵品の24時間無人受け取りサービスを検証
2. ロッカーへの直配やマルシェの実施により、地場の一次産業事業者に新たな販売機会を創出
3. 冷凍・冷蔵・常温のユニットを組み合わせて設置し、様々な商品に対応
※1 Tsunashima サスティナブル・スマートタウンとプラウドシティ日吉での実証実験は、11月1日より開始となります。
※2 マルシェ開催は、コロナ感染症の状況をみて開催します。
【お問い合わせ先】
パナソニック産機システムズ(株) コールドチェーン事業本部 営業統括部 システム商品推進部(03-4574-6360)
【特長】
1. 既築のマンションや住宅団地に後付け設置し、冷凍・冷蔵品の24時間無人受け取りサービスを検証
国土交通省が実施している宅配便の再配達率のサンプル調査によると、年々減少傾向にあるものの、依然として約11.9%が再配達(2021年10月期)※3となっています。特に生鮮食料品や冷凍・冷蔵品の配達物は宅配ボックスを利用できないため、利用者が商品の届く時間帯に在宅している必要があり、不在の場合は再配達となります。
当社は、2021年1月に発売を開始し商業施設や食品小売店舗などに展開していた「受け取り用冷凍・冷蔵ロッカー」を、この度、宅配の24時間受け取りの実現に向けて、既築のマンションと住宅団地において実証実験を行います。マンションでの宅配ボックス設置率は上昇傾向ですが、同製品の後付け設置により、冷凍・冷蔵品の再配達低減とサービス利用者の利便性向上に貢献していきます。
※3 国土交通省「宅配便の再配達率サンプル調査について」より
https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/re_delivery_research.html
2. ロッカーへの直配やマルシェの実施により、地場の一次産業事業者に新たな販売機会を創出
今回の実証実験には、当社が直接交渉した神奈川県の一次産業事業者や食料品を取り扱う全国の小売事業者、計49社※4が賛同・協力しています。冷凍・冷蔵ロッカーで受け取り可能な事業者として各地域の居住者に紹介することで、特に一次産業事業者の新たな販売機会の創出と生産品の売り残しによる食品廃棄ロス低減に貢献します。また、事業者と居住者や地域住民を繋げるマルシェの開催も予定しており、ECサイトでは伝わらないリアルな商品の魅力を居住者に伝え、ロッカーの利用促進に繋げていきます。
※4 賛同・協力一次産業事業者・小売事業者は、一部変更となる場合があります。
3. 冷凍・冷蔵・常温のユニットを組み合わせて設置し、様々な商品に対応
今回設置する受け取り用冷凍・冷蔵ロッカーは、コロナ禍で需要が高まった非対面食品受け取りニーズへの対応として、21年1月に受注販売を開始した製品です。3温度帯(冷凍・冷蔵・常温)に対応したユニット式ロッカーで、シチュエーションに応じて冷凍・冷蔵・常温のユニットを自由に組み合わせることができ、様々な商品の安心・安全な一時保管と非対面受け渡しを実現します。操作はタッチパネル式で、誰でも簡単に入出庫ができます。また、クラウド型の遠隔監視機能を搭載しており、入出庫管理や温度管理、遠隔解錠、扉の閉め忘れ検知が可能です。
【賛同・協力一次産業事業者・小売事業者】
みやじ豚/井出農園/江の島片瀬漁業協同組合/雄満丸/プレンティーズ/なんどき牧場/ロココファーム/小野ファーム/中丸農園/大森農園/小山農園/坂クマ農園/金子農園/板倉農園/横浜丸魚/ハンスイ/横浜地産地消百貨/ワタセ/大嶌屋/南薩食鳥/カミチク/高千穂牧場/中津留/肉のやまだ屋/エビス商事/市原精肉店/井辻食産/SAKAMA/ますよね/田老町漁業協同組合/重茂漁業協同組合/球屋/米田海産/ブッチャーとまり/Haruna/西山製麺/丸山製麺/夢民舎/さいのね畑/琉宮青果/函館カール・レイモン/福田海産/成城城田工房/猫島商店/ANAあきんど/髙島屋/東急百貨店/中村屋/RISE&WIN Brewing Co.
計49事業者 【順不同 敬称略】
【実証実験エリア】
■Fujisawaサスティナブル・スマートタウン/Tsunashimaサスティナブル・スマートタウンについて
サスティナブル・スマートタウン(SST)とは、「くらし起点」の発想により、住む人・働く人・訪れる人の快適性や未来のライフスタイル、地域のポテンシャルや課題を踏まえたサスティナブル・スマートライフの実現を、先進技術・ソリューションなどの活用により目指すプロジェクトです。
第一弾のまちづくりとなるFujisawa SSTは、神奈川県藤沢市のパナソニック施設の跡地に開発した住宅を中心とした郊外型複合スマートタウンです。2014年4月にまちびらきし、パナソニックを代表幹事とし、藤沢市と18団体が参画するFujisawa SST協議会が街の運営に取り組んでいます。
第二弾のまちづくりとなるTsunashima SSTは、神奈川県横浜市のパナソニック施設の跡地に開発した多用途施設が連携した都市型スマートタウンです。2018年3月にまちびらきし、パナソニックを代表会員とし、横浜市と10団体が参画するTsunashima SSTまちづくり運営協議会が街の運営に取り組んでいます。
■プラウドシティ日吉について
プラウドシティ日吉は、野村不動産株式会社などが分譲した、東横線エリア最大級の大規模複合開発案件です。この敷地内に拠点が設置されているBe ACTO日吉は、マンションの居住者だけでなく地域住民にも各施設を「まちの共用部」として開放するユニークな取り組みを行い注目されています。
Be ACTO(アクト)は、野村不動産グループが応援するオープンコミュニティです。Be ACTO日吉は、「港北区箕輪町二丁目地区地区計画」の区域を中心としたエリアにおいて、地域住民、企業、教育機関、地域活動団体、行政などの多様な主体と連携しながら、安全・安心に暮らし続けられ、次世代につながる魅力あるコミュニティづくりを地域ぐるみで推進し、魅力的な暮らしの未来を創り・育てるまちの実現を目指しています。
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
- 配信元:
- パナソニック産機システムズ株式会社
- カテゴリ: